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赤の勇者 ~ちっちゃい聖女は伝説の勇者様?~  作者: エグP
第一章 少女の目覚め

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第1話 プロローグ

新作始めました。

文字数が少な目の作品ですmm

 僕の名前は、山木やまぎ 新太郎しんたろうだ。

何処にでもありそうな普通の高校に通う十七歳の高校二年生だ。


 今年の夏休みは父親おやじの故郷でもある爺さんの住む山里へとお盆休みを取った両親たちと帰郷する予定だ。

 来年は大学受験もあるし高校生活の中で夏休みに父親の故郷に行くのは今年の夏で最後になると思う。


 最後の夏休みと言っても正月にはお年玉を貰いに行く訳だから、爺さんのいる山里に行くのは最後ではないけどな。

 最初の予定では両親と一緒に車で帰省するはずだったが、両親の二人共が急な仕事の都合で一緒に行けなくなってしまったんだ。


 毎年一緒に行ってた訳だが今年は急に一緒に行けなくなったので過去に何度か僕だけでも行ったこともあるし、もう高校二年生だからって言う理由から何も問題ないだろうってことで僕一人で行くことになった。


 両親の二人ともがお盆休み返上で出勤することになった訳だが、僕だけでも爺さんの所へと一人で山里へと向かうことになった。

 両親からは後から合流すると言われているが、いつ迎えに来るかまでは決まっていない。


 両親が迎えに来る予定はいつかになるか分からないけど、お盆休みの代わりに貰った代休が終わるまでには迎えに行けるだろうってことだった。

 たぶん、その代休として貰ったお盆休みが終わりそうになるまで迎えに来ないと思う。


 どうして、日程を変更して一緒に行くことにしなかったのかって?


 それは夏祭りの縁日や花火大会が目的だからだ。

折角の夏休みに爺さんの所に行くんだから夏祭りの縁日や花火大会ぐらいは楽しみたいってことだ。

 

 あんな山奥の田舎の山里に夏祭りの縁日と花火大会ぐらいしか高校生の僕のような若者が楽しめるようなイベントはないからな。

 大都市で行われる花火大会に比べると小規模だけど、花火大会で打ち上げられる花火を見ると夏だなと感じるからな。


 冬のスキーも楽しいけど、まず車でないと山里にまで行けないんだ。

歩いて山里まで行けば下手すると遭難するかもしれないし・・・雪が積もった山道を歩き慣れていない都会に住む僕にはそう思えた。

 

 電車を使って近くの町まで行き、駅から山里へと向かうバスに乗り換えて山道を行く。バスが山道を進んで行くと山の中腹ぐらいにバスの停留所がある。

 ここで降りなければ爺さんの住む山里には行けない。


 バスでは直接爺さんの住む山里には行けないが、普通車ぐらいなら車が通れるぐらいの大き目の道路がある。

 この道路を徒歩で山里まで行くには結構な時間がかかる。


 そこでバスの停留所の裏手にある少し危険ではあるが、崖のある細い道を近道に徒歩で抜けるとかなり時間短縮出来るって寸法だ。

 この道路は山里へと通じる一般道であってバスが運行するような定期路線からは外れているからショートカット出来る道があるのは助かるんだ。

 

 裏道である崖のある細い道を徒歩でバスに乗るのは若い世代ばかりだ。

たぶん、若い世代はせっかちなんだと思う。せっかちじゃないと裏道なんて使わないからな。

 

 まぁ、これはバスを使っている人が裏道をショートカットしているだけで、車を所有している大人はバスなんて使わないし、高齢者がバスを利用するのに裏道を使うのはかなり危険だしで、裏道を使う人の年齢は自ずと若い世代になって来るんだけどな。 


 その崖のある近道を通っている最中に僕は足を滑らせてしまった。

まさか、足元にバナナの皮を急に置かれるなんて考えもしなかった。


 そう。僕はそのバナナの皮で足を滑らせ崖下へと落ちてしまったのだ。

「そんなバナナ~」がこんな言葉が崖下へと落ちて行く僕の最後の言葉だったのだ。


 気が付くと・・・

評価やブックマークをしていただけると励みになります。


ーリメイク情報ー

終焉の起源をリメイクしています。

こちらの作品も宜しくお願いしますmm

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