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幼馴染と行く異世界転生~亜人を保護しましょう~  作者: 春風
第二章 学園編 俺と学園とドラゴン
67/121

15.実際に嘘ついてないしなぁ………?

少し短いですが勘弁してください!

次の更新は日曜の予定です!

 オーガの体が消えて素材がドロップしたのを確認した俺達は、グランディアに向けて即座に撤退を始めた。



 勿論オーガの素材は拾っていきましたよ?


 オーガの標準ドロップである皮は、薄くても丈夫なので様々な革製品に使われており、かなりの需要がある。

 特に鎧の素材に用いられる事が多く、軽量でありながらも並みの鉱石よりも高い防御力の皮鎧を作れる事や、金属鎧でも頑丈な下地として使われるのだ。


 ドロップ素材の質は倒し方によって変わるのだが、俺は首をチョンパ(物理)したのでドロップした皮は綺麗な状態だった。

 これは稼ぎが期待できますわぁ。


 しかも、オーガのレアドロップである角もドロップしたんだよ!

 何に使えるかはあまり知らないが、レアドロップって響きが最高だろ?



「………」


「………」


「………」



 そんな感じでテンションを上げている俺を尻目に、他の5人は無言で森の中を走っている。

 まぁ、撤退中だからしょうがないとは思う。まだ周りにオーガ級の強い魔物がいる可能性は十分にあるしな。


 静かな5人は時折、先頭を走る俺を見ている気がする。


 まぁオーガを3打で倒す11歳は確実に異常だろう。

 キレイにハマったってのもあるが、オーガに反撃の暇も与えずにボコボコにしたからな。あれは俺の中でもなかなかできないベストコンボが決まったと思う。

 しかしながら、そんな子供は5人から見れば異質な存在として映っているだろう。


 さて、落ち着いた時この5人は俺とどう接するだろうか。

 人は異質な存在であったり異常な者や自分の理解を超えたものを、避ける、怖がる、怯える、といった負の感情で見てしまう。その感情に5人が飲み込まれる確率が高いだろう。

 だが、俺はせっかく秘密を明かしたのであれば、普通に仲良くしたいと思っている。

 もうボッチは嫌なんだよ………!


 そんな事をつらつらと考えながら走っていると、いつの間にか森を抜ける事が出来ていた。

 しかし俺達は、足を緩める事無く走り続ける。まだ城壁は見えていない。


 そしてオーガを倒してから数十分後、ようやくグランディアの目印である城壁が見えた。





「ハァッ…ハァッ……はぁぁぁ………」


「や、やっと落ち着けるよぅ………」


「た、助かったの………?」


「本当に……ふぅ……生きた心地がしなかったわ~………」


 城壁を見て、やっと気が抜けたらしい四人の声が聞こえる。


「ふぅ………。流石に今回は肝が冷えたな………」


 あのクリス先生ですらこうなのだ。あの位置でのオーガがどれだけ予想外だったか分かるというものだ。


 俺は【女群集の王(ハーレムキング)】という騒乱の中心に巻き込まれやすい称号を持ってしまっている。こういう異常事態は起きて然るべきだろう。

 だからこそ、いつでも迎撃できるように準備を整えておく事は大事だとわかった。

 今回はかなり余裕だったが、その要因はあの精霊界から持ってきた籠手のお陰というのも大きいだろう。素手で殴るよりも何かしらの武器をつけた方が攻撃力は確実に上がるからな。使いこなせるかは別として。



「まぁ、レイがいたから何とかなったが………」


「ですね………」


「はい………」


「そうね………」


「そうなのよね~………」


「………ん?」


 いつの間にかみんなが俺の方をじっと見ていた。


「レイさんってあんなに強かったんだね」


「だね」


「ていうか貴方回復士(ヒーラー)よね?」


「凄かったわ~」


 ようやく落ち着いた四人が口々にそう言う。


「私はシロアから、レイの方が強いというのは聞いていたが、これほどはな………」


「えっ、シロちゃんより強いの!?」


 剣士(フェンサー)4人組の大体2番目の元気系少女直剣使いカナンが驚く。


「シロと仲いいのか?」


「他の人よりはって程度よ。一度4対1で勝負して圧倒的にやられた事があるわ」


「その後私達から頼み込んで戦い方を教えてもらってたの。それから会ったら話くらいはするくらい関係よ」


 俺の質問に、セリフ3番目の若干クール系少女レイピア使いシオンが答え、セリフ1番目の一般系少女片手剣使いセレナが続ける。


 4人組の情報を補足してみた。ニルは分かりやすいから補足はいいだろ?


