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第07話

どういうことなんだと混乱してると


『まあ色々あったらしいよ、とりあえず開祖の事から話していこうか?』


動揺しつつも話を聞く為に頷いた。


『まあ私もそこまで詳しいわけじゃないからね、昔の文献とか親から聞かされてきた事だからさ』


『開祖が現れたのは、この世界のいろんな種族による大戦争が終わって少しした時、今から500年前って伝わっている』

『言葉は通じるのに言ってることは訳が分からず、当時鬼族と人族は戦争後という訳もあって見た目が人族の開祖も相当疑われたらしい』

『開祖の名前は五郎、地球の瀬戸内海という所から来たらしい』

『戦後の1948年からここへ来たらしい、生きるのに必死で畑仕事をしてたらしいが夏の台風という時期に畑を見に行って川の氾濫に巻き込まれて気づいたらここへ居たそうだ』


戦後すぐの昭和か・・・だけど500年前・・・時間が合わないな・・


『戦後の鬼族は若手を戦争で失い働き手が少なく人口もかなり少なくなっていた』

『開祖にはそれが自分に重なって他人事と思えなかったらしい、信頼されるために自分の畑を持ち、農業知識で成功を見せ、その知識を分け与えて鬼族の復興の中心人物となったそうだ』

『その後も色んな知識を提供し鬼族の発展を支え、それが民から王族までに認められ王女の一人と結婚し皆に慕われて生涯を終えたと言われている』


すげーな五郎さん、めっちゃ頑張ったんだろうなー


『その五郎さんは地球へ元の場所へ帰ろうとは思わなかったのか?』


『戦争で家族を全て亡くしてて独り者だったから思いはあったらしいが、絶対に帰るんだって感じではなかったらしけど墓参りが出来なくなったのは気掛かりだったらしい』


『さて開祖の流れはそんな所だ、で、君が反応してた釣りの事なんだがね・・・』


そうだ、それが気になってたんだ、五郎さんがすごすぎて忘れてたぜ。


『この世界には元々海の生き物を食べるって習慣がなかったんだ、開祖もそれには驚いていたらしい』

『畑の栄養補給にも使えるし、食料がないならそれを補うなら海の生き物だと開祖が言いだし、いきなり大がかりなものは無理でも遊び感覚でできる釣りをやろうって言いだしたらしい』

『木の棒に糸を取り付け鉄を加工した針というすごくシンプルな仕掛けを作り釣りを開始したらしい』


まあ、何もないしそんなもんだろうなー


『釣りというものを初めてしたので、魚が怖がっておらず簡単に釣れたらしいよ、アジみたいな魚やサバみたいな魚を大量に釣れらしい』

『それらの色んな料理方法を伝え食糧危機を乗り越えたらしい』


ほー良い事じゃん・・・なんでその文化が消えていったんだ


『その後に農業や畜産の発展、元々の魔物退治での食料確保が安定した事で釣りは趣味になっていったんだ』

『それでもそれで海の物を食べるのが好きな人がそれなりにいて文化としては残っていたんだ』

『それなのに消えてしまった理由というのが・・・・ねえはじめ、開祖もいってたらしいが日本の食文化ってのは試行錯誤がすごいらしいね』


『まあそうだな、魔改造っていう色々やらかす言葉や毒が食えるよう試行錯誤とかもしてきた歴史があるな・・・・』

そう言っててまさかと思うことがあった。


『その顔は何かわかったのかな?私たちの祖先は意識が乏しくその試行錯誤や魔改造に挫折したんだよ』

『開祖がいきてれば知識を貰えたかもしれないんだけど、趣味で釣って食べてる人たちが毒魚にやられちゃってね・・・死人もでて恐怖を覚えてしまったんだ』

『それでも元々大丈夫だった魚を食べてたら今度は開祖がおしえてくれてた虫とやらで苦しみ死んじゃった人が出てね・・・それが終わりの始まり』

『もう食料は安定したから無理をする必要はないってことでね、どんどん釣りをする人や海の物を食べる人が減っていきついには消滅してしまったってわけ』


『そういうことか・・・』


確かに魚が好きじゃない人や容姿が気持ち悪いって事で食べない海産物が幾らでもあるしな。

そこへ毒や虫があたって死人が出ればそうなる可能性も捨てきれないか・・・。


『ところで五郎さんは帰ろうとしなかったらしいが、何か戻る方法とかあるのか?』


『開祖の時も調べたらしいけど、昔の文献とかにそういった事は何も無くわからなかったらしいよ』


『そうか・・・先はわからんがしばらくこの世界にやっかいになるしかないか』


『まあはじめの事は僕預かりになったのでしばらくここでゆっくりするといいよ』


『すまんが世話になる』


五郎さんじゃないが腰を落ち着けて何が出来るか考えていこう。

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