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第50話

罠を覗くと数種類のエビがいるようだ。

んー見える感じではサルエビのようなのが多いかな?

何匹か大きいの居るがあれはバナメイエビか?


『うわ・・・それが目的のものなの?』


『ああ、初めて見ると虫に思えるかもだがこれもさっきのカニ同様甲殻類の生き物でウマいし色んな料理に使えるんだよ』


バケツを2個持ってきてて良かった。

カニとは別のバケツへ罠を中央で開けて揺すってエビをバケツへ移していく。

バケツを持った感じでだいたい5kgぐらいはありそうだ。

罠に新たな魚のアラを入れて再度沈めておく、これで継続的のエビが捕れるといいな~。


帰る最中にキショウは本当にそれはおいしいのか?大丈夫か?と質問してくる。

まあ俺達日本人も先人から知識を受け継いでなく、いきなりこれを見たら躊躇するだろうなと思い笑ってしまう。

夜には一番無難な塩ゆでにしてみるかね~。


家に帰って来たのでエビの仕分けだ。

カニの方は大量の海水に入れているので晩まで泥吐きさせておく。

大きめのタライにエビを一回移して、数が少ない大きめのエビからやっていくとしよう。


大きめのエビは全部で30匹だった。

全部で3種類かな?

一番多いエビを鑑定すると


【名:バナメイエビ 毒なし 食用可】

日本で一番スーパーなどで売ってるエビといえばこれかな?

これが20匹だ、こんな生きてる新鮮なバネメイエビは日本ではなかなか巡り合えない。

あー、刺身で食べたい・・・。


次のエビは


【名:ウシエビ 毒なし 食用可】

バナメイエビがメジャーになる前に一番うられていたのがこれだ。

これが8匹、ウシエビというよりブラックタイガー名のが一般には知られている。


残りのエビは


【名:クルマエビ 毒なし 食用可】

昔は安かったが今じゃ日本では高級エビのクルマエビ。

これが2匹、やはり天ぷらがベストかな?


お次は大量にいる小エビたちだ。


【名:サルエビ 毒なし 食用可】

【名:アカエビ 毒なし 食用可】


この2種類だった。

鯛とか釣るエサエビとしても良く使っているが、塩ゆででビールと共に食べるのがたまらんやつらだ。


仕分けを終えたので各自タッパへ入れ冷蔵庫へ仕舞っておく。

生きて体温が高いままだと殻向きとかすごく困難だからね、刺身とかする時は氷水に着けて冷やすと剥きやすい。


:::::::::


一時間ほど冷蔵してたのを取り出す。

バナメイエビ、ウシエビ、クルマエビの殻を剥く。

身の節目にクシを差し入れて背ワタを取りぞのく。

これは好き好きなのだが、腹側に切り目を入れ背側から押すと身がブツっとちぎれる感覚がする。

それをすると揚げた時に身が丸くならず真っすぐのままになるのだ。


とりあえずバナメイエビとウシエビの半分に衣をつけてフライ用にする。

準備してるとタエさんが夕食準備にやってきてエビを見て驚いていた。

これをフライと天ぷらにするというと、では野菜の天ぷら準備もしておきましょうと手伝ってくれた。


揚げ物は任せてもらって大丈夫という事なので大物に移る事とした。

イシガニのバケツを覗くと底に吐き出した泥が若干溜まっており、ブクブクと泡を吹いていてハサミを振り上げている。

大きめの鍋にイシガニが三分の一浸かるぐらいの水を入れ塩を一つまみ投入。

あとはじっくりゆがくだけだ。


コンロが二口しかないのでイシガニが茹で上がるまで天ぷらさぎゅを手伝い、揚げて油をきったものを皿へ盛り付けていく。

10分ほどしてイシガニの鍋を降ろしあとは余熱で大丈夫だろう。

あいたコンロへ小さめの鍋に小エビをいれゆがいていく、こちらは5分もすれば大丈夫だ。


タエさんがエビ揚げ作業に入ったので新鮮だし1~2分も上げれば十分だと伝えておく。

俺は鍋を軽く振って小エビを湯がき上げたので大皿へ取り出し、一匹試食してみる。

頭をとりチューチュー吸い出すとミソのニガウマいあの味を堪能する。

殻を剥き身を食べれば甘~いエビ特融の味がする。


『んーウマい、やっぱこれにはビール飲みたくなるな~』


エビも揚げあがり夕食準備も出来たので俺はキショウとワタツミを呼びに行くことにした。


『おーい、夕食出来たよ~』


俺の呼び声にトタトタ、タタタと一人と一匹の足音が食堂へ向かってくるのだった。






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