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幼馴染と行く異世界転生~亜人を保護しましょう~  作者: 春風
第四章 魔物編 不思議な縁の魔物達
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4.これでミッションコンプリートだ

現在、週1ペースを保つので精一杯なので、内容の進行スピードを見直し中。

 その後、フランは未だ疲れが取れてない様子で直ぐに寝てしまった。

 その際、ミナ姉に抱き着いたまま眠ってしまったのだが、ミナ姉もフランが目を覚ました事で緊張の糸が切れたみたいで、一緒になって寝てしまった。


 俺は二人を起こさない様に部屋を出て、俺自身も眠る事にした。





 次の日の朝。


 俺とシロは、クリカトル学園の外に出ていた。



「さて、今から目的地を目指して移動するわけだが、まず最初の目的地は分かるな?」


「………うん。………ティオ様の母国『マルスメティア』に向かう」


「正解だ」


 俺の質問に正しく答えたシロの頭を撫でる。

 あえて言おう。俺が撫でたいだけだ。


 シロは気持ちよさそうに目を瞑っている。

 フッサフサの尻尾も、ゆらゆらとご機嫌そうに揺れている。


「それで今回の移動なんだが、ただ移動するだけってのも勿体ない」


「………(コクッ)」


 俺の言葉に対して、シロは律儀に頷いてくれる。


「だから、今回はシロの訓練も兼ねようと思います」


「………分かった、頑張る」


 まだ何をするかを伝える前なのだが、シロは両手を胸の前で握っており、フンスッとやる気満々だ。


「まだ何するか言ってないだろ………?」


 やる気を漲らせるシロに、俺は苦笑いを零す。

 先ほどからずっと頭に乗せている右手で頭を撫でながら、特訓の内容を説明する。


「取り合えず、学園長の話だと【獣化(ビースト)】はある程度使い慣れておくと、暴走の可能性が格段に減るらしい」


 ソースは獣王。


「なので、今回の大陸横断は【獣化(ビースト)】の状態で移動してもらう。いいか?」


「………ん!」


 俺が問いかけると、シロは即答で答えてくれる。

 そして、シロはバックステップで俺から距離を取る。


「………何を――「………(脱ぎ脱ぎ)」――っておいっ!?」


 突然のシロの行動に様子をうかがっていると、シロは俺の目の前で服を脱ぎ始める。

 俺は慌ててシロに駆け寄って、服を脱ぐのを止めさせる。


「何をしてるんだよ!?」


「………?」


 だがシロは、俺が何で慌てているのか分からない、といった様子で首を傾げる。


「………【獣化(ビースト)】を使って大きくなると、服が破けるよ?」


「確かに服は大事だけども………!そうだけど………!」


 もっと大事なものがポロリしちゃうよ!?


「………兄様、顔真っ赤」


「………!?………ッ!………ッ!」


 俺に裸を見られそうだったというのに、全く動揺も羞恥も見せないシロに対して、俺は慌ててしまって言葉が出ない。


 しょうがないだろ!?

 俺は前世も含めても、まだ童貞なんだよ!?

 夕莉だって、そこまで直接的な事はしたことないんだぞ!?

 と言うか、シロも今まで俺の目の前で服を脱いだりなんてした事無いだろ!?



 女子の生肌など、全く俺に縁の無かった物を見て俺の動揺は止まらない。





 この世界の子供は、前世の頃よりも成長が早いのは前に伝えたと思う。


 シロは俺と同い年なので、今年で12歳だ。

 12歳と言えば、前世で言うと小学6年、又は中学1年の頃なので、まだまだ子供感が抜けないお年頃だと思う。


 だが、この世界の12歳は高校生ほどまで成長しているのだ。5年早いわ。

 俺も、既に身長は170cm近くまで成長しており、高校生の平均は超えている。

 俺的に180cm近くまで行きたいと思っている。


 まぁ俺の事は置いておこう。

 ではシロはどうなっているかもうわかるだろう。



 JKだ。



 煌く銀髪をストレートに伸ばし、モフモフの獣耳とフワフワの尻尾を生やした、クール系の大人びたスレンダーJKだ。


 それでいて、俺には遠慮なく甘えて来てくれる、可愛い可愛い可愛い可愛い妹なのだ。



 もう我が軍に『敗北』の二文字は存在しない。むしろ敗北を知りたい。

 圧倒的である。



 そんな子の脱衣シーンなど、興奮しない方がおかしいだろう?





