17.………………おぅ………
表現力の低さと戦闘描写の拙さに手間取り、普通に遅れました!
次の更新の金曜も微妙な気がします。
……ドォォンッ…………!
地鳴りがする。
【魔力探知】の反応ではドラゴンはまだ凄く遠い所に居る筈なのに、グランディアから少し離れただけの俺がいる場所ですら揺れている。
どんだけでかいんだよ、件のドラゴンは。ていうか飛竜なら飛んでこいや!
そんな俺の言葉が聞こえたかは知らないが、ドラゴンの反応が空に浮かぶ。どうやら空に向かって飛ぶようだ。
「って、速いなっ!?」
予想以上の移動速度に、思わず驚きの声が飛び出る。
ドラゴンは物凄い速さで真上に飛び上がった。更に、飛び上がった超上空からかなりのスピードでこちらに向かって突っ込んでくる。
流石は飛竜だ。クソ速い。あっという間に俺の所に到達しそうだ。
「って、それはまずいじゃねぇか!?」
今俺がいる場所は、あまりグランディアから離れていない。このままではグランディアを巻き込んでしまう。
俺は慌てて、グランディアから離れようとする。
だが、一歩遅かった。
【魔力探知】はすぐ傍の上空に、膨大な魔力反応が浮かんでいる事を教えてくれる。
どうやら、もう既に到着してしまっているようだ。
周囲が黒い影に覆われる。
俺は思わず上を見上げる。
「………………おぅ………」
深紅の鱗で身に包む、紛れもない『ドラゴン』がいた。
俺は『飛竜』と聞いて、あの有名な狩りゲーの代表格モンスター『リオレ〇ス』のようなドラゴンなんだろうと思い込んでいた。
手や腕は無く、その代わりに大きな翼を持っていて、二本足で立ち大きい尻尾でバランスを取る、という見た目の『ワイバーン型』と呼ばれる、まさしくあの飛竜をイメージしていた。
そこから、体の大きさや戦闘方法、行動パターンといった生態を想像していたのだ。
だから忘れていた。あれはあくまで『ゲーム』なのだ。
動きがパターン化され、ハンターとモンスターの大きさの比率も分かりやすいように縮められた物だという事が抜けていた。
さて、ではリアルなドラゴンはどうだったか?
まず、素直にでかい。
頭だけで直径2mはくだらない。俺なんて簡単に丸飲みされるだろう。
だが、体はそれよりも普通に大きい。2m以上の頭が小顔に見えるレベルで大きい。
そして、それに見合ったサイズの足や腕、そして体と同等の長い尻尾が伸びている。
ていうか、二本足じゃない。
西洋のドラゴンみたいにしっかりした大きい腕を持ち、二息歩行にも四足歩行にもなれる体つきをしていた。
そして、名前でイメージのついていた非常に大きな翼を持っている。体と同じくらいの大きさはあるんじゃないか?
と、まぁこれが大まかな大きさの話だ。
じゃあ、見た目はどうか?
物凄くカッコいい。
男の子なら誰でも惚れるレベルでカッコいい。
流石ドラゴンと言わざるを得ない。
全体的に濃いめの深紅色の鱗で覆われており、爬虫類独特の光沢がある。とても鮮やかだ。
てか、光沢のレベルが高すぎて磨かれた金属並みに輝いている。確実に固いだろう。
見た目の印象はとてもスマートだ。
体のサイズはかなり巨大なのに全体的にシュッとしており、見ただけで動きが素早そうだと思うレベルだ。
何て言うんだろう、無駄な部分をそぎ落としたような感じって言えばいいのかな?凄く鋭利な見た目をしている。
腕や足から伸びる爪は非常に大きく尖っており、あれに引っ掛けられたら只じゃすまないだろう。
目につくのは、特徴的である二対になった計四枚の巨大な紅色の翼。
コウモリの羽の様に薄い飛膜の翼で出来ていて、上二枚の翼が体と同じくらいで下二枚は体より小さい。恐らく上二枚がメインで下二枚は補助的なものなんだろう。
両方とも、まさしくドラゴンの翼!と言わんばかりのインパクトを持っている。
もう一つ特徴的なのが、頭に生えている二本の双角だ。
羊の様に捻じれている訳でも無く、かといって鬼の様に真っすぐではない、例えるなら稲妻のような形をしている。すごく強そう(小並感)。
とても力強く大きい角は、それだけで確実な武器になるだろう。
一つ言わせてくれ。
これ、なんてラスボス?
