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老人から聞いた話

僕の前に老人が座っていた。


「青年よ。闇の経書を手に入れなさい。」

老人は僕に向かってそう言った。


「ヤミノケイショって何ですか?」


僕は尋ねた。


「古来から伝わる魔力を持った書物のことじゃ。経書には表のものと闇のものがある。表の経書は四書五経と言って支配階級が世を統治するための知恵が詰まった書物。これは印刷されていて誰でも手に入れることができる。これに対して闇の経書は力のある占術師が筆と墨で直筆したもので、誰でもたやすく手に入れられるわけではない。闇の経書には、それ自体に魔力がこもっている。これを手に入れれば、人々を操ることができるようになる。巨万の富を得ることもできるし、世界の支配者になることもできる。」


人々を操ることができる……僕はどうしてもわいせつな妄想をせざるを得なかった。僕はゲイで、男が好きだ。人々を操れる魔力が手に入るなら、美少年を集めてあんなことやこんなことをしてみたいと思う。


「それで、その闇の経書はどこで手に入れることができるんですか?」


僕は高鳴る心を抑えながらたずねた。老人は言った。


「クンルン山脈には仙人が住む。そこに行くといい」

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