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幼馴染と行く異世界転生~亜人を保護しましょう~  作者: 春風
序章 試行錯誤の子供時代
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3.けしからんな、まったく。

話を変更しました。

 どうも!本日1歳になったレイヤードだ!



 とまぁ、1年たった。この間にいろいろ分かったので報告していこうと思う。





 まず、この世界は『グリフェンス』というらしい。



 グリフェンスは三日月形の大きな大陸でできている。


 上側は夕莉の住む世界樹を中心とした森で『魔の森』と言い、下側は砂漠地帯『砂海』に覆われていてどちらもヒューマンが住める環境ではないらしい。

 そのため三日月の真ん中付近の大陸でヒューマンや獣人が暮らしているそうだ。

 

 あ、獣人いました。

 メイドさんに一人猫耳がいてテンション上がったのはいい思い出です。


 ちなみに、獣人の扱いは良くないのが現状だ。

 上の階級の者は、人ではない血の混ざる獣人をヒューマンとは別の生き物として扱っており、肉体労働用としての道具としか見ていない者も多く、あまりまともな扱いを受けているとはいいがたい。



 けしからんな、まったく。



 あ、屋敷の猫耳メイドさんは大丈夫だ。


 彼女は一度俺の世話をした時に、俺がやたらテンションを上げてしまった為、お気に入りという事になったので俺のお世話係になりました。

 今は母さんと常に行動し、俺のお世話を覚えている最中なのでひどい扱いは受けていない。


 俺が受けさせない。


 一度手を上げようとした貴族がいたので、その前でギャン泣きしてやったからな。

 赤ちゃんであっても王族からの印象が悪くなるのは避けたいらしく、そこから何もされなくなっているはずだ。

 母さん見張りお願いします。


 そんな状態なので獣人達は一番戦いが強い獣人を『獣王』として崇め、獣人だけの国『サフィルス』を作っているらしい。

 一度どこかの国が攻め込もうとしたらしいが、獣王に蹴散らされてから不可侵条約が結ばれているらしい。


 獣王かっこいいな。



 また獣人ですらそのような扱いなので、森から基本出てこないエルフは美形が多いこともあり希少価値がついており、オークションで高値で取引されるらしい。

 本当に周りを蹴散らす力が必要だと感じました。





 オークションといえば、奴隷はいました。



 奴隷には『借金奴隷』と『犯罪奴隷』がいるらしい。

 

 借金奴隷の方は、手を出してはいけない、衣食住の保護など人として暮らす上で必要な所は保護されているらしいが、犯罪奴隷はそれすらも保護されてないらしい。

 そして獣人やエルフは人さらいに狙われやすく、裏の方で犯罪奴隷として取引されるらしい。


 絶対いつか潰して見せる。俺の人生の目標の一つ。



 また、ヒューマンの国もいくつかあるが、戦争自体は無いにしろ一触即発なところもあるらしい。


 ちなみにこの国の名前は『ガルザード帝国』っていうんだってさ。




 血生臭い話を変えて、がめつい話をしよう。



 この世界は元の世界と同じように、硬貨を使って物の売り買いが出来るようだ。

 お金の単位は『レイン』だ。


 交換レートとしては、


 100レイン    →銅貨

 1000レイン   →銀貨

 10000レイン  →金貨

 1000000レイン→白金貨


 といった感じらしい。


 実際この世界では、金貨一枚あれば余裕で一月暮らせるんだとか。

 まぁ、王城生活なので良く分かってない所が正直あるな。





 次に魔法について説明してみようと思う。



 この世界の魔法には【火】【水】【風】【土】の基本属性と、補助として【回復】がある。


 また、トップクラスの魔法使いには基本属性以外の属性を使うものがおり、上位属性と呼ばれている。

 例としては【雷】【氷】など。

 異世界最強属性の【時間】【空間】などはいないらしい。


 また、魔法にはレベルがあり、Lv.5が最高レベルになるらしい。

 格付けとしては

  

  【Lv.1】(初心者):ボール系

  【Lv.2】(下級者):ウォール系

  【Lv.3】(中堅):アロー系

  【Lv.4】(宮廷魔術):ジャベリン系

  【Lv.5】(魔道兵器):ストーム系


 となるらしい。

 このようにレベル帯で系統が決まっているため、オリジナル魔法は作るのが難しいらしい。


 そして、この世界の魔法発動の流れは


   魔法名を唱える

    ↓

   空間にまぎれた『微精霊』がMPを吸う

    ↓

   吸い上げたMPを纏い『微精霊』が『魔力』となる

    ↓

   『魔力』が魔法名に基づいた現象を起こす

    ↓

   魔法発動


 という流れらしい。

 なるほどわからん。



 微精霊というのは、空間に漂っているらしい。マイナスイオンかな?

 そしてその微精霊が魔法を起こすので、術者はどちらかと言えば指揮とMPタンクの役割だとか。


 例えば、定番のファイヤーボールを例にすると、


   『ファイヤーボール』と唱える

    ↓

   『微精霊』がMPを必要な分吸う

    ↓

   そのMPを纏い『火属性の魔力』となる

    ↓

   『火属性の魔力』が燃え、それらが集まり玉になる

    ↓

   ファイヤーボール完成


 という感じらしい。

 頼まれたからって燃え上がるのはすごいな。


 これが【水】だと体を水に変化させる、【風】だと風を巻き起こす、【土】だと砂をまとう、といった感じで属性と能力の指針によって変化させることができるらしい。



 微精霊がいるなら普通の精霊はいるのかって?


 もちろんいます。

 しかもかなりのレアリティです。


 精霊は『微精霊』『下級精霊』『上級精霊』『特級精霊』『精霊王』の順で強いらしい。

 そしてその精霊自らに頼み込んで使う魔法を『精霊魔法』という。


 特徴として魔法を起こすのが微精霊頼りなため、微精霊の上位である精霊の方が魔法としての質は上になるらしい。


 『微精霊』ウォータジャベリン VS 『下級精霊』ウォーターボール


 これで同等の威力らしい。

 それは精霊すごいわ。


 ただ、精霊は人前にほとんど姿を見せることがないため精霊使いはほとんどおらず、また精霊をひどく扱うと消えていなくなってしまうため丁寧に扱う必要があり、命令などできないそうだ。

 なので、ほとんどの者が『微精霊』で十分らしい。


 俺も精霊魔法使ってみたいなー。



 おっと、母さんが来たので今日はここまでだ。

 また今度。

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