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幼馴染と行く異世界転生~亜人を保護しましょう~  作者: 春風
序章 試行錯誤の子供時代
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13.是非握手しましょう!

話を変更しました。

「魔力を纏う?」


 疑問気な顔をする師匠。





 この世界は魔法についての固定概念がある。



 それは『レベルに応じた魔法しか使えない』というものだ。


 Lv.1ならファイアーボールのみ。

 Lv.2ならファイヤーボールとファイアーウォールのみ。

 といった感じだ。



 俺は母さんとの授業の中で、『なぜ魔法のレベルが上がると使えるようになる技が増えるか』という討論を母さんとした事がある。

 その結果、『魔法のレベルは、微精霊に効率よくお願いできるようになると上がり、使える技が増える』という結論に至った。



 理由を説明しよう。


 実際属性魔法が使えない俺でも効率は悪いが『MPを魔力に変える・集める・飛ばす』事はできる。【魔力弾バレット】がいい例だ。


 これに【属性魔法:Lv1】を覚えると『効率良くMPを魔力に変える』事ができるようになるのだと思う。

 これを使えるかどうかが「才能の有無」という話になり、俺は才能が無かった為『効率良く変換する』事が出来ない。


 これで少しでも才能がある人がスキルを覚えている、という事になる。


 そして【属性魔法:Lv1】だと『効率良く変換・集める・飛ばす』でボール系が使える。

 これが【属性魔法:Lv2】になると『効率良く集める』事が出来るようになる、と判断した。


 ウォール系は魔法の壁を作る魔法だ。

 そしてウォール系の魔法は、ボール系より硬い強度でできている。

 つまり『魔力を効率良く固める魔法』だと判断した。


 そして【属性魔法:Lv3】では最後の一つである『効率良く飛ばす』事が出来るようになる。

 アロー系はボール系と比べて速いのはそれが理由だと思っている。

 なので『魔力を効率良く速く飛ばす魔法』とした。



 【属性魔法:Lv4】のジャベリン系は『効率良く3つの動作を行う』事が出来る、とした。

 ジャベリン系は、ボールより速い。そしてウォール系と同じMPで使え、アローよりも威力がある。

 つまり、どれにおいてもバランスが良く便利な魔法なのだ。


 ジャベリンを使えると一流なのは、この3つの動作を『同時に』『効率良く』行う必要があるので、並みの魔法使いでは到達することが難しいからだ。

 

 【属性魔法:Lv5】のストーム系はおそらく、三つの動作だと作動しないので、扱う動作が増えることになる。そのため、才能を持った魔法使いでも使える者はごく僅かとなると判断した。


 まぁジャベリン系とストーム系は今はどうでもいいので大雑把な説明になってしまった。




 まぁ何が言いたいか。



 師匠は『火属性の魔力を効率良く変換する』事はできるのだ。



 そして、少しでも消費MPを減らすとなると残りの要素を削ることになる。


 つまり『集める・飛ばす』をカットする。


 師匠の苦手な動作なので全然かまわないだろう。


 しかしそのままだと、変換した場所から魔力が垂れ流しになるだけだ。

 それでは結局浪費しているだけなのでだめだ。


 だが、使いたい動作の時だけ変換する事が出来れば問題は無い。


 師匠の場合だと、切る瞬間だけ剣に魔力を纏わせるのがいいのではないかな。


 戦いながら『切る』と『変換』を同時に行うのは難しいとは思う。

 しかし、自分で切替が効くようなスキルとして覚えてしまえば、スキル発動中は剣を振る瞬間にだけ纏わせる事を、オートにできるのではないかと思う。



「そうですね………。命名するなら【魔力付与エンチャント】でしょうか。できるかはわかりませんが、可能性は高いと思いますよ」


 と、スキルについて師匠に説明した。


「なるほど………。そのスキルを覚えれば魔法攻撃と物理攻撃を同時に行えるのですね!」


 自分の弱点が無くなると知って、嬉しそうに笑う師匠。

 その笑顔に、ちょっとドキッとしたのは秘密だ。


「ただ、師匠のMPが少ないのは変わらないので、限度がある事を忘れないでくださいね?」


「わかりました!レイ様、ありがとうございます!早速練習してみようと思います!」


 そういって師匠は俺らから離れて剣を構えて、剣に魔力を纏わせる練習を始めた。


「本当に解決案を出しましたわ………」


 驚くエリゼ。


 思わずドヤ顔しそうになった。


「れ、レイ様っ!」


「は、はいぃ!」


 急に大声で呼ばれてびっくりした………。


 振り向くとハイネがキラキラした目でこちらを見ている。


「わ、私もお願いしますっ!」

 

 次はどうなるかな………?





