第0話 プロローグ
新作始めました。
文字数が少な目の作品ですmm
僕の名前は、山木 新太郎だ。
何処にでもありそうな普通の高校に通う十七歳の高校二年生だ。
今年の夏休みは父親の故郷爺さんの住む山里へと両親たちと帰郷する予定がある。来年は大学受験もあるので今年の夏休みを最後に父親の故郷に行くのは僕の高校生活の中では最後の夏だ。
まぁ、夏休みと違って正月にお年玉を貰いに行くのは当然のことだけどな。
最初の予定では、両親と一緒に車で帰省するはずだったが、その両親の二人共が急な仕事の都合で一緒に行けなくなってしまった。
毎年一緒に行ってた訳だが今年は急に一緒に行けなくなったので過去に何度か僕だけでも行ったこともあるし、もう高校二年生だからって言う理由から問題ないだろうと判断された訳だ。
その結果が今回は僕だけで爺さんの所へと帰省することになった。
両親からは後から合流すると言われているが、いつ迎えに来るかまでは決まっていない。
戻る予定はいつか分からないけどお盆休みが終わるまでには迎えに行けるだろうとのことだった。たぶん、お盆休みまで迎えに来ないと思う。
どうして、日程を変更して一緒に行くことにしなかったのかって?
それは夏祭りの縁日や花火大会が目的だからだ。
折角の夏休みに爺さんの所に行くんだから花火大会ぐらいは楽しみたいってことだ。
それ以外に高校生の僕が楽しめるイベントなんてあんな田舎の山里に他にありもしないからなぁ。
あっ、冬場のスキーってのもあるけど車でしか行けないから例外かもな。
電車を使って近くの町まで行き、駅から山里へと向かうバスに乗り換えて山道を行く。バスが山道を進んで行くと山の中腹ぐらいにバス停留所がある。
ここで降りなければ爺さんの住む山里には行けない。
バスでは直接爺さんの住む山里には行けないが、普通車ぐらいなら車が通れるぐらいの大き目の道路がある。
この道路を徒歩で山里まで行くと結構な時間がかかる。
そこでバスの停留所の裏手にある少し危険ではあるが、崖のある細い道を近道に徒歩で抜けるとかなり時間短縮出来るって寸法だ。
この道路は山里へと通じる一般道であってバスが運行するような定期路線からは外れている。
裏道である崖のある細い道を徒歩でバスに乗るのは若い世代ばかりだ。
たぶん、若い世代はせっかちなんだと思う。せっかちじゃないと裏道なんて使わないからな。
その崖のある近道を通っている最中に僕は足を滑らせてしまった。
まさか、足元にバナナの皮が急に現れるなんて考えもしなかった。
そう。僕はバナナの皮で足を滑らせ崖下へと落ちてしまったのだ。
「そんなバナナ~」がこんな言葉が崖へと落ちて行く僕の最後の言葉だった。
気が付くと・・・
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ーリメイク情報ー
終焉の起源をリメイクしています。
こちらの作品も宜しくお願いしますmm