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幼馴染と行く異世界転生~亜人を保護しましょう~  作者: 春風
第二章 学園編 俺と学園とドラゴン
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19.精霊門、開門ッ!

アズールでレーンなゲームで某空母掘りと、100万のアーサーの聖剣なイベントを行っているうちにいつの間にか一週間近く経っ(殴

本当に申し訳ありませんでした………

「いったぁ………」



 瓦礫を押しのけ起き上がる。何故か腕が思い通りに動かないので、肩で押し上げる感じで退かす。

 立ち上がると、全身が悲鳴を上げた。起き上がる為にこれほど悶絶するとは………。


「俺はどうなったんだ………?」


 自分の体を見てみると、体中から血が出ていた。特に直撃をもらった両腕は歪んでいた。どう見たって骨が折れている。こりゃ痛いのは当然だわ。よくこんなんで瓦礫をどかせたと俺も思う。


「【超回復(ハイヒール)】っと………」


 血に塗れた全身を金色の光が激しく包む。数秒もすれば、体中の痛みは引いていた。あんなに曲がっていた両腕も元通りになっている。

 初めて自分に使ったが、すげーな超回復(ハイヒール)。ここまで爆発的に回復するとは思わなかった。まぁその代わりMPはごっそり持っていかれてしまったが、背に腹は代えられん。


 いやーそれにしても、あのドラゴン強すぎ。


 【金魔光砲(レーザーカノン)】は、ラグニ戦ではとっておいた俺の秘策中の秘策だ。それがあんな微動だにしないとか、シャレにならん。

 というより、『魔法が効かない』というスキルは絶対なんだろう。ゲームの様に貫通は無理なようだ。ラグニの時にあのスキルに頼る事が無くて、マジでよかったと思う。


「ていうか、あいつをどうするかだよ」


 突破する方法が『物理攻撃』しか思い浮かばない。だが、俺にはその手段が無い。

 こうなったら………。


『シーラ、リボル、ラーナ、今大丈夫か?』


『はいっす!』


『構わないわ!』


『何でしょうか?』


 お得意の精霊城の倉庫から、精霊界産の武器を拾ってもらうしかない。


『正直に言うと俺死にそうだから、こっちこれるか?』


 あ、言い方間違った。


『ハァッ!?アンタバカじゃないの!?早く呼びなさいよ!』


『すぐ行くっす!』


『お助けにいくのです!』


 おぉぅ、三人とも勢いがすげぇ………。


『今死にそうって訳じゃないから落ち着いてくれ。3分後に呼ぶ。その間に準備してくれ。あと出来れば、硬くて丈夫そうな武器があると助かる』


『了解っす!』


『待ってなさい!即座に準備して見せるわ!』


『主様の為に』


 そう言って三人からの【眷属念話(クランコール)】が切れる。さて、何処までの物が来るかな………?

 まぁそれが来るまでに、戻りますか。


 そう思い、ドラゴンに飛ばされた方向に意識を向けると、奴も此方に向かっていた。

 それはまぁいいとしよう。



 だが、俺とドラゴンの間に沢山の人がいた。恐らく冒険者の集団だと思う。



「てことは、あの中にシロや母さん達が………!」


 あのドラゴンに魔法は本格的に効かない。つまり母さんでは太刀打ちが出来ない。更にシロは強大な魔物と戦闘させる予定が無かったから、現在明確な攻撃手段を渡していない。恐らく素手だ。

 だが、あの二人なら確実にこっちに来ているだろう。優しい二人の事だ。俺を助けに来たんだろう。あの二人は平気で無茶をするからな。母さんに至っては命すらかけたし。


「だからこそ手出しをさせる訳にはいかないだろうが!」


 俺は全力で駆け出す。

 MPは精霊門を開く分くらいはあるが、逆に言えばそれ以外の余裕は無い。


『すまん!予定より早く呼ぶ事になりそうだが、いけるか!?』


『大丈夫っす!』


『むしろ早く呼びなさい!』


『そうです!早く呼んでほしいのです!』


 死にそうとか言ったせいで、三人の気合がすごい事に。色んな意味で急ごう。


 駆け出す俺の視界にドラゴンが映る。やはり、飛翔速度が速い。

 地面に着地したドラゴンは、更に街に向かって駆け出す。まずい、このままではかなり早めに冒険者集団と接触してしまう。


 突然冒険者の集団から、銀色の物体がドラゴンに向かって飛び出す。

 それは【加速(アクセル)】を使って、何の躊躇いも無くドラゴンに突っ込むシロだった。


 元々素早いシロは、【加速(アクセル)】を使うと速度が本当に跳ね上がる。その状態のシロは、俺でも眼に追うのはしんどかったりするレベルにまで成長している。

 

