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幼馴染と行く異世界転生~亜人を保護しましょう~  作者: 春風
第一章 精霊編 最強への一歩
32/121

12.だから、俺はミナ姉にお礼をしなきゃいけないんだ

ハイテンションバリバリ女

 今このツンツンは俺の事を見て『ミナ』と言った。

 つまり、この世界でのミナ姉の知り合いという事になる。


 さて、どう説明したものか………。


 だが、考える余裕はなかった。



「アタシあれだけ言ったよねェ!?絶対に帰ってくるなってッ!」



 身に覚えのない怒涛の怒りが俺を襲うッ!



「アンタが帰ってくるだけで、どれだけの精霊が危険になると思ってんのよ!」


「それだけの精霊の安全を背負ってんの!わかる!?」


「アンタは大人しく逃げとくだけでよかったのよ!」


「それが何ィ?なんでひょっこりと出てきてんのよッ!?」


「しかもアタシを狙った攻撃に飛び出してきてさッ!?」


「確かに危なかったさ!?助かったさ、アリガトネッ!」



 いつの間にか怒りはお礼にッ!?



「お、おぅ………」


 この子テンションが怒涛過ぎる………。


「それで、なんでアンタは戻ってきたのよ?」


「信じてもらえないかもしれないが、聞くか?」


 もう言い訳考えるの疲れたよ………。


「えぇ、言いなさい」



「とりあえず俺、ミナ姉じゃねぇんだわ」


「はっ………………?」



 ………流石に唐突過ぎたか?


「な、何言ってるのよ?どう見たってミナでしょ………?」


「『見た目(ガワ)』はな。中身が違うんだよ」


 唖然とした顔で固まるツンツン。


「だからわりぃな。お前が何を怒っているか俺にはわからないんだ」


 素直に謝る。


「………ッ!?どういうことよッ!?」


 ツンツンはすごい勢いで俺に突っ込んできて、俺の胸ぐらを掴む。


 あぁ、ラーナがぁ!?


 そんな事に気付かないで、俺に詰め寄る。


「ガワって事は、中身のミナはどうしたの!?」


「俺のせいで死んだ」


 正直にすべてを話すって決めたんだ。

だけどバッサリしすぎた気が………。


「ハァッ!?ふざけないでよッ!?そんな奴が何ノコノコとアタシの前に出て来てんの!?」


 案の定、本気でキレるツンツン。


「ミナ姉の頼みだからな」


 女精霊を守ってくれって。


「ミナを死なせた奴が、何ミナの頼みを語ってンのよッ!?」


 キレたツンツンが

 胸ぐらを掴む手から電撃が流れ込んでくる。


 ラーナを全力の魔力で覆う。

 代わりに俺は、防御する余裕はない。


「ッ!?」


 痛い。痛い。痛い。すごく痛い。


 おそらく、ミナ姉の体だから加減は入っている。

 それでも痛すぎる。

 俺のMIDですらこんなに痛い。


 でも、この痛みは絶対顔には出さない。



「ミナ姉は不注意で死んだ間抜けな俺を助けてくれたんだ」



 俺の考えを伝えるために。



「だから、俺はミナ姉にお礼をしなきゃいけないんだ」



 俺の決意を伝えるために。



「そのためには精霊王を倒せば色々解決するんだろ?」



 俺の目標を伝えるために。



「なら俺が倒す」



「俺が精霊王になって、ミナ姉にまた会うって決めてるんだよ」



「だから俺は精霊王の所に行く」



 じっとツンツン女の顔を見る。


 しっかりと目を見る。



「………ッ!」


 パァンッ!!


「グッ!?」


 掴んだ手を離すとともに、思いっきりビンタ(帯電)される。


 雷光を残しながら振りぬかれる右手。

 帯電状態のビンタは流石に意識が飛ぶかと………!


 痛みで悶絶しながらも、ツンツン女の顔を再度見る。

 ツンツン女はそっぽを向いていた。


「これはアタシからのアンタに対する怒りの一発よッ!」


「まぁ、怒るに決まってるな」


「だから、それでチャラにするわッ!」


 そう言ってこっちを見る。


「だから、ちゃんと精霊王を倒しなさいッ!」


「おう」


 即答してやる。


「今の俺はレイって言うんだ」


 今更の自己紹介。

 そういえば言ってなかったな。


「アタシはリボルよ!」


 律儀にツンツ……リボルは俺に名前を教えてくれた。


「おう、よろしくなリボル」


「ふんっ!」


 やっぱりすぐにそっぽを向く。





 事情説明をしました。


「ふぅん、人間界でそんな事がねぇ………」


 すると、ふとニヤッとする。


「ミナが帰ってきたら、胸の事いじってやろうかしら」


「やめとけ、本気で殺される」


「そ、そう………」


 食い気味で真顔で言う俺に、ビビるリボル。


「てか、さっきからアンタの胸元で光ってるソレは何?」



 胸元?



「ってラーナが!」


 潰されたり、電撃流されたりされたんだった!

 胸元から引っ張り出す。


「あぁ、生きてるか!?」


 ぐで~って掌で伸びるラーナ。



 なんか電撃から守るために俺の魔力で守ったはずなんだが、ラーナの体に吸い込まれていた。



 な、何が起きている!?


 唐突に慌てだした俺を、訝し気に覗くリボル。


「急にどうしたのよ、ってその精霊………」


 ラーナを見て、また驚いた顔をするリボル。

 驚いてばっかだな。


「もしかして、音響精霊………?」


「ん?知ってるのか?」


 すると呆れた顔をするリボル。


「アンタねぇ………。正体も知らずにいたの?」


「いや、音響精霊なのは知ってたけど、こいつそんなすごいのか?」


 リボルは俺の言葉に、思わずといった感じでため息をつく。


「はぁ………、やっぱアンタバカだわ。音響精霊って伝説の存在よ!?」


「へっ?」


 伝説って、ラーナが?

 この掌で伸び切ってるカエルが?


「どういう事だよ?」


 聞いてみる。





「音響精霊ってのは初代の精霊王よッ!」





「………………………………へ?」


 せい、れい、おう?


「嘘だろ?」

いつも読んでいただきありがとうございます!

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