表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/27

12話 歓迎会とその結末

  本部から程近い居酒屋で正人たち新人の歓迎会が行われていた、本部にいた先程のメンバーに後から合流したメンバーを加え12名で酒を交えて楽しくやっていた、式神であるはつゆきたちに酒はどうなのかと思われなくもなかったが、問題なく飲んでるようなので気にしないことになった。


 2時間くらい過ぎた辺りでお開きになったが、正人は若林が「男の語らい」があるとの事で引っ張っていかれた。


 会長は付いて行きたがっていたが「空気読みましょうね」と副会長にひきづられるように連れて行かれてしまった。


 宿泊先のホテルに帰った後、寝るには早かったので、亜由美たちは部屋で雑談をすることにした、主導したのは美月で他の皆はそれにひきづられた形になっている。


「男の語らいってなんですか?」

「若林さんずっと本部で男一人だったでしょ、話し相手が出来てうれしいんだよ」

「正人を変なことこに連れて行かなければいいけど」

「変なところってどこ?」

「……」

「あぅぅぅ…(赤面)」


 などと話題はなぜか正人のことになってたりする。



 その後は、なにやかにやとたわいもない話をしてたりするのだが、ここで、亜由美がふと気が付いた、


「しらゆきがいないよ?」


 そう、部屋に入ったときは居たはずなのにいつの間にか消えていたのだ、おかしいな、と言おうとしたところで亜由美は急に眠気を感じていた、見るとプラチナもソファで寝息を立てている。はつゆきは平気な顔をして座っていると言うのに。


「ま、まさかはつゆきちゃん…」


 ここまで言って亜由美は意識を手放した。


「眠りの魔法スリープか、うまいねぇ」


 この部屋で起きているのは2人月影こと美月とはつゆきだけである。


「魔法が効かないの?」


「いろいろとレジストできないと偵察役は務まらないからねぇ、しらゆきちゃんは正人君のところかなぁ?」


「私はしらゆきにも幸せになって欲しいから」


「みんなで幸せにか、いいんじゃないかねぇ」


 二人は顔を見合わせるとにっこりと笑みを交わした。


~~~~~~~~~~~~~~~~


 歓迎会が一応終了して俺はいま若林さんと小料理屋みたいな店で飲んでいる。女性陣を振り切って、(特に会長)「男同士での話があるから」と強引に来たのだ。


 実は非常に助かったと言う気持ちがある、後半酔った会長が襲ってきてやばかったのである、背中に胸を押し付けてきたり、(うりうり、あててんのよー)とか、(ぱ○○ふしたかったらいつでもオッケーよー)とかである。その都度副会長に迎撃されてたんで事なきを得たが、亜由美はすごい黒いオーラ出すし、はつゆきたちは絶対零度のジト目で見るし、月影は「では拙者もー」とか迫ろうとするし、プラチナはあうあう言ってるし、カオスな状況であったのだ。


「いつもこんな感じなんですか?」


「女三人寄れば姦しいっていうだろ、こんなもんさ」


  流石、達観してるなあ。 でも、もともと護衛艦に乗るほどの人がこのような部署大変なんじゃないだろうか?もっとも両手に花どころかハーレム状態だからそういうのが好きな人だとか?


「あのなあ、彼女たちと年代が一回り以上違うんだぞ、いくら、女が好きでも限度があるぜ」


「て、いうかお前さんも相当なハーレム状態だがな」


 うーむ言われてしまった、でも俺ははつゆきが居ればよかったんですよ。


「そこなんだよなあ、お前亜由美を一度振ってるらしいじゃないか、そんなに嫌いでもないだろ?」


「まあ、そこは、かわいそうなことをしたと思ってますけど、自分もあの時はキツかったんで」


と、それにいたる自分の身に起こったいきさつを話すのであった。


~~~~~~~~~~


「まあ、そんなことがあったら女性不信にもなるわな…」


 ちびちびと酒を飲みながら会話している。


「まあ、最近だいぶ落ち着いたのと魔法のことで色々あったんで吹っ切れたみたいです、でも一番なのははつゆきと出会ったことですよ、あの頃は、一人で居ることが寂しくてたまらなかったんだという事を今になって感じてますから」


「そうか、お前さんの境遇だったらな…」


 やはり、そう思われてしまうのだろう、事実ゆえに否定はしない、だけど、今はさびしいとは思わない、はつゆきたちが来て、亜由美たちがいて、にぎやかになった、大変だけど、やっていける気がする。


「まあ、よろしくやっていこうや、俺もさびしい独身者だが、そろそろ卒業するかなあ」


「そういってると押し倒されますよ、肉食系の職場ですからね」


「違いない!」


 最後は盛り上がって〆にラーメン食ってホテルに帰ったのであった。さてと、シャワーでも浴びて寝ますかね、そういやはつゆきや亜由美たちは静かだな、もう寝たのかな?まあいいか。


 シャワーを浴びてるとドアがするすると開いて誰か入ってくる、はつゆきか?


「お背中流しますね、正人さん」


 え?しらゆきがなぜに?


「ちゃんとお断りはしてますからね(はつゆきに!)」


 そちらは良くてもこちらの気持ちとかはいいのかよ!


「おとなしく我の物になれ正人よ!」


 どこの魔王さまだよ!


「実力行使あるのみ!」


こっ!コラーや、やめ……



ここまで読んでいただいて有難うございます。


誤字・脱字などありましたらお知らせください。


感想などをいただくととてもうれしいです。


次回投稿は5月6日17時の予定です

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