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第12話

この世界での釣りを成功させ喜ぶ俺達。

折り畳みバケツをもう一個だし、海水を組み魚を入れる。

バシャバシャとしてるアジを見る。

微妙にウロコの形状が違うがほぼマアジだな。


ビャクは大興奮しており

『まだまだ釣るのだ!』

とおおはしゃぎだ。


『ビャクちょっと待ってな』


いきなり3匹来たことから、アジの食い気はすごいんだろう。

何本も仕掛けがついてるサビキ仕掛けだと、数匹掛かるとビャクにはしんどいと思い仕掛けを変えていく。

といってもサビキ張りを減らすだけだ。

6本針の4本分を切り、それをキショウ用にしようと思う。

仕掛けを切った分の糸を付け足しビャクへ竿を渡し説明する。


『これなら一度にたくさん掛からないけど一人でも釣り上げれると思うからやってみな、ダメならまた変えていくからさ』


『わかったのだ』

竿をうけとり自分で撒き餌を蒔き、釣りを再開していく。


先ほど作りかけてたキショウ用サオを再開。

こちらは二本セパレートタイプのロッドでリール付きだ。

さきほど切った4本分のサビキ仕掛けをつけて準備完了。


『キショウのも準備できたから説明していくな』


キショウが頷く。


『基本はさきほどのビャクと同じだ、このリールあるかないかだ』


リールの使い方を説明すると

『なるほど、そういうものなんだね、理解できたよ』

まあ簡単だしすぐ理解してくれた。


ビャクと少し間をあけて釣りを開始するキショウ。

俺は二人の間に陣取って補助係に徹する。


『おー来たのだ!ビビっと来たのだ!』


まずはビャクに来たようだ。

先ほどと違って竿のしなりは緩めだし一人でも問題なさそうだ。


『がんばれービャクー』


応援してると


『うわー、な、なんか来たよ、引っ張ってるー』


キショウのほうも来たようだ。

きゃーきゃー言いつつもちゃんとリールをゆっくり巻いて釣り上げようとしている。

こちらも大丈夫そうだな。


二人とも30cmぐらいのアジを釣り上げはしゃいでいる。

そのまわりを白丸もピョンピョン撥ねている。

『よーしまた魚に勝ったのだ!』

『やったよー、ビャクちゃん私も釣れたよー』


よーしよし楽しんでるな。

『さあ、二人ともまだ撒き餌もあるしどんどん釣って行こう』


『『おー』』


それから撒き餌がなくなるまでの2時間釣れ続けた。


『そろそろ撒き餌が無くなるから終わりにしよう』


『『えーー』』

二人ともまだまだやりたいようだ。


『またくればいいよ、片づけたらタエさんのお弁当食べて帰ろうかね』


『わかったのだ・・・』

『はーい・・・』

どうにか納得してくれたようだ。


道具を片付けて、桟橋に散っている撒き餌やアジのウロコやぬめりなどを海水を組んで洗い流す。

こういう事をしないと日本では苦情がはいるようになり最悪釣り禁止とかになるのだ。

マナーは大事だ。


後始末を終え、昼食タイムに入る。

おむすびと漬物というシンプルなものだが釣り場ではこういったものでいい。

釣ったアジは全部で25匹、どれも30cmオーバーというとんでもない結果だ。

とりあえずは俺が食べてみるつもりだが・・・そういえば保存出来る物とかあるんだろうかと思い


『キショウ、食べ物を冷やして保存するような物ってあるのかな?』


『ああ、あるよー、家にもね』


アジを一匹手に持ち

『こいつらを食べてみようとは思うんだが結構な数釣れたからな、保存するのに使わせてもらえるか?』


『おー本当に食べるんだね』

キショウはすこし驚き顔だ。


『ああ、こいつは俺の所でもすごく有名な魚でな、脂がのってればメチャメチャおい・・しい・・んだよ・・・』


俺がアジをじーっと見てると魚に窓枠のようなものが浮かび文字が書かれている。


【名:アジ 毒なし 食用可】


これはいったいなんなんだ・・・。


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