#5 日本の技術は偉大である
本日2本目
[なに、ここ?」
そこに広がるのは幻想的な空間だった。
「わあ! すっごいきれいだよ!」
そこにあったのは若干光を帯びた森林にぽつぽつと置かれた、ぷかぷか浮かぶ光だった。
「この奥に竜人の里はあります。みなさんどうぞ、行ってください。」
皆がぞろぞろと進んで行く、そろそろ見えてくるはずだ。
この龍人の里は、日本とさほど変わらない建築物がたくさんあるからだ。
虹色のワープホールに入る。
入ってすぐ目についたのは、ほかの竜人たちだ。
3メートルほどの巨大な体をしており、色とりどりのうろこが
きらきら光っているのだから目につくのは仕方がない。
((((、、、、))))
皆も、唖然としているようだ。
まあそりゃあ無理もない、なぜなら、首が曲がるほど高いビルが、おびただしい数
そびえたっているのだから。
「な、なんなのよ! ここは!」
ようやく1人我に返った、ブランが叫ぶ。
皆もそれにつられて我に返ったのか次々と喚き散らす
「まあまあ、ちょっと落ち着け。俺が説明するから。」
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俺は、1時間ほどかけてこいつらに説明した。
ここは竜人の里? で。俺が昔ここにたどり着いたときは、何もない、ただの集落だったこと。
しかも1人の竜が暴走していて、だれも止められなかったこと。
そして竜は俺がサクッと倒して、壊滅した集落の連中に、
俺が日本の建築技術を叩き込んだこと。
そしたらなんか本当にここまで建築できちゃって、今自分も、驚いていること。
皆はちゃんと理解してくれたこと。
「あのーそろそろよろしいでしょうか?」
あ、パール忘れてた。
「もう行ってもいいぞ。」
「あ、はい、ではついてきてください。」
パールは目的地にむかって歩き出した。
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15分ほど歩いただろうか。
高層ビル群の中でも、ひときわ高いところにパールは入っていった。
そしてエレベーターで最上階まで駆け上がる。
「わー!すごーい!どんどん上がっていくよ!」
サリーがはしゃいでいる。
最上階についた。
最上階にあったものは。
うん、何もない(笑)
「この階層は自分が望むだけでどんなレイアウトでも作ることが可能です。
とりあえずは応接室にしますね。」
そうすると、なにもなかった部屋に、たくさんの家具が置かれ始めた。
アッという名に応接室に完成だ。
「よし。じゃあ、これまでにあったことを話すからしっかり聞くように。」
俺はパ-ルに現状を説明した。
魔王は悪くなかったこと。
世界がきれいになったこと。
王様に会って来たこと。
自分がこの世界の監修役になって世界の半分を支配すること。
自分の国を作ること。
伯爵を論破したこと。
パールに伝えるためパール呼んだこと。
「なる程、、、そういうことがあったのですね。」
「そこでだ、お前ら竜人に少し、頼みがある。」
「なんでしょう? 我らにできることなら何なりと。」
「お前らの建築技術を見込んで、俺が今度作る国で、この建築をしてくれないか?」
そんなことなら何なりと、私たちの今は主様がいるから、成り立っています。」
「ありがとう、パール。」
そこまで行ったところで、通話機のベルが鳴った、ノルからだ。
「どうした? ノル」
「大変です! マスター! 王国で件の伯爵が暴れだしました!
今、私が交戦していますが、手に負えない状態です!」
げ、まじか、しょうがない、今すぐ行くか。
てか、ノルが手におえないって、かなりやばいぞ。
「すぐいく。」
そういって通話機の電源を切った。
「急な用事が出来た、すぐ戻るから待っててくれ。」
「あっ タケル! ちょっ、待っ、」
何か聞こえたが、気にせずワープホールに飛び込んだ。
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「ああ! すごい! どんどん力があふれ出ていく!」
この力なら勇者にも勝てそうだ。
(慢心するな。今のお前程度では勇者になど歯が立たん)
チッ、いちいちうるさいな。
そうしている間もどんどん人を食べていく。
「そこまでです。」
お、これは勇者一行の1人じゃないか。
ちょうどいい、こいつも食ってやる。
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本日2本目です
22時にもう1本投稿します。
明日のこの時間に短編投稿します。
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