第55話
しんどいがいつまでもグダっているわけにはいかない。
お茶をつくり残っていたアサリご飯をお茶漬けにしみなに配って行く。
みな疲れ切った顔でお茶漬けを食べ一息を入れることが出来少し落ち着いたようだ。
ここで援軍に来てた方たちはお帰りとなった。
今日は全て持ち帰りにしたため食器などの洗い物がなく、料理道具などを片付け油が散ってしまっているのでそれらを噴き上げ、床も清掃を1時間ほどで終えた。
みなに客席に集まってもらい
『今日はお疲れ様でした、色々反省点や改善点があると思うのでそれらをまとめて上へ報告としてあげましょう』
そうして皆からあがった意見はこれだ。
:海産食を扱う日は開店時間をちゃんと設定する。
:門珍しさ&今回味わった方の口コミで次はさらに人が来ると思われるので援軍は必須。
:まだスペースがあるので調理場の設備拡大、特にコンロ数を増やす。
:しばらくは海産食の日はお持ち帰り限定。
これらの意見をまずは取り上げ細かく話し合う。
:海産食日の開店時間は昼と夕方の10時~13時、17時~20時とする。
:援軍は落ち着くまで最低でも料理人が4人、受付3人、その受け渡し2人、外の見回りなどに兵士4人とした、本来俺とキショウはヘルプ要因でしかないのでいない者としての考えだ。
:設備拡大はコンロ数が現状3ではまったく足りなかったので倍にするのは妥当だろう。
:お持ち帰り限定にしないと洗い物などでパンクする恐れもあるので落ち着くまではそうすることとした。
:海産食の次の日は定休とした。
纏めた意見をもとに次の開店に挑みましょうとおちついたのだが、今回ほとんどの食材を使い切ったので次回はしばらく先になるだろう。
『あ、そういえば王妃様とビャクはやってきたのかな?すごい来る気満々でキシュウさんが諦め気味だったんだけど・・・』
キショウに聞いてみたのだが
『んー援軍がきたとはいえお客さんほとんど見てたけど来ていないと思うよ、あまりの人の多さに説得されたか代理で誰か寄越されたんじゃないかな?』
ああ、それなら騒ぎにもなってないか。
まあいつまでも我慢するような二人じゃないと思うのではやく落ち着いてもらいたいものだ。
『それじゃあ要望や今日の報告をしにお城へ行ってくるよ』
今日は忙しくて相手してやれてないワタツミを連れて行こうかと思ったが、ワタツミを抱えて癒されてるので離しませんと見るからに主張しているタエさんがいたので置いていくことにした。
城へ向かう際中に海産食を話題としてる声が聞こえてくる。
時間別に売り物が変わったためエビのフライと天ぷらをどちらがウマいか話をしているようだ。
最初は躊躇したが食べてみるととてもウマいというのは同じ意見のようだ。
お互い食べたほうを推すものだから次回は別の物を食べて決着をつけるらしい。
まあ、おいしいと感じてくれてまた来てくれるという事だし嬉しい話だ。
城へつき門番で挨拶をすると人を呼んできてくれるのでしばらく待つ。
やってきたのはキシュウさん。
『すごかったみたいね、そっちにやった兵士がすごく疲れた顔をして戻って来たわ』
『ははは、すごく助かりましたよ・・・』
それじゃあ行きましょうかとキシュウさんへ連れられて王様達の元へ行く。
部屋へはいるといつもの面子が揃って待っていた。
よく見るとビャクの目は少し赤くなっている、あれは来れなくてグズって泣いた後かな?
それを察した王妃が
『朝にあまりの人の多さに行くのを止められてね、少しはぶてたのよね』
『それは言わない約束なのだ!』
はは、やはりそうだったのかと思ってると、ボソッとキシュウさんが
『自分も絶対行くんだってわがまま言って却下されてはぶてたくせに』
俺は聞こえないフリをした、それを拾うのはとても危険だと思ったからだ。
『とても盛況だったようだな』
ニヤニヤした王様の言葉に
『ええ、とても良い宣伝をしてくださったようで・・・・予想以上のお客さんが来ましたよ』
とジト目で返すが王様は笑顔のままだ。
『それでですね、色々現場でまとめた意見や要望を持ってきたのでお願いしたいなと』
俺の言葉に王様がキシさんに目配せし俺が書いたメモを見て行く。
『問題ないです、これならすぐ店舗改造出来ますし人員派遣も大丈夫ですよ』
俺は要望が通ったことを安堵し、それとは違う要望を出してみることとした。




