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第47話

どうやら予想はしてたがここはキスのアタリ場だったようだ。

みな次々とキスを釣り上げ親や俺に自慢してくる。

慣れてきたようなので仕掛けを2本針仕様に変えてやる。

少し長めに待つとウマくいけば2匹いっぺんに釣れるよとアドバイスをやると、みな欲張って待つため少し釣果が落ちたようだ。

だが一度に2匹釣れた時の感触が楽しいようでみな気にしてないようだ。


一人あたり30匹は釣っただろうか?

あれだけあったエサもかなり少なくなって来たため、匠竿に連掛け仕掛けをつけ投げ込む。

少しするとアタリがくるがまだまだ我慢だ。

俺がかなり待つため子供達もまだなの?と興味深々でこちらを見ている。

はじめのアタリが来て5分ほどは待っただろうか?そろそろいいかと巻き上げていく。

見えてきたのは見事に5連掛け成功した魚影だ。

俺はそれをドヤって子供達に見せてやると、みな自分もやりたいと騒ぎ始める。

匠竿を渡してやり4mの振出竿も連掛け仕掛けに変えてやる。

その2本体制にし残りの竿を仕舞い俺は見学してる親御さんたちの所で休憩することにした。


なかなか5連掛けは成功しないようだが3~4連は成功してキャッキャと子供たちは楽しんでいる。

それから30分ほどたつと


『はじめにーちゃん、虫なくなったー』


とビャクが駆けよってきた。

あー砂虫使い切ったか。


『それじゃあ今日の釣りはおしまいにしよう』


みなバケツいっぱいになったキスを嬉しそうに見ているので俺は道具を片付ける。


『さて、帰ろうかね』


どんな料理を作ろうかね~と思案しつつ皆で帰るのだった。


:::::::::::::


帰り際に奥様方が捌き方を知りたいというので一緒にすることとなった。

他のお母さんも呼んでくると一度帰って行くが子供たちはビャクと一緒に白丸やワタツミと戯れている。


全員のおかあさんが揃ったので料理開始だ。

まずはみんなでウロコ取りからだ。

包丁で取るのを見せるとすぐにみんなウロコ取りをしてくれた。

俺はキスなど小魚を開く時は背開きにするので半分を頭を切り落とし背開きにし、残りは腹に切り目をいれて内臓を取って行く。

背開きにしたのはフライと天ぷらにすればいいのでフライ用のはパン粉を纏わせていく。


腹開きしたのは塩焼き、煮付け、キスの炊き込みご飯にするつもりだ。

炊き込みようにキスを水煮していく。

一度焼いてから煮る人もいるが俺はめんどくさがりなのでじかに水煮だ。

火が通ったら魚を解して身と野菜を米にぶちこんでその煮汁にいつもの調味料を入れて準備完了だ。

人数が多いけど10合炊けるジャーだったので10合炊いておく。


フライ、天ぷらは奥様がたにあとはおまかせだ。

煮付けは煮汁を作っておき煮る所までやりこれも後はおまかせだ。


俺は塩焼きをする為キスへ塩をふり水分をだしていく。

そしてくつろいでいる子供たちに


『魚を焼くがやってみるかー?』


と聞けばみんなやるーとの事だ。

数がおおいので七輪1つじゃと思い一つ持ってきてもらう。


肉焼きなどをしてる為子供達は火おこしからできるそうなのでやらしてみる。

手慣れた作業で火を起こしたので炭火が落ち着くのを待つ。


炭火が落ち着き丁度良い感じになったのでまずは俺が見本を見せる。


『この魚は皮が薄く身も繊細だから片面をゆっくり焼いてあまりさわらないようにな』


説明しつつ反面焼けたらひっくり返しもう反面を焼いていく。

良い具合にやけたのでこんな感じかなと言い子供達と交代する。

子供達はまだかなー、もういいかなーと考えつつ焼いていっている。


俺はそれを眺めつつ焼いた魚を食べてみる。

うん、いい具合に塩もきいててウマいな、おれに少し醤油をかければ完璧だなと食べてると


『あーはじめにーちゃんもう食べてるのだ』


とビャクが言ってくるがこれは味見だよと誤魔化しておく。


最初は焼き過ぎたり身が崩れたりしてたが途中からわかってきたようで最後のほうでは綺麗にやけるようになっていた。


台所のほうへ行くとそちらもほぼ終わりそうとの事なので、みんなの家族を呼びに行く人と料理の仕上げ組みへ別れてもらい最後の仕上げをしていく。


料理の準備が全て終わるころにはお邪魔しますと家族の方も揃ったので夕食を開始することとなった。

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