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幼馴染と行く異世界転生~亜人を保護しましょう~  作者: 春風
第一章 精霊編 最強への一歩
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14.………余計な事を

ツンデレって二種類ありますよね

「まぁつまりホントに『音響精霊』が初代よ」


 そうリボルは言う。


「俺はそれよりも、初代最強格にミナ姉とリボルがいたっていう事実にびっくりだよ」


 この二人が最古の精霊なんだな………。


「でも、アタシもこの子がカエルだなんて初めて知ったわよ………」


 そう言って、リボルは俺の掌で光りながら伸びるラーナをつつく。



 すると、ちょうど俺の魔力を吸収しきったのか、光がやむ。


「てか、早く起きなさいよ。アンタがすでに上級になってるの分かってンだかんね?」


 え?


「そうなの?」


「えぇ。とっくに上級になってるわよ」


「まじかいな………。ずっとこの姿だったから知らんかった」


「それもおかしい話よね。人型になれるのなら、なった方が便利なのにね」


 そう言って、ラーナを再度つつく。



「………余計な事を」



 急に知らない声が聞こえた。


 いや、聞いた事はあった。


 あの白い空間で。


 つまり………。



 掌を見る。


 すると、ラーナの体から魔力が溢れて来ていた。


 そして………。


「うわっ!?」


 魔力が爆発したかのように飛び散る。


 思わず手を引いてしまう。



 掌に乗っていたラーナが落ち―――


 いや、浮かんでいる。


 そしてカエルの姿に纏うように魔力が渦を巻く。


 渦が収まり、魔力が飛散する。


 そこには………。



「貴様が言わなければ主様にバレなかったものを」



 飛び散った魔力で鮮やかな黄緑の髪を揺らめかせる美少女が立っていた。


 俺の方に体ごと向ける。


「この姿で会うのは二回目ですね」


 ラーナは微笑む。


「改めて自己紹介を」


 片膝をつく。


 顔を俺に向ける。


「主様の第一の眷属、音響精霊のラーナと申します」


 そして頭を下げる。


「この姿を隠していた事は謝罪いたします。申し訳ございませんでした」


「別にいいぜ。気にしちゃいないからな」


 俺も腰を落とし、ラーナと顔を合わせる。


 ラーナも顔を上げて俺と目を合わせる。


「眷属になったからには、お前は俺の家族だ」


 あの白い空間でも見た藍色の目が見える。


「家族にだって秘密はある。そうだろ?」


 そう言って笑ってやる。


 一々隠し事程度で目くじら立てるかいな。

 まぁ、裏切りだったら確かに怒るがな。 


「寛大なお心遣い、感謝するのです」


 再度、頭を下げる。


「なんか人化してから固くなったな………」


 立ち上がりながらそう言う。


 別に前みたいにふてぶてしくてもいいのよ?


「いえ、私は主殿の眷属、いわば僕なのです。こちらが当然かと」


 ラーナも立ち上がる。


「………アンタってそんな奴だったけ?」


 リボルが若干引き気味に言う。


「やはり私は皆の上に立つような精霊では無かっただけの事です。私はずっと誰かの下に付く事に憧れていたのですよ」


 遠い目をするラーナ。


 精霊王の期間に何があったんだよ………。


「そんな中で出会ったのが主様なのですよ!」


 急にリボルの両手を掴む。


「本当に何も出来ない私を保護していただいたのだ、このご恩は私自身で返すべきだと思うのですよ!」


 急にハイテンションになるラーナ。


「ちょ、ちょっとッ!?落ち着きなさいよ!」


 これにはリボルもしどろもどろだ。


「しかも、あのミナが体を預けるほど信頼されているのですよ!?あのミナがですよ!?」


「確かにそれは驚いたわッ!でも、いったん落ち着きなさい!」


「私では全く言う事を聞いてくれなかった、あのミナが命を懸けて助けてくれるほどの忠誠心なのですよ!?」


 初対面でいきなり好感度が高かった原因、これか!


「もう私が使えるのは主様以外には考えられないのです!」


「分かったから落ち着けって言ってんでしょうが!?」


 おっと、リボルがそろそろ本気でキレそうだ。


「まぁ落ち着け、ラーナ」


「ハイ、主様。」


 即座にリボルの手を払い、こちらを振り向く。


「ア、アンタねぇ………(怒)」


 流石にキレるリボル。

 間に合わなかったか………。


「アンタ覚悟しなさいよッ!」


 両手を帯電モードにしたリボルが、ラーナにつかみかかろうとする。


 すると、ラーナはリボルの足元に右手を向ける。


「【噴火バーナー】」


「ちょっ!?」


 ラーナが放った【噴火バーナー】はリボルの一歩手前の足元に着弾する。


「えっ!?」


「主様が落ち着きなさいと言っているのですよ」


 言い放つラーナ。


 いや、そもそもの原因ラーナだから………。


 妙な所で、元のふてぶてしさが出ていた。


「アンタ魔法使えなかったンじゃなかったの!?」


「これも主様のお力なのです」


 俺のおかげで戦闘できるようになった事を嬉しそうに語りだすラーナ。


「つまりコイツの眷属になったら強くなれるのね?」


「その通りです」


 すると、ギュンッと、ものすごいスピードでこちらを向くリボル。

 首大丈夫か………?


「アタシもアンタの眷属になるわ!」


 宣言するように右手を伸ばす。


「おいおい、そんな簡単に決めていいのかよ………?」


「もちろんよ。正直アタシ、強くなるのに手詰まり感あったから」


 そして、チラッと俺の顔を見る。


 んっ?


「そ、それにアンタの事はそれなりに信用してるわよ………。ミナやコイツはそう簡単に心を許すような奴らじゃないからね」


 頬を少し赤らめ、そっぽを向きながらそう言う。


 これこそ古き良きお家芸『ツンデレ』ですね、わかります。


 てか、こいつらそんな人当たり強い奴らだったか………?

 ラーナに関しては、やたらチョロかった気が………。


「だ、だから私がいいって言ってンだから眷属にしなさいよ!」


 急に怒り出すリボル。


 これは後期タイプのツンデレですわ。


「ふふっ………」


 現実ではお目にかからないタイプを見て、思わず微笑んでしまった。


「な、何笑ってンのよッ!?こっちは必死にお願いしてるでしょうが!?」


 キレたリボルに胸ぐらを掴まれる。



ビリッ!



「痛っ!」


「キャッ!?」


 リボルと触れた所に電気が走ったような感覚がする。


 これはまさか………!



『リボルの眷属化が可能になりました』



 ですよね、知ってました!

ツンデレ大好物です、ありがとうございます。


それと、色々ちょろいのは『運S』のおかげです。

これからもこんな感じだと思います。

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