表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
78/96

第77話

ひと眠りから目が覚めた。


『さて、夕食作り開始しますかね』


お母さま方や子供が見てる中調理をしていく。


まずはガザミを茹でる。

カニ出汁が出た茹でた水を使い炊き込みご飯を作る。

ニンジン、シイタケ、、ゴボウ、アゲなどを細かく刻んだものを入れて少しショウユを入れ魔道ジャーのスイッチオン。

茹で上がったガザミを丁寧に解していき身を取る。

後は炊き上がったらこの解した身を入れてかき混ぜたら完成だ。


お次はアコウの刺身作り。

三枚におろして皮を剥ぎ身を薄めに切って行けば出来上がりだ。

頭やアラなどを使ってお吸い物も作る。

塩、しょうゆ、ミリンを適度に入れて味を確認しつつ仕上げる。


大きめの蒸し器にイシガニとモズクガニを突っ込んで蒸していく。

塩ゆでと比べてカニ本来の甘さを味わうならやはし蒸しだ。


メバルは煮付けに。

しょうゆ、砂糖、酒、みりんで少し濃いめの汁を作りメバルにバッテン切を付けて煮ていく。

落し蓋に使うようなものがないので、見ていたお母さま方に手伝ってもらい煮汁をすくってかけて行ってもらう。


カサゴ、オコゼは軽く塩で味付けをして小麦と片栗を5:5で作った粉をまぶして姿揚げにしていく。

背びれや腹から沿って切れ目を入れて本骨まで揚がりやすくはしてるが、あまり長く揚げると身がカチカチになるんだよなー。

まあヒレや頭がバリバリ食べれるぐらいになればいいかな?


料理が進むにつれていい匂いが充満してきて子供達にはヨダレが、大人たちはまだかしらとソワソワしだす。

ご飯が炊きあがり蒸らしも終わったので蓋を開けてみるよカニの香りがムワっとしてくる。

軽く混ぜてそこに身を入れ再度軽く混ぜれば完成だ。


『完成したので頂きましょう』


『やったわ!』『やったのだ!』


どこかの親子が換気する声を上げている。

配膳がおわったのでいただきますの音戸の後に食事を開始した。


まずは炊き込みご飯。

醤油を隠し味程度にしか入れてないのでカニの風味が生かされててとてもウマイ。

皆おいしいと食べている、子供達はかき込んでいてリスのように頬が膨れているのが面白い。


アコウの刺身は脂がのっててすごくあまさを感じとても美味だ。

抵抗があるかなとおもったが皆美味しそうに食べている。

王妃様なんか釣り上げた事を楽しそうに語りつつ食べている。


アコウのアラのお吸い物はシンプルイズベストだ。

魚のウマみと調味料がうまく合わさってとても美味しくほっとする味だ。


メバルの煮付けは小骨の位置を皆さんに説明し食べ進める。

濃い目の味が子供達はやはり好きなのだろう、これをおかずにご飯がすすんでいる。


姿揚げはビャクにオコゼを提供した。

バリバリと頭もカジってうまいのだ!と言っている。


皆食べ終えて満足したようだが最後に大物が待っている。

カニ蒸しだ。

釣り上げt王妃様と子供達はイシガニとモズクガニを一匹ずつ。

お母さま方にはどちらか一匹ずつを配る。


俺はイシガニ一匹を貰いカニのバラ仕方をゆっくりやって説明していく。


『まずはこちらの腹面のこの三角のものを引きはがすようにしてそのまま甲羅を剥ぎます』


皆ふんふんと頷きながら甲羅を剥がす。


『甲羅と本体にあるちょっと緑がかってるドロドロなのがカニミソと言われる物です、好き嫌いもあるのでちょっとすくって舐めてみて好きか嫌いか試してみて下さい』


好きと普通な感想で嫌いな人はいなかったようなのでそのまま進めていく。

イシガニとモズクガニの可食部は胴体と爪部で足とかは身がすくないので食べることはない。

胴体から足根元をもぎ取り薄い甲羅とかあるのでそれを省きつつ身に齧り付く。

あとは個人個人で身をほじくりつつ食べ進める。

やはりというかカニの身を必死にホジって食べてるのでみんな静かになってしまった。


カニを食べ終えたので今日の夕食は終了となった。

皆満足してくれたようで笑顔で家に帰って行った。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