第71話
エイを釣ってからしばらくは休憩を挟んでいる。
陸からの釣りで次は何を釣ろうかと考える。
『んー子供達を楽しませてやるとしたらやっぱり釣りやすい方がいいよなー・・・』
『キャンキャン』
ワタツミをモフりながら考えるが良い物が思いつかない。
『えらくお考えの様ですがどうしたのですか?』
『あ、タエさん、また子供達を釣りへ連れて行ってやろうと思うんですが、どういった釣りがいいかなーとおもいまして・・・数釣りなら今までと同じ釣りになっちゃうし・・・釣れないとつまらないかなと思ってちょっと言い答えが浮かばないんですよ』
『なるほど・・・・あ!・・・あのーそれでしたらあのおいしいカニというものは罠でしかとれないのですか?』
『いえ、カニも釣る方法はありますよ・・・仕掛けはないけどあれは作るのそう難しくないしな』
かなり特殊な釣りで待つ釣りだが、あそこなら岩場もあるから根魚もいるだろうしそれと併用した釣りすればいいだろう。
俺がそれじゃあ次はカニ釣りやってみますというとタエさんは小さくガッツポーズをしやった!と小声で言っていた。
そういえば前回イシガニ食べた時とても気に入ってたもんなと思い出し笑ってしまった。
さてそうと決まれば仕掛けを作る材料を買いに行くかー。
まあ、といってもいるのは細い糸で編まれた網だけだ。
罠カゴの時に使った網をうってる店へ行き一番細い網を買って戻ってきた。
この網をある程度の大きさで切りそろえて一部分を縄で縛り、重りを付ける。
これで仕掛けは完成だ。
これは釣るというよりエサに寄ってきたカニを網で絡めとる釣りだ。
まずは防波堤へ行きサバを釣る。
3匹つれたらエサには十分なのでカニが捕れた場所へ魔道車を走らせる。
サバに切れ目を入れ血を漂わせて匂いをまき散らすようにし、網仕掛けの中央にサバを網で包んで縛る。
あとは岩場付近へ投げ込み30分ほど待ちカニが絡むのを待つ。
3本投げ込んだ後は岩場付近をワームでネチネチと探り根魚がいるかを探す。
しばらく探ってるとビビっとアタリが来たので釣り上げると根魚の代表格であるカサゴが釣れた。
【名:カサゴ 毒なし 食用可】
よしよしこいつがいるって事はこの近辺に色んな根魚がいるってことだな。
ちょっとすつ横へ移りながら次々と探って行く。
竿先をチョンチョンと動かしアクションしてるとビビビとまたアタリがくる。
『お、今度はなんだろうな』
釣り上げたものはメバルだ。
【名:メバル 毒なし 食用可】
お次は何が来るかな~と楽しんでるとガツンとしたアタリがきてジーーと糸を引き出される。
『お、今度のは大型だな!』
【名:タケノコメバル 毒なし 食用可】
これだけ来るなら砂虫つけてウキ釣りとかも良さそうだな。
さてカニのほうがそろそろかな?
まずは一投目の巻き上げ。
重り以上の重さを感じない・・・・まきあげてみるとやはり何もいなかったので少しずらした場所へ再度投げ込む。
二投目の巻き上げ。
若干重い・・?巻き上げるとエビが数匹絡んでいた。
三投目の巻き上げ。
重さを感じる!巻き上げるとそこのはハサミを振り上げてキシャー!と怒っているイシガニさんだ。
前回ほどの超巨大ではないが20cmはある食べごろサイズだ。
『よしこれでカニは釣れるのはわかったな』
再度投げ込み再び根魚釣りで遊んでいく。
再び30分ほど経ったので仕掛けを回収していくと、今度は青いカニが上がってきた!
『おーこれはガザミかな』
【名:ガザミ 毒なし 食用可】
これもウマいんだよな~。
さてこれでタエさんのオミヤゲ用のカニは十分だしビャクを誘う時にブラウンさんに頼んでた道具がどうなったか聞いてみよう。




