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第69話

逃した魚はデカかったというが本当にアレは大きかった。

見た感じは青物ぽかったが何だったんだろうな。


もう一度格闘したいなーと思い準備を進めていく。

匠竿とブラウン作竿3本のリールにPEの2号を巻いていく。

ブラウン竿3本は生餌釣りをし、匠竿はメタルジグでやってみるつもりだ。


先日の潮具合から見て2日後あたりが狙い目と考える。

生餌はアジ、サバ、エビを使ってみる予定だ。

アジ、サバは釣り日の夜中に行き釣り朝マヅメからやるつもりだ。

さて漁師隊の所に行ってエビを都合してもらうとしよう。


翌日の夕方に漁師隊から生きたエビを10匹受け取り、キショウ達には夜中から釣りに行くことを伝えタエさんにワタツミの世話を頼み夕方から転がりひと眠りした。


ジジジジジジ

夜中に目覚まし音で目を覚ましすぐに止める。


『さて・・・・行きますかー』


音を立てないようにそーっと出ていき魔道車を走らせる。

まずはアジポイントへ行きアジングでアジ釣りだ。

街灯もなく撒き餌もなしなので苦労するかと思ったが数回投げ込みアジがいるタナを探し当て5匹釣り上げて終了。

大きめのバケツへいれエアポンプを入れ生かしておく。

エアポンプは電池タイプだから電池使い終えたらもう使えなくなるな・・・・これも魔道タイプを作製依頼しないとな。


そして防波堤へやって来てサバを釣ろうとするのだがワームにアタリがない。


『んー、もう少し音でアピールしてみますか』


バイブレーションメタルに変えて誘ってみる。

これは形状によって抵抗が生まれてブルブル震えてアピールしてくれるものだ。

投げ込みゆっくり巻いているとゴツっとアタリがきてサバを釣り上げる。


『これが正解だな』


サバを5匹釣り上げてアジと同じように生かしておく。

これで生餌は揃ったのでアジ、サバ、エビに生餌仕掛けを施し投げ込んでいく。


『さてこれで来ればいいんだけどな』


投げ込みが終ったので匠竿にとりあえず40gのジグメタルをつかて投げ込む。

着水とともに一定に巻いていく、これを延々と繰り返す釣りだ。


色々と変化をつけて探るが何もアタリはこない。

生餌の方も見た感じは何もきてないようだ。


『んー前のはハグレがたまたま来たのかなー』


生餌のほうを一度回収してみる。

かなり弱っているがこれといって何かにカジられたとかはなさそうだ。

生餌を取り換えてまた投げ込む。

付けていた生餌は輪切りにして撒いておく。


日が出始めて朝マズメとなったが未だにアタリはない。

そこから1時間立ちさすがにもうダメかなと思ってると、エビを生餌にした竿のラインが若干張り気味になっていく。


『なんだろうな、この感じだと青物じゃないだろうな・・・カレイやヒラメ系かな?』


竿を立ててアワセを入れるととんでもない重さを感じる。


『あー地球じゃなくてアースを釣ったか?』


と思ったらグイーーと力強く引き込まれそうになる。

やばい!としゃがみ込み踏ん張る。

まさかこんな所でオヒョウクラスの魚かと思うぐらい重厚さを感じる

ちなみにオヒョウとはカナダで有名な最大4m超えもする怪物カレイのことだ。


ちょっと巻いては休み、また巻いては休みと1時間は格闘しただろうか?

すでに日は完全に上ってきている。


『ふう~しんどいが大物とのやり取りはたまらんね!』


さらに1時間格闘を続けてなんとか防波堤ちかくまで引き寄せる。

もうひと踏ん張りとリールを巻き揚げ海面近くまで引き寄せ見えてきた物体は平べったい感じだ。

やはりオヒョウか?とさらに巻き上げて見えたのは超巨大エイだった。

エイにもいろいろ種類はいるが見た感じは食べておいしいアカエイなのだがそのサイズがおかしい。

アカエイは尻尾もふくめて最大2mぐらいなのだがどうみても尻尾含めて3m超えだ。

こんな巨大アカエイをすくえるようなタモはないし、防波堤上までひきあげるなど無理である。

底から岸へ向けて防波堤を伝っていき巨大アカエイを寄せていく。

浅瀬までくるとアカエイが最後の抵抗とばかりに暴れて水しぶきが舞い上がる。

そして格闘を初めて2時間30分かけてついに超巨大アカエイを砂浜へと引きずり上げた。

俺は疲れて尻もちをつきつつも達成感に満足する。

鑑定してみると


【名:アカエイ 毒あり 食用可】


『ふう~、このままダラけていたいが処理しないとな』


俺は魔道車に戻り釣り具を入れてたボックスの一つの中身を全部だして戻ってきた。

まずは写真を撮って行く。完璧とは言えなかったが自分で横に寝っ転がって対比写真も撮った。


お次は毒部分であるトゲがある尻尾を切り落とす。

この状態で鑑定すると


【名:アカエイ 毒なし 食用可】


となった。

そして食用部であるエイヒレをナイフで切り落としていく。

こういう巨大魚用に今度から包丁を持ってこようと思うぐらい切り落とすのに苦労した。

ここからはスピードが命だ、何故ならエイは時間がたつとアンモニア臭が酷くなってしまうからだ。

今度は腹を割きキモを取り出す。


キモはナイロン袋へ入れ、切り落としたエイヒレをボックスへ入れて後は海へと戻し栄養となってもらう。

出しっぱなしだった釣り具を素早く片付け魔道車で急いで家へ帰る事とした。


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