どう見たってゲームやアニメのラスボスにしか見えない。
こんなん出たら、そりゃ街なんか簡単に半壊するわ。
「ハハッ………」
思わず笑いが零れ落ちる。
これは簡単には勝たせてくれなさそうだ。
でもやるしかない。あんだけカッコつけたんだ、「やっぱ無理でした!テヘペロ!」とかやったらむしろ殺されるわ。
ドラゴンを見据える。
ドラゴンは、ゆったりとした速度で空から降りてくる。あれこそ強者の余裕って奴だろう。
「ふぅ………………」
ならば初めから俺の全力で迎え撃とう。
まず両腕に【王覇】を纏う。
MPを使い切るほどではないが、それなりに注ぎ込んだ。
そして虹色の光を纏った両腕をドラゴンに向ける。
ドラゴンはまだ余裕を崩さず、ゆっくりと降りてきている。
「【二重詠唱】」
両腕の【王覇】が増す。辺り一帯が光り輝く。
ドラゴンが、ほぅ………と言いたげな顔をする。まだ余裕を崩さない。
てかその表情、無駄に人間臭いな。
ならばその表情を崩して見せる!
「ハァッ!」
掌を重ね、両腕に纏っていた【王覇】を掌に集める。
掌に向けて虹色の輝きが集まり、辺りを鮮やかに照らす。
腕がぶるぶると震える。一度味わったあの衝動が腕から伝わってくる。【王覇】に進化した分、むしろあの時よりも震えている。抑えきれない。
これなら、いける!
魔法は効かないと聞いているが、精霊王戦にとっておいた隠し玉はどうかな!?
飛び出そうとする魔力を絞り込み、細い光線の様に飛び出すイメージで解き放つ。
まぁあの時は全く細くなかったけどな。
「【金魔光砲】ッ!!」
あの時はスキルの名前なんて考えている余裕は無かった。なので勝手につけられた名前である。
重ねた掌から伸びる虹色の極太な光線がドラゴンに向かって真っすぐに伸びる。
ドラゴンが両眼を見開き、驚きの表情をするのを確かに目撃する。そして慌てたように目を瞑る。
それと同時に腕に来る反動を抑えきれなくなり、両腕が跳ね上がる。
空を両断するように、光線は上空を走る。
その過程で、光線はドラゴンのど真ん中を突っ切っている。確実に直撃だ。
「やったか!?」
思わずそう言ってしまう。
勿論、俺は知っている。
これは『失敗フラグ』だ。
目の前でドラゴンはニヤリと笑って見せている。
ドォンッ!
ドラゴンが四つ足を地につけて着陸する。
目が合う。
ニヤリと笑うドラゴン。
ドラゴンの口に魔力が集中する。
まっさっか………!?
ギュァァァァァァァァァァッ!
ドラゴンが咆える。
と同時に、ドラゴンの口から魔力が噴き出す。
そう、『ブレス』だ。
「ッくっ、あぁぁ!?」
【王覇】を出し惜しみせずに全身に纏い、魔力に対する防御を行う。
だが、それでも抑えきれないブレスの威力と魔力の勢いに翻弄され、空中へ吹き飛ばされる。
少し前にも言ったな?
空中に浮かんだら追撃を入れると相場が決まっている、と。
それはドラゴンも同じなようだ。
浮かび上がった俺に向かって、ドラゴンが右腕を振りかぶって突っ込んでくる。
なぜか、手を開いたドラゴンクローの攻撃じゃなく、握りこんだ拳によるグーパンが飛んでくる。
鱗という装甲に包まれた、あの右腕の拳はやばいっ!
【転移】を使って避ける余裕はない。あれは少し溜めがいるのだ。
だからこそ、咄嗟にもう一体の精霊の力を借りる。
「シ、【防御】、『俺』ッ!」
シーラのスキル【防御】は、スキル発動と同時に発動相手を指定する。そして指定された相手を結界で覆い防御するというものだ。
これはスキル発動時に注いだ魔力で防御力が決まる。
つまり『魔力』で守るのだ。
さて、このドラゴンの特徴は何か?
『魔法が効かない』だ。
咄嗟の行動だったが、この防御方法は普通に悪手だった。
「ッぐぁぁぁ!?」
ドラゴンの拳は、たやすく【防御】を貫通し、体の前に構えていた両腕に直撃する。
その拳の方さと重さに精霊石の籠手は簡単に砕けてしまう。
そして俺は、物凄いスピードで後ろにぶっ飛ばされる。
両腕でガードしていなければ、あの衝撃が襲ったのは俺本体だっただろう。衝撃が先に伝わったのが籠手だったお陰で、俺本体に当たる前に少し後ろに吹っ飛ぶ事が出来たおかげで致命傷は避けれた。
だが、直撃は直撃だ。
俺はそのまま吹っ飛び続けて………。
ドォォンッ!
グランディアの城壁にぶつかって止まった。
ぶっちゃけるとドラゴンの大まかなイメージは『ヘ〇=ドラゴン』から来てます。
あのドラゴンの見た目、俺のドストライクなんですよねー。
あの見た目から参考にしました。




