#2 勇者補正って怖い
1日2話投稿
8月 16日 第1回改稿
「じゃあ早く王国に帰って、みんなに報告するぞ」
「いやいや待て、タケル、ここから王国まで何日かかると思う?
1週間だぞ? どうやって帰る?」
「え? そりゃあもちろん、、、パトラ、面倒くさいから代わりにやっといてくれ。」
「もう! タケルさんはいつもそうなんだから! ま、まあそれが良いT、、」
「え? なんか言ったか?」
「な! 何でもないですよ! じゃあ早く行きますよ。ワープ」
パトラがそう唱えると、足元に若干光を帯びた魔法陣が現れる。
「あー! よく寝た! みんなおはよ、、、え? !なにこの状況? !」
「やっと起きたか、サリー、状況は後で話すから、今はおとなしくしててくれ。」
「りょーかーい!」
みんなが光に包まれ、魔法陣に吸い込まれていく。
さらば、魔王城。
ワープの先はパトラの寝室だった。
い、いや、何もやましいことは考えていないぞお。
「ここは、どこ?」
ブランが尋ねる。
「王城の私の部屋ですよー」
「じゃあ早く王様に会いに行こうぜ、タケル!」
「いやちょ、ちょっと待って、私に今までに起こったことを説明して!」
「ああ、そうだったな。」
俺はサリーに今まで起こったことを説明する。
世界がきれいになったこと。
みんなで自己紹介をしたこと。
王様に会うためにここまでワープしたこと。
「ふーん、そんなことがあったんだ。じゃあ私も自己紹介しなきゃね!
私はサリー! 職業は武闘家でーす! 私とタケルの出会いは、仲間なんていらないと思って1人で冒険してた時にタケルに声をかけられたの! いやー、仲間っていいねー
あ、ちなみに私はしょっちゅう寝てるからそこんとこよろしく!」
あ、自覚あるんですねー
そうしてると部屋のドアが一気に開け放たれた。
「おお! タケル殿、帰ったか!」
「あ、王様」
「おおタケルにパトラ、ベネクトにサリー、、、、この2人は誰だ?」
「ああ、言ってなかったな右にいる奴はブランと言ってまお、、、」
俺はブランの正体が、皆にばれることを危惧して、嘘をつくことに決めた。
「こいつは魔王城の地下牢で拷問され、幽閉されていた。だから俺が預かることにした。あ、ちなみにこいつめっちゃ強いから。」
ブランが何か言いたげだがそれを遮るように、王様が言った
「ううむ、それはかわいそうに、ブランといったか? テイア王国はそなたを歓迎する。」
「王様、ありがとうございます!」
ブランが大きな声で言う、なんとかなったようだ。
「そしてもう一人が俺が世界地図にちょっとした付与をした地図
だ。ちなみにこいつは国を作る上での俺のパートナーになってもらう予定だ。名前はノルという。」
「よろしくお願いします、王様。」
「うむ、よろしくだが国を作るとは、どういうことだ?」
「ああ、それは、、、、」
俺は王様にこれまであったことを話した
「タケル殿が王になる事はいいのだが、国民の反発がひどいかもしれん。」
「そこについて一つ提案なんだが、それぞれの国は国民も王もそのままで、
その王の上の存在として俺が立つのはどうだ?」
「うむ、それがいいな、では早急に謁見の準備をする、少し待っててくれ。」
王様はすごい勢いで部屋から出て行った。
「なんかすごいことになってるねー。」
サリーが言う。
「もちろん、サリー、お前も監修をするんだからな。」
「えーめんどくさいー、ブーブー。」
あ、タケル、さっき私のを覗いたんだからタケルのも見せて。」
「た、け、る、サン ? ? 何を覗いたんですか?」
パトラが笑っていない笑顔で笑ってくる。
「い、いやステータスを見ただけだよ。」
「あ、ステータスですかそうでしたか。」
パトラの顔がいつも通りになる。あ、危なかった。
「はい、じゃあ行くよー、ステータスオープン。」
島川猛 15歳 異世界転移者
レベル1000
体力???????
魔力???????
筋力???????
耐久???????
俊敏???????
命中???????
幸運???????
スキル
創生魔法
剣神
軍神
神魔法
全魔法
異世界の勇者
召喚されし者
世界反転
龍魔法
世界を変えるもの
世界を救うもの
創生神の加護
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「「「「「は ?」」」」」
全員が頭に疑問を浮かべて立ち尽くしている。
「タケル殿、謁見の準備ができたぞ。王の間まで来てくれ。」
「じゃ、じゃあ皆行こうか」
(((((こいつ、話そらしやがった)))))
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次回は22時投稿です。
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改稿したので少しは読みやすくなっているはずです。