第08話
話にのめり込んでいたようだ。
横を見るとビャクが白丸にもたれて寝ていた。
起こすのも悪いかとおもったが、もう日は沈んできて夕焼けだ。
ビャクも帰らないといけないと思い
『ビャクー、お話は終わったぞー』
声を掛けつつ揺さぶってやると
『うーん、はじめにいちゃん?はっ寝てしまったのだ』
『話を終えて、とりあえずここでお世話になることになったぞ』
『じゃあいつでも会えるね!釣りも行こうね!』
目をキラキラ輝かせて言ってくる。
『ああ、今度行こうな、今日はもう日が暮れてきたからビャクはもう帰った方がいいな』
『じゃあ私が送っていくよ、この部屋をはじめが使っていいよ、さっきお手伝いさんにお風呂の準備頼んでおいたからもう準備で来てると思うから入ってきなよ、体中潮だらけだよ』
『服は親父の着ればいいけど下着とかはなー、先に買い物いくかね』
『あー着替え下着一式あのボックスに入れてるから上物だけ借りられれば大丈夫だ』
キショウはドアを開けて
『タエさーん、ビャクちゃんを送ってくるから、お客人をお風呂へ案内してあげてー』
すぐにきれいなお姉さんがやってきた。
『はじめまして、タエと申します。案内しますのでついて来てください』
『じゃあはじめ、また後でねー』
『はじめにいちゃん、ばいばいなのだぞ』
『ああ、ビャク、白丸今日はありがとうな』
ビャクが白丸に跨るように乗り、キショウと共に出ていくのを見送る。
『ではこちらへ』
タエさんの後をついて風呂場へ案内してもらう。
説明をと中へはいるが、日本で使うような洗面所だ。
これは開祖さんの風呂思想がいきてる設計らしい。
服の方も甚平ぽいものなので問題ない。
『では何かあれば声をおかけください』
タエさんが去って行った。
ウェアや下着をぬいでると、潮や砂でザラザラなのを実感する。
風呂場へ入り、説明を受けた髪用洗剤と体用洗剤を使い、全身洗っていく。
俺は今回に限らず湯舟に入る前にかけ湯だけじゃなく全身洗って入る派だ。
体を洗い終え、湯に浸かっていく。
『はぁ~気持ちいい・・・たまらんね、まさに生き返るってやつだな』
このままボヘーとしてたいが色々考えとかをまとめていくことにした。
まずは異世界にきてしまった。
昭和時代の先人がいたらしい。
その人は農業本職?の人で発展に貢献。
帰る手立ては今の所ない。
釣り文化、消滅。
農業&畜産は発展してて街並みも生前としてて綺麗、かなりの文明があると思う。
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アレ、俺出来ることないんじゃ・・・。
まあ現代知識が少しは役に立つかもだけど、本職がプロアングラー?釣り活動屋?だ。
ダメ元で、この世界にもう一度釣り&海産物食文化を根付かせるべく行動してみようかなとボンヤリだが頭に浮かんできた。
読みつつ情景を脳内で想像するのが好きなので、あえてあまり細かい描写を書かないようにしてます。
それでももう少し細部を書いた方がいいのかなと内心迷ってもいます。
難しいですね。