 だが、今はそれしかない。


 シロは明確な攻撃手段を持っていない。

 理由は、どうしても『俺との共闘』を前提とした動き方を覚えようとするのだ。それは、攻撃を俺に任せてシロは相手の攪乱を狙う、というしっかりと役割分担されたポジションになる。

 それは、俺と離れる事を全く考えていない信頼の表れと同時に、もし俺がいない場合の決定力の低さという危険を孕んでいる。今回がまさにその状況だ。


 普段のシロであれば、ドラゴンに特攻なんて仕掛けないで退避するはずだ。だが、そこに『俺』が入ってしまうと、シロは冷静な判断が出来なくなってしまう。

 そこまで慕ってくれるのは素直に嬉しいのだが、こういう場合は逃げてほしい兄心がある。

 だからこそ、シロを放置はできない!


 飛び出したシロは、ドラゴンが反応する前に懐に潜り込んでドラゴンを思いっきり殴りつけた。

 だがあの鱗が敵では全くダメージは入っていない。むしろ、殴りつけたシロの右手は血だらけになってしまっている。

 地面に着地し、腕の痛みで動きを止めたシロに向かって、ドラゴンが右腕を振りかぶる。 


『母さん、時間を稼いで!』


 俺はその光景を見て慌ててしまい、【眷属念話(クランコール)】で母さんに無茶を飛ばしてしまう。


『いいわよぉ』


『魔法が全く効かないけどいけるの!?』


『時間を稼ぐくらいなら大丈夫よぉ。お母さんに任せなさい』


 そんな無茶ぶりな注文に母さんはしっかりと答えてくれた。


 冒険者の集団から、氷の羽を生やして母さんが飛び出す。左手には氷の盾、右手には氷の剣を携えている。恐らく【氷結武装(フリーズコスチューム)】を使っている。

 勿論フードで顔は覆っている状態だ。まぁ【完全隠蔽(マスターフェイク)】持ちの母さんなら、姿を偽るくらい余裕だと思うが、無駄なMPは使いたくないんだろう。


「シロちゃんに手出しはさせないわよぉ!【槍連砲(ランスロット)】!」


 母さんは空中に留まったままスキルを発動する。

 母さんの周りに氷の槍が10本近く出現する。出現した氷の槍は矛先をドラゴンに向け、母さんの周辺をぐるぐる回っている。と同時に本数がどんどん増えていく。


 そして母さんは、氷の剣を地上にいるドラゴンに向けて振る。

 その瞬間、氷の槍がドラゴンに向けて飛ぶ。どんどん飛んでいく。だが、槍が増殖する量も負けていない。どんどん増えていく。


 その結果、氷の槍は弾切れを起こす様子も見せずに、弾幕の様にドラゴンを襲う。


 何がすごいかって、それは一本としてシロには当たらない。かすりもしていない。化物じみた魔法コントロール力だ。


 氷の槍の雨に襲われたドラゴンは、魔法が効かないはずなのに何故か動きを止め、両腕で顔を防御してる。

 だが、今がチャンスだ!


 氷の槍が降り注ぎ土煙の舞う平原を、シロめがけて全力で駆け抜ける。


 勢いで突っ込んだが、俺にも氷の槍は当たらない。

 母さんは俺が走る軌道上にも、槍が当たらないようにコントロールしているのだろう。まじで天才すぐる。


 母さんのお陰でシロの所までたどり着く。


「シロ!」


「兄様!」


 シロを呼ぶとようやく俺に気が付き、顔全体に喜色をあらわにする。


 感動の再会っぽくなっているが今はそんな余裕は無いので、シロを抱きかかえて冒険者の集団に向けて走る。


「………お、お姫様抱っこ………フフフ………」


 いやシロ、右腕ボロボロなのに余裕あるなぁ!?


