第03話
少女の発言に能がパンクしてたが再起動する。
『じょう・・・じょうちゃんじゃな、俺の名前は一だ、名前教えてもらっていいかな?』
『うん、私はビャク、古代文字で白って書くんだよ』
と地面に書きつつ説明してくれた。
何かジパングといいこの漢字といいどういうことなんだ・・・?
『そうか、ビャクにもう少し聞きたいんだが、えーと星ってわかるか?この大地の名前わかるか?』
『星わかるよ!前教わったんだ!ここはアースっていうんだよ』
突っ込みどころ満載だな・・・アース=地球じゃないんだろうな・・・。
まさかと思ってたがこれは映画で見た事ある別世界とやらって事なのか?
冷静に考えるとあんな海域から流れ着くような所ないしな・・・。
参ったな・・・。
色々思考してると
『はじめにいちゃん、どうした?』
どうやら心配してくれてるみたいだ。
『ちょっと考え事をな、ところでビャクぐらいの年の子ににいちゃんと呼ばれるのはなー、良くておじさん、へたすればおじいさんって言われるぐらいだと思うんだが?』
ビャクはキョトンとした顔で
『ん?はじめにいちゃんは私より大きいけどそんなに離れてるかな~?』
どういうことなんだ?見た目は少女だが実はすごい年なのか?
考えつつふと自分の手が視界に入った時だった。
アレ?なんか手が若干小さく綺麗じゃないか?
アレ?長年の人生でついたシワとかないし、釣りでの怪我(切り傷、刺し傷)などがない?
アレ?今着てる釣りウェアが若干大きいような?
色んな情報が頭に入ってくる。
まさかと砂浜から海浅瀬に入り海面に移る自分を見てギョっとする。
『これどう見ても俺の若いころだな・・・中学くらいか・・・?』
またとんでもない事にパニックになりそうな俺にビャクがとてつもないことを言ってくれた。
『そういや、あれははじめにいちゃんの物なのかなー?浜に槍のようなもの数本とでっかい箱が4箱流れ着いてたんだー。』
その言葉を聞いた瞬間容の事はすっかり忘れて俺は大声で答えていた。
『まさかおれの釣り道具があるのか????ビャク、どこにあるんだ??』
『白丸が咥えて運んで来たんだぞ』
と言いおいてる場所へ連れて行ってくれた。
そこへあったのは匠ロッド、予備ロッド、釣り具入れ大型ボックスであった。
『やった!俺の釣り具道具一式だー!』
俺はあまりの喜びでビャクを高い高ーいしつつはしゃいでいた。
『あはは、なんか知らないけど良かったんだなー、あはは』
ビャクも笑ってくれた。




