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幼馴染と行く異世界転生~亜人を保護しましょう~  作者: 春風
第三章 学園編 俺とエルフと二度目の龍
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2.いただきます

1週間空けて申し訳ありませんでした!


北海道に関しては、出張先が全然積もっておらず雪にダイブできなかった事が唯々ショックでした………。


それと考えた結果、前話から三章とさせていただきます。

学園編長くなりそうだなぁ………。


今回は説明回になっております。

 おかしくなってしまったクリス先生の頼みだが、初めは断ったのだ。

 俺だって、尊敬する人に含まれるクリス先生を部下のようには扱うつもりはない。



 だが、そこからのクリス先生の押しが凄かった。ホント凄かった。



 図書館、訓練所、廊下、etr………。

 会うたび、すれ違うたび、片膝を付いて頭を下げて頼み込んでくるのだ。

 流石に教室で頭を下げさせるのは全力で止めた。

 ただでさえ悪名高い俺なのだ。担任に頭を下げさせてる所など見られた日には、噂悪化待ったなしだ。


 そんな押しが10日過ぎた辺りで、俺が折れた。


 いや、だって、7日過ぎた辺りから、学園で借りている家に朝来るようになったのだ。そこまでするとは………。





 そして現在に至るのだ。


 人前で頭を下げさせるのは全力で止めた。というか、今まで通りにしてほしいと頼み込んだ。それを『眷属化』の条件にした。

 まぁ、さっきの様にふとした瞬間に出てしまうが。



「クリス先生?」


「す、すまない!つい!」


 俺が微笑んでみると、クリス先生は慌てて立ち上がる。

 つい頭を下げちゃう、ってなかなかに末期だよな………。


「それよりも、相手してもらえますか?」


「あ、あぁ、御大将の頼みとあらば」


 それと、この呼び方だけは治らなかったんだよなぁ………。


「あ、レイさんの次は私もお願いしてもいいですか?」


「私も、私も!」


「そうね、私もお願いしたいわ」


「勿論私もよ~」


 4人組もクリス先生の指導にはお世話になっているので、俺に続くようだ。


「あぁ、構わないぞ」


 クリス先生はそう頷くと、俺を見る。


「まずは御大将からだ。四人は下がっていろ」


「「「「は~い」」」」


 素直に下がる四人。


「さて、それでは来い!」


「お願いします!」



 その直後、互いにぶつかり合う。








「いただきます」


 手を合わせて、そう言う。

 元の世界の習慣と言うのは意外に抜けないものだ。


『いただきます!』


 俺の後に皆が続く。

 俺が毎回そう言うので、この家では皆そう言うようになっており、最近来るようになったクリス先生や4人組にも移ってしまった結果だ。



『本日のメニュー』

 ・鳥のから揚げ

 ・新鮮葉野菜のサラダ(シーザードレッシング和え)

 ・豆腐とネギの入った味噌汁

 ・玄米



 唐揚げとサラダは大皿に乗せられていて、全員でつつける早い者勝ち仕様だ。

 唐揚げなんかはいい匂いをこれでもかと醸し出しており、すごくおいしそうなので早急になくなると思われる。


「ん~!やっぱりおいしい!」


 早速、我慢できずに盛大にから揚げを頬張ったカナンがそう言う。


「そうね、流石シロアだわ」


「………ありがと」


 上品に食べながらもそう零すシオンに褒められるも、相変わらず表情をあまり変えないシロ。

 まぁ、代わりにモッフモフの尻尾がご機嫌に揺れているので、シオンにも喜んでいるのは伝わっているだろう。


 最近は(俺がドラゴンに殴られ)(たり殺されかけたり)あって感情が表情に出て来ていたが、元々こういう子だ。

 それに最近、少しずつではあるが表情の変化が、周りにも目に見えてわかるようになってきたしな。4人組と仲良くなってからの良い兆候だ。友達大事。


「うん、この味噌汁もうまいな」


「私もこの味はすごく好きだわ~」


 クリス先生とニルは、白味噌の味噌汁がお気に入りだ。


「そうだよね。う~ん、ラーナさん、また私に料理教えてくれないかな?」


「構わないのですよ」


 実は、セレナとラーナは凄い仲が良い。学園の休日などに、シロを混ぜて3人で料理研究をするほどの仲だ。

 俺からすれば、料理がどんどんおいしくなるので、ガンガン推奨している。





 さて、疑問に思っただろう。


 何故、味噌や米があるのか。



 それは簡単だ。過去に召喚された勇者が既に作っていたのだ。



 過去にこの世界に呼ばれた勇者は、この世界『グリフェンス』への永住を余儀なくされている。全員全てだ。

 『勇者召喚』に帰還の方法は無い。この世界への一方通行らしい。


 その中には全く戦闘も出来ない勇者もいたらしい。

 そんな勇者達が一生をかけて、調味料や工具、料理を再現させているのだ。





 丁度いいので『勇者召喚』について説明しよう。



 異世界恒例、勇者召喚。

 それはもちろんこの世界にも存在する。


 どこかで触れたが、この世界にも時折『魔王』が出現する。


 魔王とは【魔の王(デーモンキング)】の称号持ちの事を指す。

 この称号は『単騎で強く、人間に害をなす存在』と認定されると付与される物だ。

 つまり、魔王はすべて後天的に誕生する。


 そしてこの称号持ちが現れると、グランディアの北東にある国『教皇国家マルスメティア』と言う国にしか存在しない職業『神巫女(カンナギ)』の者に、アルカナからのお告げが降りるらしい。

