5.オッケーなるほどな、理解した。
今回も少し短いです。
それと今週一週間出張と積みゲーの消化をしたいので、更新が少なくなります。
ま〇恋A、1~5とか多い………。
朝!
「よしっ」
朝露が滴る森。
木漏れ日が乱反射して綺麗だ。
朝になった事を確認した俺は気から飛び降りる。
「さて、俺は精霊王の下に行かないといけない」
「ケ、ケロォ!?」
精霊王の所に行くと聞いて驚くラーナ。
「お前確か女だったよな?」
「ケロン!」
胸を張り、拳で叩くラーナ。
やっぱ、あの美少女はラーナか………。
「なら、お前はいつかあいつに襲われちまうだろ?その前に倒してしまいたいんだよ」
「ケロォ………!」
目をキラキラさせるラーナ。
気のせいか、頬が赤くなっている気が。
「それに、俺個人にも精霊王になりたい理由があるんだ」
そういってラーナの目を見る。
「そんな俺に付いて来てくれるか?」
そう言うとラーナは、
「ケロォンッ!」
ここ一番の大きい声で返事をした。
「さて、行先は決まった。それがどこかわかるか?」
「ケロロ………」
上を見上げるラーナ。
太陽の位置を見ているようだ。
「ケロ!」
俺から見て、右側を指す。
「………まじか」
こいつは昨夜、昨日生まれたばかりといった。
それなのに、精霊王がいる場所を知っている。
つまり、精霊王の記憶があるという事だ。
そしてそれは、一度死んでいる事を意味する。
「ケロ?」
突然黙った俺を不思議そうに見るラーナ。
「………いや、何でもない。行くか」
「ケロ!」
ならば、俺が守る。
こいつは俺が守ると決めたのだ。
次の転生なんか絶対させねぇ。
移動中気になっていたことを聞く。
「そういや、ラーナは眷属化してスキル増えたんだよな?」
「ケロ」
「元々スキル持っていたんだよな?」
「ケロケロ」
「ラーナって何精霊なんだ?」
地味に聞く機会が無くて聞いていなかったが、聞いてみたかった事ではある。
「ケロロ?」
見ててね?っと言わんばかりに自分を指さしながら鳴く。
「おうよ」
さて、どういう精霊なのか………。
「ケロ~ケ~ロ~ォ~」
突然歌うように鳴きだした。
「へっ?」
「ケロケ~ロロ~ケロケロケ~」
しかもカエルの鳴き声なのにうまい。
「歌?」
「ケロ~」
腕で×表示をするラーナ。可愛い。
「なら音か?」
「ケロ!」
手をこちらに指し、正解!と言わんばかりに鳴く。
音………。
鳴る音………。
響く音………。
まさか………………。
「まさか、音響精霊的な奴か………?」
「ケロッ!」
その通り!というジェスチャーをするカエル。
世の中の現象は精霊が関係している。
そういう説がある。
火を起こしたり、水を生み出したり、精霊(微精霊含む)は様々な現象を生み出す。
だが、精霊によって火の大きさが違ったり、水を生み出す量が違う。
それは、精霊にも得手不得手な現象があるという事。
つまり精霊には各個体ごとに、得意とする現象がある。
それは、身の回りに溢れる、例えば風が吹く、音が聞こえる、時間が進む、といった現象。
それらは、疾風精霊、音響精霊、時空精霊、といった、それぞれの現象を得意とする精霊の仕業ではないか?
という、暴論である。
だが、この説は精霊信仰の強い人々に好まれ、信じている人も多い。
そして、この説通りならばこのカエルは、周りに音を生み出した精霊となる。
日常でも必須な現象である『音』に関する精霊である。
前は相当上の方の精霊だったんだろう事が想像できる。
「はぁ~、お前すごかったんだなぁ」
「ケロケロッ!」
そうだ!と胸を張るラーナ。
あの空間で見た美少女はこんなアクレッシブだったか………?
「それじゃ、元々できる事を教えてくれよ」
「ケロ」
頷くラーナ。
「なら見せてくれ」
俺がそう言うと
『なら見せてくれ』
と、ラーナが俺の声で喋る。って………!
「は、はぁ!?」
『は、はぁ!?』
「なんで俺の声がするんだよ!?」
『なんで俺の声がするんだよ!?』
ラーナは俺の言葉を繰り返す。
俺と全く同じ声で。
説明中………。
now loding………。
「オッケーなるほどな、理解した。」
『オッケー』
俺に返事するラーナ。
こいつのスキルは【録音】と【再生】。
【録音】は、自分が聞いた話を一区切り丸々保存できる。保存数は5個。
【再生】は、【録音】で保存した『声』を再生できる。切り取って再生する事も可能。
まさしく、音を操るスキルだった。
「つまり、【録音】を工夫すれば会話が可能なんだな?」
『可能、可能』
俺の声で同意するラーナ。
「でも、俺お前のケロケロボイス好きだからなぁ」
「ケロっ!?」
飛び上がって驚くラーナ。そこまで驚くか?
「そうだな。普段はそのままでいてくれ」
「ケ、ケロロン………!」
しょ、しょうがないな………!って感じを出すラーナ。
やっぱり、自分の声って違和感すごいよな。
いつも読んでいただきありがとうございます!




