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これから英雄になることを、未だに彼は知りたくない

ふっふっふ(  ̄ー ̄)


もう投稿しないんじゃね、あの作者………とか思ってたんでしょ!そーなんでしょ!

そうですね!前科がありますからね!


けど投稿しちゃいました~☆

よし、これからは自分の首を自ら締め付けることをすれば投稿も………



あ、感想ください(どストーレト)



 何時からだろうか。


 ヒーローに、ヒロインに憧れたのは。


 最初はよくあるアニメやゲームだ。


 ただ、悪に屈することないその勇姿に憧れた。


 憧れたから、目指した。


 ヒーローに。


 けれども、何処かで躓いたんだ。


 子供から成長して、少しずつ大人になる過程で努力も、才能も、実力も、何もかもが足りなかった。


 何より…………冷めたのだ。


 いや、師匠達がここ(・・)から去ってからだ。


 ………そもそも、努力をしても特別な力を目覚めることもない。開花することもなかった。それは当然だ。単なる一般人が、才ある者に届くわけがない。子供の夢は何時か、醒めるものなのだろう。



 「ぐ…………ぅぅ…………っ」



 だけれども。


 だからと言って、ヒーローやヒロイン達に対して恨みや妬みがある訳ではない。敵対する気もないし、脅かそうともする気もない。


 しかし。


 しかし、だ。



 「ごほっ…………ぃた、い…………」



 目の前に傷ついている人を、黙って見過ごせられる程落ちぶれてはいない。確かに人助けにはメリットよりとデメリットの方が大きい。今の時代は、人助けは損する行いだ。


 人助けをしても、それは単なる偽善だと言われる。やらない善よりやる偽善の方が良いとも言うが、善か偽善は周りが決めること。結局の話、人は元来損得の感情でしか今日からその未来を含めて動かない。それが悪かどうかはわからない。


 長々と話してしまったが兎も角、だ。


 ………うん、長々と話してしまうのはオレの悪い癖。あとバカな証拠だ。よし、今日もバカだな!オレ!



 「だ………だれ………?」



 簡潔に今の状況を説明しよう!


 目の前に 魔法少女 が 倒れている▼


 これでわかりますか~?あ、大丈夫な感じ?


 そして俺は、その現場にいます。


 あとここいつも帰り道にショートカットする路地裏の一つなんだけど……。


 おっと、また話を長々としてしまうところであった。いつも通りのバカだな、オレ!


 やることは、ただひとつ!


 

 「………(助けるしかない、か)」


 「っ!?………だ、だれ…………やめ、」


 「喋るな」



 決めていることがある。


 いや、師匠にそうしろと言われてそうしていると言った方が正しい。これだけ言ってしまえば、他人に言われるがままなんてみっともないと言うだろう。


 それは兎も角、オレが決めていることは………あまり喋らないこと。


 …………だって、バカだから余計なこと言っちゃうんだもん。仕方がないじゃん?


 おっと、おんぶしながら狐の師匠直伝の治癒術でかけてこの魔法少女のキズを癒す。


 この魔法少女、巷で有名なお方だ。

 外から出た(・・・・・)怪物達を退治する退魔師だ。テレビや配信で見たことがある。けど、これ程負傷するなんて相手は中々の手練れだ。彼女もまた才ある人。それが重症。



 「にげ………て。まだ、敵は…………っ!」


 《ようよう!見つけたぜ、【アルカナ】の小娘。そして………おいおい、雑魚に助けられてんのか?ハッハッハッ!実に傑作だ!守るべき弱者に守られてちゃ、魔法少女なんて屁でもねぇ!》


 「【ウィティウム】の、悪魔………!」



 【アルカナ】、魔法少女達の総称だ。魔法少女と言われている通り、彼女らは正義の味方であり本来なら俺は守られるべき一般人なのだろう。


 そして【ウィティウム】は、“ダンジョン”から出てきた意識のある侵略モンスターの総称だ。基本、“ダンジョン”のモンスターは外に出ることはあるが意図的に人を襲うことはしない。そして高度な知能を有していたり、対話をする存在でもある。今目の前に飛んでいる人型のモンスター、見た目は悪魔は【ウィティウム】の悪魔と呼ばれるのだ。仮に狼なら【ウィティウム】の狼、ドラゴンなら【ウィティウム】のドラゴンと前に【ウィティウム】と付けられる。


 基本、【ウィティウム】系は通常のモンスターとは危険度が天と地の差がある。故に討伐できるのは特別な力を有する者達に限られており、その者達を魔法少女や魔術師、陰陽師や騎士などという役職があるのだ。


 「私のことはいい、から!はやく、にげ」


 「いや無理だろ」



 魔法少女の言ってることは無理難題だ。

 そもそも、この状況で彼女を見捨てたとしてもその見捨てた一般人が助かる保証なんてない。というよりか纏めておじゃんだ。


 ………状況は悪い。頗るに悪い。


 ま、なんとかするしかない。


 これでも師匠達に鍛えられた弟子だから、な。



 「お嬢さん、その姿借りていいか?」


 「え?」

 

 「いや、今は緊急事態だ。不可抗力だからな。先に謝っておく」


 「え、ええ?」



 特別な力は無い………とは言っていたが、実は一つ。俺には師匠達直伝の特別な能力がある。師匠達からは様々な事を教わったが、全く素質がないと言われてしまった。が、この一つだけは師匠達から直伝だ。


 

 「え、えぇ!?」


 《な、なんだ貴様は!?》



 あ、魔法少女さん怪我治ってるみたい。


 さてさて、何故魔法少女さんだけじゃなく【ウィティウム】の悪魔さんまで驚いているでしょーか?



 「な、ななな何で、私がもう一人!?」


 《変身だと………!?幻影でもない、紛れもない分身か………?》



 今俺は魔法少女さんになりました。


 うわぁ……普段こんなの着てるんだ。めっちゃスースーするし、ふりふりだぁ。


 よ、よし!


 ちゃちゃっと始末しましょう!そうしましょう!

 


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