パターン2:ハイネ


特徴:第一に称号【爆裂の申し子(ボマー)】。

   スキル【暴発(ボミング)】。

   【全基本属性魔法:Lv.2】持ち。

   INTはD。

   驚異のMIDがA。

   代償が、STR、VITがF。

   AGIはCとすばしっこい。





 ステータス見る限り魔法特化だろ………。


 だがハイネがうまく魔法が使えない理由は称号【爆裂の申し子(ボマー)】とスキル【暴発ボミング】のコンボのせいらしい。


 

  【爆裂の申し子(ボマー)】:魔法を使用すると影響範囲が拡大する。威力もアップする。


  【暴発(ボミング)】:魔法が発動と同時に起爆する。代わりに威力がかなりアップする。



 つまり、【爆裂の申し子(ボマー)】で魔法の範囲が大きくなっている状態で、発動と同時に更に威力が跳ね上がって爆発するのだ。


 さながらハイネ自身が爆弾なのだ。

 威力がかなり跳ね上がっているのも、たちが悪い。


 【爆裂の申し子(ボマー)】だけなら優秀な魔法使いになれただろうに………。


 更にたちが悪いのは、本人は持ち前の化物MIDで魔法ダメージを一切受けないのだという。流石(化物)


 そのため、本人が自爆したら困るのは周りだけ、という非常に迷惑な存在となっているらしい。


 それで、物理を磨こうとしたらとことん才能が無いFクラス。

 


「これのせいで、せいで………。うぇぇぇぇん………………」


 何かを思い出したのか大泣きするハイネ。


 そりゃ苦労するわな。


「と言っても、解決策一つしか思いつかないんですが………」


「えっ!?あるんですか!」


 おさげを上に振りあげるほど飛んで驚くハイネ。


「ですが危険ですよ?」


「それでも自分の力をうまく使えるのなら!」


 そう言い、フンスッと気合を入れる。


「原理は師匠と変わりません。剣をベースにして魔法を打てば、自分はダメージを受けないけれども周りだけ吹き飛ばす事が出来ます」


 イメージとしては師匠が『単騎戦闘型(1VS1)』に対し、ハイネは『広域殲滅型(1VS多数)』をイメージしている。


 戦場で一人で爆撃無双だ。


「ですが、私はアルさんほど早く剣を振れないですし、そんな事をすれば剣は一撃で壊れて、次が無いですよ?」


 確かにハイネはSTRとVITが絶望的なため、剣を振ることに向いておらず、また一撃で武器を壊されてしまうと、そのあとは只のサンドバッグになってしまう。


「別に剣にこだわらなくていいと思いますよ?どうせ一撃で壊れてしまうのであればナイフとかダガーでも一緒ですし、ハイネさんはAGIは高い方なので手早く突っ込んで先手で仕留めるイメージです」


 仕留め方が爆撃なのはかなり派手だが。


「なるほどっ………!つまり私は速さが必要なのですね!」


「後は回避力をつけましょうか。物理に対して紙装甲なので被弾すると一発だと思います」


「は、はいぃ………!」


 一撃でつぶさせる自分を想像したのか震え上がる。


「で、ですが、自分の目指す戦い方を掴む事が出来たと思います!ありがとうございました!」


 そういって、師匠の方に走っていき、一人で訓練場の周りを全力で走り出す。


 元気ですねぇ。




「あ、あのっ」


「ん?」


 あ、あと一人いたな。


「先ほどの発言を謝罪します。何も知らないのに評判だけで決めつけて申し訳ありませんでしたわ!」


 そういって謝るエリゼ。

 

