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第10話

部屋へ戻るとお布団の準備がしてあった。


『ありがたい、今日はもうクタクタだわ』


お布団にもぐり込み寝る体制にはいる。

ビャクの初めての釣りの事を考える。

釣りってのは最初が肝心だ、特に子供だとなおさらだ。

釣れればまたやりたいと思い、釣れないとつまらないものと判断してしまう。


釣り文化が無い為、魚は恐怖をしらず釣れやすいだろう。

話にあったアジ&サバみたいな魚を狙うのがベストかな。

米があるし糠を用意してもらってそこへ練りオキアミパックをぶち込めば撒き餌として行けるだろう。

練りオキアミなんてこちらに無いものだから節約したいが、ビャクに喜んでもらいたいし出し惜しみはなしだ。


あー眠気が限界だ・・・おやすみなさい・・・


ドタドタドタドタ

タタッタタッタタッ


うーんなんだか騒がしいな。

かなり明るいし日はもう完全に明けてるみたいだ。


バーンとドアが開き


『はじめにいちゃん、おはようなのだ!釣りに行くのだ!』

『ワフ』


いきなりの事にビクっとなってしまったが一気に目が覚めた。

先ほどの音はビャクと白丸が駆けていた音だったのか。


その後ろから覗くように顔をだしてるキショウが


『ごめーん、疲れてまだ寝てるだろうか待ってあげてって言ったんだけど、我慢できなかったみたい』


『ははは、いーよいーよ、こんなに釣りを楽しみにしてくれてたかと思うとこっちも嬉しいよ』

『キショウ、ちょっと釣りで使いたいんだが米糠って余ってる?』


『うん、あると思うけどどれぐらいいるのかな?』


俺はボックスからビニール袋を出し

『これ一杯ぐらいあれば欲しいけどどうかな?』


『それぐらいなら十分あるはず』

キショウが部屋から離れつつ

『タエさーん、これ一杯に米糠用意してー』


さてそれじゃあ釣り道具の選別だ。

アジ、サバ釣りならジグワーム釣りが面白いけどあれは子供がいきなり楽しめるものじゃないから却下。

やはり簡単にできるサビキ仕掛け釣りがベターだろう。

仕掛け道具一式をボックスの一つにまとめて、ロッド二本と使わずに巨大ボックスの肥やしになっていた子供用マイクロ延べ竿を準備した。

これは地元の町で釣り教室をやった時の余りものだ。


『こんなものかな』


ビャクが待ちきれないとばかりに興奮しつつ

『それらで釣るのだな!楽しみなのだ!』

ムフーと鼻息が荒い。


キショウが戻ってきて

『もらってきたよーこれでいいかな』


『ああそれで充分だ、さあビャク釣りに行こうか』


『『おー』』

『ワフー』


ん?

『えーとキショウも行くの?』


『もちろんさ!失われてもう数百年経つ開祖が伝えたっていう釣りだよ!、やってみたいじゃん』


どうもこの子もかなり興奮して楽しみにしてるようだ。


『じゃあみんなで行こうかね』


『『おー』』

『ワフー』


三人+一匹で出発する事になった。

玄関口にタエさんが待っており


『こちらをお持ちください、お弁当と飲み物を用意しました』


『ありがとうございます、行ってきます』


『お気をつけていってらっしゃいませ』


タエさんの見送りを受けつつついに海へ出発した。




やっと釣りにいけたw

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