 そして、神巫女(カンナギ)の者が勇者召喚を行う、と言う流れだ。

 アルカナ、また地球の影響を………。



 教皇国家マルスメティアとは、名前から分かる通り『教皇』をトップとし、6人の枢機卿を含めた7人で国を動かしている。

 また、各地に存在する教会は全てマルスメティアの物であり、その中で働く神官や修道女もマルスメティアの人間だ。


 そしてこの国の特徴は、『中立国家』という点だ。


 どこで戦争が起ころうとも絶対に派閥には属さない、という絶対条件が存在する。これは、世界神であるアルカナの加護を受ける条件だという。

 そりゃ回復士(ヒーラー)を量産できる国がどちらかに着いたら、その時点で戦力が大きく変わるといっても過言ではないからなぁ。



 そして先ほど挙げた職業『神巫女(カンナギ)』だが、この職業は凄い。本当に凄い。

 この職業は、魔王誕生を察知できるとともに、勇者召喚も行えるのだ。


 だが、その能力の優秀さ故、数が存在しない。


 女である事、MPが一定量を超える事、【回復魔法Lv.3】まで使える事、一定のレベルを超える事………。

 神巫女(カンナギ)になるには数々の条件が存在し、なれる者は殆ど存在しない。


 現在は3名いる。

 教皇、枢機卿、教皇の孫、と言った感じだ。

 ちなみにだが全員血がつながっている。逆に言えばこの血筋以外、誰も使えなくなっているのが現状だ。



 勇者の話に戻ろう。



 勇者召喚で呼ばれる人数はランダムだ。1人だったり、3人だったり、40人だったこともあるらしい。

 また勇者は召喚の際、一つスキルを得た状態で召喚される。


 付与されるスキルは完全にランダムだ。だが、どのスキルであってもチートスキルらしい。

 例を挙げると、魔法が全属性高レベルで使えるようになるスキル、どんな防御も全て突破できるスキル、と言った感じか。そんな者達が魔王に挑んでいく。


 だが付与されるスキルには、確実に戦闘向きでは無い物も存在する。そんな者達は、それぞれの国で国自身のレベルを上げる事になる。

 農業であったり、工業、酪農、様々な生産面でのインフレを起こすらしい。



 色々説明したが、この世界の食生活は地球にだいぶ近い所まで来ているのだ。


 ただし、マヨネーズはない。

 これは、この世界に『生食』が嫌われるからだ。つまり『生卵』がダメなのだという。

 同理由で『刺身』、『ユッケ』と言った物も存在しない。

 ご飯があって、TKG(卵かけご飯)が存在しないショックよ。


 正直、マヨネーズ行けると思うんだけどなぁ………?


 過去の知識チート勢は、戦闘はからっきしだったという。そして戦闘チート勢も、魔王攻略が終わった後には進んで開拓とかはしなかったらしい。何でもほぼ全員が、王城で騎士団や貴族と言った役職に就き、城からあまりで無くなるんだとか。それほどに魔王攻略は激戦らしい。


 だから、ダンジョンなんかは未だに攻略されていない。


 高難易度の魔物とかのドロップする卵とか探す旅もいいかもしれんなぁ。





 お食事に戻りまーす。





 全員でどんどん食事を片付けていく。



「まぐまぐ、そういえば、んぐんぐ、レイ君のお母さんはどうしたの?」


「唐揚げを頬張るか、喋るかどっちかにしろよ………」


 その途中、カナンから質問が飛んできた。


「確かに今日はいらっしゃらないな。どうしたんだ?」


「今日はオルの所でご飯食べて来るってさ」


 クリス先生も疑問に思ったようなので、ちゃんと答える。


「あぁ、なるほどね。まだ、貴族から狙われているの?」


「らしい。実際、俺のせいだからすごく申し訳ないんだよなぁ」


「まぁ、レイさん程の実力者は殆どいないからね」


 セレナと雑談しながら、俺も唐揚げを食べていく。


「主様、野菜も食べてほしいのです」


「あぁ、分かった。母さんの頼みだろ」


 途中ラーナから注意させる時もあったが、問題なく食事を進めていった。





「ご馳走様」


「「「「「ご馳走様でした!」」」」」


「「お粗末様でした」」


 俺の号令に続く面々。そしてシロやラーナも続く。


 そして、各自それぞれバラける。


 メイド服姿のシロとラーナは食器の片付けに。クリス先生も付いて行った。なんでも、自分も家事を覚えたいらしい。


 剣士(フェンサー)4人組と俺は、居間に残り雑談をする。


「いや~、おいしかったっ!」


「そうね。私も、クリカトルに来ても、こんな美味しい料理を食べられるとは思ってなかったわ」


 カナンとシオンがそう振り返る。


「そんなこと言ったら、私だって上級精霊とお友達になれるとは思わなかったよ」


「そうよね~。死んだと聞いていた憧れの冒険者の『氷の魔女(フリージア)』に会えて嬉しかったわよ~」


 セレナとニルもそう言う。



 剣士(フェンサー)4人組には、全て話している。

 何を話すか考えた時、分けるのがめんどくさかったので、いっその事と思って話してみた。


 結果。


「「「「私達も眷属になりたい!」」」」


 この4人に関しては、全て話した時点でそうなると思ったので、再度確認を取ってから眷属にしている。


 クリス先生を含めた5人の新スキルについてh―――。



『レイ、今大丈夫かしら?』



 突然母さんから【眷属念話(クランコール)】が飛んでくる。


『大丈夫だよ、どうしたの?』


 俺が聞くと、母さんから衝撃の事実を伝えられる。





『ガルザードで勇者召喚が行われたらしいわ』





 何ッ!?

クリスマス?何ソレ、オイシイノ?

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