「ふぅー………」


 俺は一呼吸ついて心を落ち着かせる。


「いいかシロ」


「………ん」


 シロの両肩に両手を置き、俺はシロと目を合わせる。

 シロも、俺の眼をジッと見つめて来る。



「シロは可愛い。それは間違い無い」


「………!」



 俺の言葉に、シロの耳と尻尾がピンッ!と立ち上がる。


「肌は綺麗だし、尻尾はフワフワだし、スラっとした生足からは目が逸らせない」


「………!?………!?」


 俺がめっちゃべた褒めすると、明らかに動揺を隠せないようで、いつもの無表情のままで顔を真っ赤にしており、尻尾もバタバタと慌ただしく揺れたり、耳もビクビクと震えている。


「だからこそ、人前で、寧ろ男の前で服を脱いではいけない。そんなに無防備じゃ襲われてしまう。男は狼なんだ。そんな奴の前で、肌を晒してみろ?簡単にペロリだ」


 俺は、顔の赤みが抜けないシロに淡々と言い聞かせる。


「確かにシロは強いから撃退できるかもしれない。だが、俺は兄としてお前が襲われたと聞いたら平常じゃいられない。だから、そんな無防備に隙を見せるべきじゃない。分かったな?」


「………ん!」


 俺が最後に再度問いかけると、シロは素直に頷いてくれる。

 よし、ちゃんと伝わったよう―――




「兄様の前でしか脱がない!」




 違う、そう言う事じゃない。


 俺は頭を抑える。


「………シロ、男の前で肌を晒すなと言ったろ?」


「………(コクリ)」


「俺も男だぞ?」


 俺こんな見た目(男の娘)だし、もしかして忘れられてるんじゃないかと不安になる。

 だが、シロは俺のそんな不安を吹き飛ばす―――否、消し飛ばすような発言をする。





「………だって私は、兄様の妹で、お嫁さんだよ?………むしろ私は、兄様にペロリされたい」


「バッ、ちょっ、おま、何言っちゃってんの!?」





 とんでもない事をサラっと言ってのけたシロに、俺の動揺はピークに達した。


「ていうか、今までそんな雰囲気一切出した事無いだろ!?」


「………私、無表情得意ブイッ


 俺が咄嗟に疑問を問うも、直ぐに返答するシロ。

 ピースサインまで決めちゃって、まぁ。


「………今までの私は、只の兄様の妹でメイドだった。………でも、今の私は兄様の御嫁さんでもある」


 そう言って、いつも通りの無表情ながら胸を張るシロ。だが、ピンッと立った耳を含めて見ると、何故かドヤ顔に見える不思議。


「………それに母様も言ってた」


「………なんて?」


 嫌な予感しかしないが、一応聞き返す。


「………『レイはいい子だし、件のエルフとの約束を大切にしている様だから、そのエルフと初夜を行うまでは、意地でも襲ってこないと思うわぁ』」


 シロは、普段では見せる事の無い長文を、母さんの物真似(棒)付きで教えてくれる。

 ていうか、色々母さんにバレてるっぽい………。


 シロの物真似(棒)は、まだ続く。



「………『だから、レイをムラムラさせて私達を襲いたくなっちゃう様に、二人で誘惑しちゃいましょうねぇ』」


「オイッ!?」



 母様、何言ってくれちゃってやがるんですかぁ!?


「………だから、私も兄様を誘惑する」


 本当はこんな決断をしているシロは止めるべきなんだろう。


 だが―――。




「………ダメ?………私のなんか見たくも無い?」




 こんな不安そうな顔のシロを無視しきれるほど、俺の心は厳しくなり切れなかった。



「………ほどほどで頼むぜ?。後、人前や外でやるのだけはやめてくれ」


 結局、俺はそんなレベルの抵抗しか出来なかった。

 甘ちゃんと罵るなら、罵ってくれて構わない。



「………うん!」



 それでシロが元気になってくれるのならば。





 その後俺は、どうしても服を脱ぐシロを隠す為に、シロの周囲に【結界(バリア)】を紅色の魔力を多く籠めて貼る事で、公開脱衣を防いだ。

 頭の中で、こんな事(裸を隠す為)に力を使われたガーベラのため息が聞こえた気がした。


 本当にすまないと思っている。



 そして服を脱いだシロは、即座に【獣化(ビースト)】を使った。


 その時に驚いたのが、シロが【獣化(ビースト)】を使って大きくなった際に、俺が貼っていた【結界(バリア)】をいとも簡単に壊したのだ。

 いくら、紅色(破壊力)多めの魔力だったとはいえ、【結界(バリア)】を破壊するとなるとかなりの攻撃力だ。

 暴走した時に誰も殺さずに済んだのは、無意識下でシロが抵抗していた説濃厚だな。



 【獣化(ビースト)】を使ったシロは数年ぶりに見たが、かなり大きくなっていた。

 大人1人は余裕で乗せられそうな背丈をしており、その顔つきも中々に凛々しい。


 そして何が一番素晴らしいって、そのモフモフ具合ですよ!