「いえ、気にしておりませんよ。それに自分の非を認めて、謝れる事は美徳だと思います」


 ちょっと上から目線だけど正直な気持ちだ。

 しっかりと謝れる人は好きだ。


「それではエリゼさんの悩みも聞きましょうか」

 

「お願いしますわ!」




パターン3:エリゼ


特徴:普通よりも高いMP。

   だが、属性魔法を一つも使えない。

   




「是非握手しましょう!」


「え、えぇ、いいですわよ………?」


 戸惑いながらも手を握ってくれるエルゼ。



 もうこの二つだけで俺とお友達である。



「そんなエルゼさんには自分が作ったオリジナル技を教えます」


「いいのですか?」


「構いません。ただ、他の二人より魔力をコントロールするスキルなど覚える事が多くなりますがいいですか?」


 【魔力操作サイコキネシス】は必須だしな。


「全然気にしませんわ!教えてください!」


「それでは剣を10本ほど持ってきてもらえませんか?」


 そして剣を用意してもらった後は、円形に均等に地面に突き立てる。



「行きます。【浮遊剣シャングリラ】」



 両手を左右に広げて、魔法名を唱える。


 これが起動の条件だ。



 ゆっくりと剣が浮かび上がる。



「お、おぉ………!」


 いいリアクションをしてくれるエルゼ。


「これだけじゃありません、よっ!」


 次に両手を正面に突きだし、その後目の前を開くように両手を左右に開く。



 剣が左右五本ずつに分かれる。



「ふっ!」


 右足を踏み込み、右手を右水平に払う。



 右の五本の剣が腕に合わせて、順番に右から水平に切る。



「はぁ!」


 両手を交差するように振り降ろす。



 左右から交互に剣が振り降ろされ、目の前を×に切る。



「ほっ!」


 右手を開き、上から下に下げる。


 

 上から五本の剣が地面を突くように、勢いよく前に落ちる。



 様々な動作を流れるように繋げて行う。


 そしてそれに追尾して浮かぶ10の剣が動く。

 

 その動きはまるで舞っているかように。



「ふぅ………」


 立ち止まり左右の手をゆっくり降ろす。


 剣がゆっくりと降り、地面に刺さり最初の状態に戻る。


 はぁ、疲れた。でも、だいぶましに動けるようになってきたな。


「どうですか?」


 汗をぬぐいながらエリゼに聞く。


「すごいですわっ!まさしく剣舞と呼ぶにふさわしい動きでしたわ!」


 キラキラと目を輝かせ食い気味に来るエルゼ。


 他人に自分が作った技を褒めてもらえると、こうなんていうか、すごくうれしいな………!


「これが自分が作った【浮遊剣シャングリラ】というスキルです」



 原理は簡単である。


 魔力で剣を覆い、動かす。

 まさしく、サイコキネシスだ。


 作った理由も単純だ。


 サイキック剣士とか浪漫だろ!


 名前は何となく思いついたものを呼び名にしてたらスキル名になってました。


 

 まぁ、現実的に見ても、いろんな利点があるはずだ。


 敵と距離をとれますし。

 師匠と同じく物理魔法同時攻撃ですしおすし。


 まぁ、後は作動ルーチンをしっかりさせれば操作も簡単だ。


 例えば『右手を水平に振る』と『五本の剣を順番に水平に振る』とか。

 ほかにも『手を振り下ろす』で『剣を突き刺すように落とす』とか。


 動作に合わせて一定の動きをするようにできれば、行動を繋げやすくできるし、細かく考えずに剣を操れる。


 まぁ、慣れるまでかなり時間がかかっていますがね!


「このスキルを使うには【魔力操作サイコキネシス】というスキルを覚える必要があります。このスキルは属性魔法がつかねなくても、MPが有り余っている人なら、応用が利かせられるスキルなので、エルゼさんにお勧めですよ」


「便利そうですし、先ほどのスキルも覚えたいですわ!スキル伝授よろしくお願いしますわ!」


「はい。頑張りましょう」



 この日から、4人で居残り練習をするようになった。

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