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11話 紹介とこれから

 待機室に戻ったら、「お盛んねー」と会長に言われてしまった。


 くっ、ここはポーカーフェイスだ、


「もう少し場所と時を選んでくださいね」


 副会長やはり風紀委員タイプか、正座させられそうだ。


「いいねぇ、若いうちはその位でいいんじゃね?」


 その声に初顔の人が居るのに気がついた、渋い中年男性だ、そういやこのビルで男の人は初めてだな、魔法少女しか居ないのかと思ったよ。


「少数だけど魔法使える男も居るんだよ、若林慶司わかばやしけいじだ。理事をしている、よろしくな」


 もう一人のAクラスだそうだ。


 はつゆきたちをちらりと見て。


「まさか、こんな風に又会うとは思わなかったけどな」


 知ってるんですか?


「15年ぶりですね、若林三佐、いまは一佐でしたか?」


15年ぶりということは……


「そう、昔乗り組んでいたことがあってね」


 では、軍の…?


「いまは、退役してこちらにお世話になってるのさ、いわゆる天下りってことだよ」


 国の外郭団体だったら当然そういう人たちは居るわけで、後の人たちは事務方なので霞ヶ関の分室にいるそうな。


「実は男の魔法使いは非常に少ないんだ、実戦に出れるのは俺くらいだしな」


「どうしてそんなに少ないんでしょうか?」


「魔法が使えても威力が低かったりで役に立たない場合が多いし、やはりスカウトするのが難しい」


 確かに、亜由美のときはモデル事務所のスカウトに偽装してたしな、俺もあの魔法講座がなければ知らずにいまも魔法使わなかったろうし、


「あの魔法講座作ったの会長なんだよ」


 そうなのか、じゃああのフォーラムの主は会長だったのか、言われてみればあの書き込み素の状態に近いよな。


「でもあれでここまで使える魔法使いが出てくるとは思わなかったな」


 そうだろうか?確かにはつゆきたちはすごいが、俺は所詮初級魔法しか使えない半端魔法使いなのだ。魔力量はすごいが結局の役割は外部バッテリー扱いなのだ。


「初級であれだけの効果がある攻撃が出来るのがすごいのさ」


 光弾を1000も重ねがけしたうえで100も出す、なんてことは普通では考えられないやり方なのだそうだ。ちなみにあの技も木の葉旋風の元となった忍者漫画の作者の作品のロボットが使っていた攻撃を参考にしたものだ。


「魔法は想像力が必要だからなそういうのはいいことだな」


 若林さんの得意な魔法は岩系の魔法だそうだ、戦闘時には変身アイテム使って身体能力と防御を強化するのは一緒だ。まさか……変身したら女性になるんでは思ったがそれはないそうだ、良かった。

 

 会長がこっそり「男の娘バージョンも悪くないわね」とこっそり言ってるが断固拒否だ。亜由美によると副会長に阻止されたらしい、GJ!副会長!と心の中でサムズアップしておく。


「俺の装備は軍の戦闘服をベースにしてるからなあ」


 希望によりそういうのにしてもらったそうだ、会長はお気に召さないらしいが。


「正人君はこれにしたら~」と渡されたのは……


 黒い執事が着るようなタキシードに目の周りを隠すような仮面のコスチュームらしい、冗談では無い!恥ずかしいを天元突破しちまうよ!若林さんと同じもので良いからと言ったら、すぐには無いらしい。

 

 薔薇ソウビさんが出してくれたのはありあわせの中で一番ましなやつらしい。


「このリングを腕につけてボタンを押すと最適化されて変身できるようになるのよ」


 では、早速変身してみる。別にあの恥ずかしい台詞なしでも変身できるようだ。


 リングが光り、全身を包む、出てきたのは、なにやらパイロットスーツみたいな格好になったぞ、リアル人型マシンのアニメに出そうなやつだ、まさかこれは……


「うーん目標を駆逐しそうな感じだね、いいよ、いいよ」


 なぜか会長のテンションが上がっている。


 やっぱりアレか……まあ執事服やメイド服、果てはセーラー服のような戦闘コスよりはましだろう。ちなみに闘争心をブーストする機能はカットしてもらった、バーサーカーはいやだ。


 ちなみにこれはマジックアイテムで、なんと会長の手作りだそうだ、会長チート過ぎだな。全部解析出来ないので原理も不明なんだそうだ。


~~~~~~~~~~~~~~~~~


 会長に質問してみる、


「初級魔法以上が使えないのはなぜでしょうか?」


「そうだねえ、あそこに載ってる中級位は普通魔力が十分あれば使えるはずなんだけど~」


 ステータスが見れれば原因わかるかもと思ってステータスとか見れないのかと聞いてみたら、今のところはそのような魔法もないそうだ、残念……魔力量が底なしなのも判らないらしい。


「魔法適性が低いだけなのかもしれないね、ただ魔力が有り余ってるから初級でも対抗できるんだけどね」


「だけど、魔力量があるから非常に戦力になる、はつゆきたちのような式神が使役できるからだ。彼女たちがいればこそベヒモスも倒せたわけだし」


 若林さんからも指摘を受けたけど、別に魔獣と戦うために召喚したわけではないしな、やはり俺の魔力量は異常なものらしい、どうしてそんなことになってるのかが知りたい。


「それは、これから研究していかないと判らないかもね」

 

 まあ、そうなるでしょうね。そしていまさらながらなのだが俺も魔法協会の職員(臨)になった。(臨)が付いてるのは学生してるからだ、その辺は亜由美も一緒だ。クラスはDからだ、はつゆきたちは式神だからアルバイト扱いになった。


「で、君の初任務なんだが……」


会長が上目使いで言う。


式神(おなかま増やしてきてね!」


「へ?」


 ということで首都の近くの軍港へスカウトに行くことになりました。若林さん同伴なんで堂々と行ってよしだそうです。


「その前に、歓迎会するからね!」


 その日のうちに歓迎会も開かれるのであった。



ここまで読んでいただいて有難うございます。


誤字・脱字などありましたらお知らせください。


感想などをいただくととてもうれしいです。


次回投稿は5月5日17時の予定です

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