 シロの尻尾はモフモフレベルが恐ろしく高いのだが、そのモフモフで全身を覆っている感じだ。

 思わず、シロの胴体に飛び付いて数十分ほど抱き着いていた。


 帰ってきてゆっくり出来る時間が出来たなら、暖かい陽だまりの下でシロのモフモフにくるまれて昼寝したい。

 最高なのが確信できる。



 その後、シロは俺を背中に乗せると、そのまま駆け出した。





 そして、初めに戻る訳だ。









 これからの事を話す前に、この大陸の位置関係をおさらいしよう。





 この世界『グリフェンス』で、俺らがいるこの大陸は三日月型で出来ている。




 『北』の先端側は『魔の森』と呼ばれる森に覆われており、先端付近なんかは『樹氷の森』になっている。


 魔の森は、方向感覚を狂わせる植物が生えていたり、強力な魔物が多数存在するとされており、一度入ると二度と帰ってこれないと言われている。


 ぶっちゃけると、『魔の森』はエルフが住んでいる地域であり、森の奥には非常に大きな樹である『世界樹(ユグドラシル)』があるらしい。




 逆に『南東』の先端側は、広大な砂漠が広がっている。


 砂漠はとても広く、又水場が全く無い事や昼は熱く夜は寒いという、生物が存在するにはきつすぎる気候らしく、此方も一度入ると出て来れないと言われている。


 砂漠も探索が全く進んでいないらしく、正しい地図は存在しないが、どこかに火山が存在するのでは?と言われている。


 また、前回の魔王が出現したのはこの砂漠だ。


 異世界から召喚された先代の勇者は、その時代の神巫女(かんなぎ)や当時の白金冒険者の一人『賢者』、一緒に召喚された同郷の盾士(ガードナー)、当時名を響かせていた盗賊団の団長、の5人パーティで挑んだとされている。


 どうでもいい情報だが、先代の勇者は女癖が悪く、多くの失敗談があるらしい。




 そして大陸中央部は、大陸北部付近から中央部まで一筋の大きな『山脈』がそびえている。


 山脈は、上に登れば登るほど天候が荒れていて、尚且つ強力な魔物が存在するといわれている。


 その山脈は、大陸中央部で『南方面』と『東方面』の二つに裂けていて、東方面に伸びる山脈はそのまま海まで繋がっている。

 その為、東に伸びる山脈の向こう側(北側)は、未開拓領域になっている。




 人々生活しているのは山脈の左側、大陸の『西側』から『中央部南側』だ。




 大陸で有名なのは、『中央部北側』に非常に大きな湖である『エディル湖』がある。


 エディル湖は山脈に寄り添うような場所にあり、実際山脈の雪解け水で出来た湖なんだとか。

 その為、エディル湖の水質は恐ろしく綺麗で、様々な生態系が出来上がっているらしい。


 また、エディル湖からは『北』と『南』それぞれに二つの大河が伸びていて、その大河の傍に様々な国が存在する。



 今回目指す教皇国家『マルスメティア』は、エディル湖の傍に位置する。


 ティオ様の話では、白を基調とした建築物が並び、中央には大きな教会があるんだとか。

 いつか観光したいな。

 


 スタート地点のグランディアは、大陸中心から南東に下った場所に位置する。


 その為、今回のルートはこうなった。



 ①グランディアから西に向かって一直線に進み、南に伸びる大河を目指す。


 ②大河に到着したら、その大河を遡上してエディル湖を目指す。


 ③エディル湖の傍にあるマルスメティアでティオ様を帰還させたのち、そのまま北上して魔の森を目指す。


 ④魔の森の奥にある白黒エルフの里に4人を返す。



 これでミッションコンプリートだ。



 なのでまず①番から行っていこうと思う

進行速度見直し中って言っておきながら、今話の半分をシロといちゃつくのに使うというね。


エルフやティオの返還は、2話ほどの超特急で終わらせる予定です。


後、大陸の見取り図手書きで作っちゃったんですが、どうやって上げればいいんだろう?

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