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馬を求めて(2)

「じいさん、元気かな?」

陳は言った。


どうやら乱邸序の持ち主と知り合いのようだった。どういういきさつで知り合ったのかとか、どういう関係だったのかとかは語りたくない様子だった。


知り合いなら話は早い。これで乱邸序が手に入ればあの大きな屋敷に住む豪商から「望みの品」がもらえる。そこで僕たちは馬を所望するつもりだ。馬があれば移動は格段に楽になる。クンルン山脈にすばやくたどり着くことができるだろう。



「わしはあの豪商に乱邸序を渡す気はない!あんな成金趣味の男のもとに乱邸序がおかれたら、乱邸序が腐ってしまうわ!」

陳の知り合いの老人は言った。


これはさすがにどうにもならないような気がした。乱邸序を欲しければ金を払え、でもない。あの豪商には渡せないときた。それに僕たちもあまり強くはいえない。馬が欲しいという個人的な希望をかなえるためだからだ。


「こりゃ駄目だな」

陳は言った。

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