 ちなみにこの4人組のリーダーは、当然セリフ1番目のセレナだ。

 それにしてもセレナは、口調、身長、髪型、使用武器、どれをとっても一般的なのだ。逆に覚えやすい。


「いやそれくらいでも助かるよ。シロはいつも俺に付いて来ようとするからな。友達がいるか不安だったんだよ」


「まぁレイ君よりはいるよね!」


「ていうよりも、貴方に友達は居るの?」


「ガフッ!?」


 俺の本心からの言葉に対し、カナンとシオンから鋭角鋭い言葉が飛んでくる。

 的確に俺のウィークポイントを抉るいい一撃だった。泣きそう。


「あら~涙目よ~?」


「う、うるさいよぅ!」


 野生の天然系のニルが煽ってくる。偶然なんだろうけども!


「にしても貴方そんなに元気に喋れるじゃない。普段の学園では誰も寄せ付けないオーラ出してるくせに」


「そうだな。確かに学園にいる時のレイは周りを寄せ付けない雰囲気を出しているな。まぁ話してみるとそうでもないがな」


 好きでそんなオーラ出してるわけじゃないの!関わりたくないだけ!後テンション高いのは、久しぶりにシロ以外の学生と喋れたからだよ!

 マジで入学式以来だと思うレベルで喋った気がする。よくここまで誰にも絡まれなかったものだ。


「って、そこは今はいい。それよりもレイの事だ」


 クリス先生が話の軌道修正に掛かる。



「レイ、ここまで来たら教えてほしい。レイの本当の職業は何だ?回復士(ヒーラー)があんな戦闘を出

来るはずが無い」



 クリス先生がじっとこっちを見る。

 それにつられて剣士(フェンサー)四人娘もこっちを見る。


「確かに俺は回復士(ヒーラー)だけじゃないですよ」


「『だけ』じゃない、だと!?」


「まさかの二重職(ダブル)!?凄い凄い!」


 俺の言葉に動揺するクリス先生と、何故か喜ぶカナン。


「それじゃあ貴方のもう一つの職業は何?」


 シオンが聞いてくる。

 そんなに知りたい事か?まぁ今更隠す意味も無いのでバラすが。


「聞いて驚け!」


「………!」


「ゴクッ」



「なんと召喚士(サモナー)だ!」



「………………」


「………………」


「………………」



 何故か訪れる沈黙。



「………ホントに?」


「勿論だが?」


「………え?」


「………ん?」


「………は?」


 沈黙の次は気の抜けた顔をする。


「え?召喚士(サモナー)だよ?俺が言うのもなんだけど召喚士(サモナー)って珍しいよな?」


「え、えぇ、確かに珍しいわね」


「そ、そうだな」


 ドヤッったのにリアクションが薄かったので、俺の感覚が間違ってるのかと不安になって聞くと、シオンとクリス先生が同意を示してくれる。

 良かった、間違って無かったようだ。


「じゃあなんでそんなにリアクションが薄かったんだよ?」


「いや、レイさんの強さの理由を知りたかったんだけどね、まず職業偽ってるだろうから本当の職業を知りたかっただけなんだけど………」


「予想外の爆弾飛ばされたら、驚くものも驚けないのよ~」


 そんなもんだろうか?


「ていうか、召喚士(サモナー)回復士(ヒーラー)も両方あんな戦闘力高くないわよ」


「むしろ、両方とも一人じゃ戦えない職業のはずなんだが………?」


 いや、そんな言われましても………。



「実際に嘘ついてないしなぁ………?」



 後、元の世界の異世界物だと両職業とも何故か前衛になるのがテンプレだしな。

次回、いよいよ遭遇!

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