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第63話

夕食準備を終え皆が集まったので説明をしていく。


『えーと俺の能力に関しては前説明した通りなんだが、自分でも気づいてなかった付加能力があったんだ』


紙に2パターンの表示を書き


『こういった感じで毒なしでも何か問題があれば表示されるんだ、今までそういった物がなかったから気づかなかったんだけどね』


『つまりその毒なしの所に注意必要がない場合は虫の危険性がなく生でも食べれるって事ですか?』


ルカが訪ねてきたので頷く。


『あのー生のお魚って美味しいんですか?』


『んーこればっかりは好き嫌いがあるからね~、俺が居た国では生で食べるのを刺身と言うんだよ、他にも米と合わせて寿司ってのもあるんだよ』


サージャの問いに答えて思いだしたが、寿司も食いたいな~・・・。


『新しい料理である以上、料理人としては食べてみたいです』

『私もです』


『一応絶対安全じゃないって事を理解して食べるなら止めないよ』


『『はい』』


小皿に少し分けて二人に配膳する。


キショウも食べたそうだが、もしも全員何かあるとまずいので今回は3人のみということにした。


『それじゃ頂きます』


まずはキスの刺身だ。

あっさりした身に醤油をワサビの旨味がミックスされ実にウマい。

お次はアジの刺身。

醤油に漬けると醤油の表面にアジの脂が浮く。

うん、ウマい!この魚特融の脂の旨味がたまらないね。

最後にイカのお刺身。

噛むごとにイカの甘さが出てくる。

やはり刺身は良いものだ!


俺に続きルカとサージャも刺身を食べていく。


『これは・・・なかなかいいですね、醤油の味に負けるかもと思いましたが繊細な味だったり濃い味、甘味などをダイレクトに感じますね』


『うん、ただこの醤油は合ってないね、もう少し刺身に合う醤油とかありそうー』


刺身は問題なそうだ、二人は談義している。

たしかにこのしょっぱめのザ・醤油は合ってないかもな。

少しトロミがあって甘めのスーパー寿司とかについてる醤油が好きなんだよな。

体に問題なければ次は寿司とかも作るし、合う醤油探しをするのもいいね。

おいしそうに刺身を食べ談義してるのでキショウの機嫌が若干悪そうだったが鯛めし、天ぷらをたべるとそのおいしさに笑顔となりおいしそうに食べ進めていた。

翌日なんともない俺達3人を見て晩に刺身を強請られ提供した。


:::::::::::


ルカとサージャの二人で普段は定食屋をやっているが、漁師隊の活動によって冷凍庫にかなりの海産物が溜まって来たので、そろそろ海産店をまたやろうかと言う話となった。

まあ今回は俺関係ないよね?と言うとルカとサージャに腕をガッシリ捕まれ逃がしませんよ!と圧を受けた・・・・・えー今回から万全の援軍体制なんだし俺がいなくても・・・・。

今回が最後ですよと約束する。

日程を決めたので王様達に報告へ向かう。


『わかった、ではその前日から料理人はそちらへ寄越そう、当日も人材派遣も手続しておこう』


報告するとキシさんが対応はしてくれるとの事だ。

さて報告もおわったしブラウンさん探すかな~。


『ところではじめ殿、それは何をもってきているのだ?』


俺が持ってきてたクーラーボックスに王様が反応する。


『これはブラウンさんい新しい道具の相談に使う海産物です』


『という事は何か料理を作るのか?』


期待したような目だな・・・。


『まあそうなんですが今日は相談事なので量はありませんよ?』


『かまわん、私も行こう』


はあ・・・まあうまく援護射撃になってくれればいいな・・・。

王様とキシさんと一緒にブラウンさんの所へやって来た。


『おや、皆様お揃いでまた何か製作ですかな?』


『先日魔道車で第2都市へ行ったんですよ、そこで乳しぼり体験をしたんですがそこでドワーフが作ったという殺菌効果があるミルクタンクを見まして』


『ああ、あれですが、あれは私らの祖父の時代の者が開発したものですな』


『へー、そうだったんですか、それであれを海産物に使えないかと思いましてね』


俺は刺身を説明する為に調理場へみんなで移る。

アジの刺身を皿に盛ると皆?顔だ。


『これで完成です、これに醤油やワサビなどを付けて食べる料理です』


皆マジか!って顔になってるので先日わかった能力と家でみんな食べて見た事を話す。


『あとこれはおかずとして食べてもいいですけどお酒のアテにするのが最高ですよ』


こういうと王様とブラウンさんがピクっと反応する。

ふふふ酒好きには反応せずにはいられないワードだったからな。


俺は注意必要と出たサバを捌きアニキサスを探すと腹周りに1本ウニョウニョしてるが見えた。


『ここを見てもらえますか?これがアニキサスという虫で知らずに食べて調子を崩したり死んだりした原因です』


みんな気持ち悪そうな顔をしてみている。


『俺が開発してほしいのは2つです。こいつはマイナス20℃で凍らせて24時間以上すると死ぬとわかってるのでそれを可能にする魔道具と刺身を食べる前の殺菌道具です』


これが出来たらだれでも安全に生魚を食べれるようになる。

ぜひともブラウンさんには開発をしてもらいたいものだ。

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