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第60話

釣り道具他を持って漁師支部と言う名の超豪邸とやって来た。

門のドアノッカーを叩くとドタドタと走る音が聞こえてくる。

ギーっと門があき


『お待ちしてました、どうぞお入りください』


40代男性兵士が迎え入れてくれ、みんなが待っている部屋へ案内してくれた。


ビシと揃っている皆さんがおり


『今日はご指導お願いします』


固い・・・・まあ国の肝いり事業で兵士から立候補で選ばれたからやる気はあるんだろうな・・・。

まあ慣れていくともう少し緩くなっていくのかな?


『えーとそんなに難しい事じゃないので気軽に聞いてください』

『まずは今の所の海産物の資料を配りますね』


年長組に渡して配って行ってもらう。


『現状皆さんに捕ってもらうのは、アジ、キス、イカ、アサリ、エビの五種です』


『まずはアサリ掘りの説明をしますね、地図に書き込んである場所で砂浜から泥に切り替わるあたりまで潮が引いた時にそのまわりをクマデなどで掘ると出てきます』


『次がエビ取りです、これはカゴ罠がありますのでポイントへ罠を仕掛けて1日ごとに確認するぐらいです、たまに大きなハサミをもったカニもかかりますのでそれだけ注意が必要です』


『アジ、キス、イカは現地でやり方を見せた方がいいとおもうので前準備の事だけ説明します』

『アジは寄せるために撒き餌が必要になる釣り方の1つをします、それを今から作りますので見ててくださいね』


おれはバケツに糠を入れ水をいれて混ぜる。

そこへ魚の骨やエビの殻を焼いてミキサーで粉々にした粉を混ぜ込む。

これで完成だ。

皆まじめな顔でメモを取っているし、撒き餌を触って固さの確認をしている。

粉の作り方は渡した資料に書いておいたのでそれを元に試行錯誤してもらいたい。


『キス釣りはエサで釣るのでそれを取るにはポイントをアサリ同様掘ります、今日は後でエサ掘りもしてみましょうね』


『イカ釣りは疑似餌釣りとエサ釣りがあるんですがエサ釣りのが簡単なのではじめはそれでやって行きましょう』


『最後に使った釣り具は水で洗いよく拭いておきましょう』


その後、潮が引いてる時間だったのでアサリ掘りと虫掘りの実践を済ましエビ罠を確認してアサリの砂抜きを教えてその日は終えた。

エビは触るのは問題ないようで砂虫にも忌避感はなかったようで安心した。


翌日はキス釣りの実践だ。

子供達に教えたようにまずは重りだけで投げさせ慣れたら針仕掛けをつけて釣り開始。

はじめは緊張ぎみだったが釣れるとうれしいようで皆たのしそうにしている。

うん、そんな感じで楽しくまとまって行って欲しいものだ。

一人当たり20匹ほど釣ったあたりでエサが無くなったので終了する。

ここで俺は気づく・・・・漁師だけじゃなく料理人も在中してもらわないとこれ全部俺らがさばかないといけないじゃん・・・。

これからどんどん増えていくのに・・・・今日すぐに申請しに行こう・・・。

その晩にタエさんを含め一人50匹のキスを捌いたよ・・・・疲れた・・・。


最後にアジとイカ釣りへやって来た。

昨日と同じ苦労はしたくないので今日は見本兼お試しということでみんなには道具を置いて来てもらい俺の道具だけで一人2~3匹つって終わる事とした。


撒き餌を放り込んでしばらくするとサビキにビビビとアジの感触がやってくる。

皆にもやらせてみると、こんな簡単に釣れるもんなんですか?と質問されたが、しょせん釣りってのは魚がいる場所でそれに適した道具と釣り方すればいいだけのことだ。

だからどんな腕があってすごい道具使おうといない場所に行ったらもちろん釣れない。

怒られるかもだがTV番組や動画で、このワームだと爆釣です!とかやってるの見るとウーンとおもってしまう。


次はイカのエサ釣りだ。エサは小エビをつかう。

自作テンヤに小エビを括り付け投げ込む、底へ着いたら2~3mほど引きずりながら糸を巻いて張る。

そしたらアタリが来るのを待つ、こなければまた引きずって行くといった感じだ。

エサ釣りは疑似餌釣りとちがって明確なアタリが来る。

張って待っていると竿先がグイグイと引かれるの、そこで少しまってシャクって合わせたりりすぐ合わせたりなど色々駆け引きを楽しむ釣りだ。

仕掛けを投げ込んで少しやってると竿先がグイグイと引かれるのでみんなに見てもらう。

今回は少し待って合わせるとガツンとした重みととっもにイカが反抗し竿をグイグイ引っ張てくる。

釣り上げた後は墨吐きの事をみんなに説明し交代してやって行ってもらう。

全員が釣り上げることはできなかったが感覚は掴めたようなので終わりとした。

自作テンヤは山ほど作ってあるので一人に5セットづつ渡しておいた。

分からないことなどあればいつでも聞きに来てくれればいいし、あとはみんなで相談してやっていてほしい。


あー、はやく専任料理人を派遣してもらいたいな・・・。



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