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幼馴染と行く異世界転生~亜人を保護しましょう~  作者: 春風
第二章 学園編 俺と学園とドラゴン
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5.んじゃ、母さん行ってくる

昨日投稿忘れてすみません!

話自体は出来てたのですが、投稿し忘れてました!

 何とか検問を超えてグランディアに入る事が出来た俺達。





 えっ?精霊組?



 あの二人はまた別で呼ぶ予定だ。


 現在は、迷宮都市周辺を探索している。

 ラーナが「この時間を使って何かお役に立って見せるのです!」とやる気を見せ、ミナ姉がそれに巻き込まれた形になる。

 ラーナ戦闘出来ないもんな………。


 その為、迷宮都市内には俺らが先に入る事になったのだ。





 元々ここに住んでいた母さんの案内で、俺達三人は冒険者ギルドに向かった。



「へぇ、ここが冒険者ギルド………」



 そう呟く俺の目の前には、2階建ての木造建築の大きな建物がある。


 こう、いかにも異世界物のギルド!と言わんばかりの雰囲気を醸し出している。


 これもまた定番だが、確かに初見では入るのを躊躇うのも無理はない場所だと思う。

 だって、絶対絡まれる気しかしないし………。


 そうやって俺が躊躇っているのを尻目に、母さんは何の気なしにずんずんと進んでいく。

 元冒険者である母さんは、やはりこういう環境に慣れているのだろう。


「ちょ、ちょっと待って母さん!」


 俺も慌てて後を追いかけた。





 ギルドの建物中に入ると、とたんに溢れだす喧騒の声に足が止まる。



 右側は、建物の奥の方にカウンターがあり、手前側には丸テーブルと椅子が並んでいて、これまたよく漫画やアニメで見る酒場感のあるスペースとなっていた。

 恐らく、冒険者を対象とした飲食スペースだろう。

 現在時刻は昼間だが、昼飯を食べる人の中に混じって既に酒を飲んでる人が居たり、その客達の注文に忙しそうに対応するメイド服を着た女性など、異世界感が溢れている。


 左側は、こちらも奥の方にカウンターがあるが、こっちのカウンターは4つに分かれており、そのカウンターの一つ一つに美人の女性が座っており、カウンターの対面にいる人と話している。

 また、左の壁の方には高さ2mほどの大きな掲示板が壁に貼られており、その掲示板にもたくさんの紙が貼られている。

 こちらは、依頼の受理や達成報告を行ったりするスペースなんだろう。

 カウンターの女性たちは受付嬢なんだろう。やはり美人だらけだ。


 他にも、中央部には大きな階段があり、二階に行けるようになっている。

 推測だが、ギルドメンバー専用の売店だったり、書類室、いるであろうギルドマスターの執務室なんかがあるんだろう。



 まさに異世界ギルドだ。



 みんなゴツイ人ばっかですげー。

 外の街にもゴツイ人はいたが、明らかに実力者っぽい人が集まっていて、この建物内の『圧』というか『雰囲気』が濃ゆいのだ。





 そんな普通の女性なら尻込みしそうな環境を、やはり慣れているのか、母さんは躊躇なく左のカウンターの空いている所に並ぶ。

 俺も母さんに大人しくついていく。

 ………シロは【完全隠密(マスターハイド)】を展開し直していた。ずるい。


 何も起きないように、と祈りながら大人しく並ぶ。


「おいおい、そこの怪しいフード野郎。ガキなんか連れてこんなとこに来るんじゃねぇよ。うっとおしい」


 だが俺の期待とは裏腹に、2mはありそうな茶色い肌をした大男に母さんが話しかけられる。

 この男、顔が赤い。どうやら、先ほど飲食スペースで酒を飲んでいたのはこいつのようだ。


 あぁ………やっぱり絡まれた………。

 このフラグ回収の早さよ。



 周りの話し声が聞こえる。


「おい、あれって………」


「あぁ、ラルクだろ?」


「なんだ、あいつまた真昼間から飲んでるのか」


「何でもまた昇格試験に落ちたんだと」


「まぁ、いくら実力が【純銀】クラスの物を持ってたって、あの性格じゃ対人護衛なんかどう見たって無理だろ」


「そりゃ、高頻度で問題起こすような奴が、貴族の護衛なんてやったら揉めるに決まってら」


「だよな」


「でも、いい加減どうにかなんねぇのか?ここ最近ギルドにいて騒動起こしてるじゃないか」


「確かに迷惑極まりないが、下手に実力があるせいで誰も対処できん。そろそろギルマスが対策するらしいが………」


「既に問題起こしてるだろアレ。あのローブと子供、見た事無いぞ」


「あぁ、どう見たって部外者だな」


「あーあ。やっちまったな」


「だがこのままじゃ、あの二人に被害が出る前に止めらんねぇぞ」


「まずいな、ラルクに対抗できる【純銀】の連中は真面目が多いから、朝から迷宮に入ってていねぇ」


 どうやらこの男、ラルクは問題児らしい。

 性格が粗暴だが、実力があるせいで誰にも止められないようだ。

 まさに、お山の大将だな。

 