『母さん、助けられたよ!』


『わかったわぁ、母さんもMP切れそうだから降りるわね』


 母さんに報告を行い、冒険者集団の前までたどり着く。


「「シロア!」」


 クリス先生とオルが駆け寄ってくる。それと同時に母さんも俺の傍に着地する。


「シロをお願いします。今はMPの余裕が無くて【回復(ヒール)】かけられないんです」


「了解した。任せなさい」


 クリス先生にシロを預ける。


「それにしても、本当にレイなのかい?」


 そういえばオルには色々話はしたが、まだ実際には見せてなかったな。


「あぁレイで間違いない。細かい事はまた今度見せるよ」


「勿論さ。期待して待ってるよ」


「いや、私もレイとギルドマスターの関係や、そのフードの人物について知りたいのだが………」


「それはまた今度でお願いします!そろそろドラゴンが、っとぉ!」


 色々聞きたげなクリス先生は後回しだ。時間が無い。



 ドラゴンが動き出した。



 俺は慌てて、ドラゴンと冒険者の集団の中間地点に立つ。

 シロの飛び出しと母さんの時間稼ぎで動きを止めたドラゴンと、突然現れたドラゴンに慄く冒険者の距離は、それなりに離れている。そこに飛び出す俺はやたら目立つだろう。


 目を開け周りを見渡すドラゴン。

 俺と目が合う。

 またお前か、みたいな顔をする。

 俺だって好き好んでドラゴンの前になんぞ立ちたくはないわ!


『精霊組、準備はいいか!?』


『はいっす!』『勿論よ!』『いけるのです!』


 精霊組の準備は良さそうだ。


 俺自身は、籠手は壊れてしまったために素手ではあるが、白ローブの左袖に件の義手を仕込んである。


 俺の準備もこれでオーケーだ。


 残っていたMPを全て義手に注ぐ。

 義手が魔力に反応して輝きだすが、傍目から見ると俺の左腕が輝いているように見えるだろう。



 左腕(義手)を水平に振る。



 すると俺の足元に、紫色に光る文字で構築された半径2mほどの魔法陣が広がる。


 これが精霊界とこの世界をつなぐゲートになるのだ。

 普段は人一人分の大きさの魔法陣だが、大量のMPを注いでいるのでいつもより数倍大きいのが出来ている。このサイズのゲートを作るためにMPが必要だったのだ。



精霊門(ゲート)起動(アウェイクン)ッ!」



 俺の言葉(起動指令)に反応して、魔法陣が回りだす。輝きだす。


『それじゃあ、呼ぶぞ!』


『『『はい(っす)ッ!』』』


 号令(開門指令)をかける。



精霊門(ゲート)開門(オープン)ッ!」



 魔法陣から溢れ出る紫色の光が、俺の周辺を幻想的に輝かせる。

 そしてその光が、俺の前、左、右、それぞれに集まる。それは徐々に人の形を形成していく。



キュィィイイィィン………!



 光が一際強くなると同時に、弾け飛ぶ。


 そしてそこには、他と一線を画す雰囲気を醸し出す、三人の精霊が顕現していた。



 左横には、クラシカルなメイド服を颯爽と着こなして落ち着いた様子で俺の傍に寄り添う、鮮やかな黄緑色の髪色の美少女。



 右横には、淡い空色のドレスを着て、明るい茶髪を普段と違う髪型にまとめた、そんな自分を恥ずかしそうに笑う美少女。



 そして俺の前には、水色の輝く文字が浮かぶ白色の長剣を地面に差し、その剣の柄に両手を乗せて強者の笑みを浮かべる、白銀の鎧を身にまとった勝気そうな金髪美少女。





 いや、なんちゅう格好をしてるんだよ貴様らは!?

あの空母二体を掘るのに本気で一週間かかりました。うわっ…俺の運、悪すぎ………?


ちゃんと出来る限り更新は行っていきますので、これからもよろしくお願いします!

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