 だが、そんな奴に絡まれた張本人である母さんは、微動だにしない。


「オイ!無視すんなよ!」


 ラルクがイラっとしたのか大声を上げて、その声で母さんは前後左右をキョロキョロと見渡す。


「あらあら?ねぇ、レイ。怪しいフードって母さんの事だったのかしら?」


 どうやら気づいてなかったらしい。


「あぁ!?舐めてんのか、この野郎が!」


 完全に挑発(ヘイト)を取ってしまったようだ。


 だが母さんは特に気にした様子も無く。


「だってねぇ、ガキなんか連れてないもの。レイはもう立派な男の子ですものねぇ?」


 俺の頭を撫でながらそういう母さん。


 確かに、この世界の十歳児は地球の十歳児と比べてもかなり成長している。

 感じと言っては、元の世界の十歳が小学4年に対し、この世界の十歳は中学2年くらいはある。


 だが―――


「………頭を撫でながら言われても、子ども扱いしているようにしか」


 そんな俺の言葉に、母さんは驚きを示す。


「あらあら、確かにそぉねぇ。でもレイを撫でるの母さん好きなのよ」


「なら、しょうがない」


 そう言いながら、母さんは撫でるのをやめない。

 特に問題は無いので、俺も止めない。


 そんな俺たちの様子は、ラルクの短い怒りゲージを溜めてしまったようだ。


「随分と舐め切ったマネしてくれるじゃねぇか、このアマぁ!?」


 ラルクが近づいてきて、母さんに手を上げようとする。

 なので、間に割り込みを掛ける。


「母さんに手ェ出すんじゃねぇ。只じゃすまなくなるぞ」


 ラルクに忠告する。


 母さんが起こったら怖いんだぞッ!?


 だが、俺の言い方が悪かった(確信犯)ので、ラルクはなお激昂する。


「てめぇこそ、只で済むと思ってんのか!?」


 ここで即座に手を出してくるか?と思ったが、ラルクは俺を指さし―――


「てめぇ俺と決闘しやがれ!ぼこぼこにしてやるッ!」


 なるほど、意外と考える脳は残っているようだ。


 何もしてない人に因縁吹っ掛けているコイツが明らかに悪いのを、『決闘』という形にして互い同意で喧嘩しました、っていう大義名分を作ろうとしてるようだ。



 だが、全然頭自体は回ってなさそうだ。



 まず、冒険者ギルドのルールとして、ギルドメンバー以外ともめ事を起こすと除名、と言う明確なルールが存在する。

 これは、非力な一般人を冒険者から守る為のルールだ。

 だが、俺と母さんはまだ『一般人』枠だ。

 ラルクは、既に反している。

 いくら建前を用意しようが、既に遅いのだ。


 さらに、別にこの決闘を俺が受ける必要性は無い。

 なんで相手の都合のいい条件に納得する必要があるんだよ。



 総合して、ラルクはアホだという事だ。


 確かにこんな奴が、護衛任務出来る訳が無いわ。



 だが―――



「あぁ、構わねぇよ」


 俺はあえてその条件に乗る。

 ちゃんとした理由も存在する。


「おう、言質は取ったからな!おい、そこの受付嬢!急いで訓練所を空けやがれ!」


 やはり俺が否定するとは考えてなかったらしく、即座に受付嬢に無茶ぶりをかますラルク。

 流石、アホ。


「で、ですが………」


「うるせぇ、コイツも納得してんだ!早くしやがれ!」


 受付嬢が止めようとするも、ラルクは聞く耳を持たない。


「おら、行くぞ!」


 ラルクは、さっさと階段の裏に回り、そこにあった扉をくぐって奥に行ってしまった。

 あの奥に、訓練所があるんだろう。


「んじゃ、母さん行ってくる」


「行ってらっしゃぁい」


 俺の実力を知っている母さんは、俺を止める事無く送ってくれる。


「お、お待ちくださいッ!女子であるあなたがラルクの相手をするのは危険です!今ならまだ止められますよ!」、


 代わりにラルクに絡まれてしまった受付嬢が、俺を止める。


「心配してくれてありがとうございます。でも大丈夫ですよ、あのくらい」


 俺は左手をヒラヒラさせ、問題無い事をアピールする。


「あ、後俺男ですから」


「「「え、えー!?」」」


 おい、受付嬢だけじゃなくて周りの冒険者も驚きやがったな!?

出来る事なら、今日もう一話上げたいと思います

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