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高校性スカウトマン田中  作者: 水嶋 ハル
2/2

第2話 ブレインデビュー?!

「私の童貞ブレインって、なんですか。ばかにしてますよね?」

 お姉さんをジーっとみつめる。

「まぁちょっとね、ニコー(満面の笑み)」

「スカウトっていっても君は高校生だから、そんなことしたら、警察ちゃんに捕まっちゃうかもしれないから、そこらへんのスカウトマンみたく普通にやっちゃだめだよ。」

「ナンパしろってことですよね?」

「そうだね、街で声かける→ナンパとゆうか、普通に声かけるだけ、イタリア人みたく笑。その日は、絶対にスカウトのことはいわない。

 ただ仲良くなることに専念する!そしてラインをなにがなんでも交換する!これができれば君の人生は、るんるんよ(ニコー)」

「 ナンパなんてできないですから!僕には無理です。」

「じゃあ、楽してお金ほしくない?可愛い子の友達や、彼女作りたくない?」

「欲しいですけど、、」

「だったらやろう!大丈夫君ならできる!私が保証するわ!私が一人前になるまでつきっきりで教えるから、私を信じてやってみない?」

 お姉さんのすごい熱意が伝わってくる。

 正直声かけとかおれには無理だけど、お姉さんとこのままさよならはやだな。

「、、、、」

「じゃあ、とりあえず今度一緒に散歩しよ(ニコー満面の笑み)」

 散歩?散歩ってなんだ、まぁまた会えるなら、これはありだな。

「わかりました。散歩付き合います。」

「よし、決まり!明日学校終わって私服に着替えたら、PPJB前集合で」

 PPJBは、若者の服屋がたくさん入ってるビル。

 お姉さんとラインを交換し、明日ね、といい家に帰る。

 ほんとあのお姉さん可愛いかったな。梅昆布茶を飲みながら、しみじみと思いだす、高校1年性。

 ピロリロリーン

 ラインが鳴る。お姉さんだ。

「今日はありがとうね、明日ちゃんとくるんだよー!

 まってるねん」

「わかりました。」

 たったこの一通のメールに、嬉しくて、心臓がドキドキしている。

 もうこれは好きなのかもしれない。

 明日楽しみだ。

 床につく。


 こけこっこーー!

 ダダダダダッ、ダダダダダッ、ダダダダダッダダダダダッ

 時間を早送りしてやったぜ。

 お姉さんとの待ち合わせの時間になる。

「ちゃんときたね、えらいぞ」

「約束ですから、そりゃあきますよ」

 楽しみだったなんて絶対いえない。

「じゃあ早速散歩しようか。」

「はい。」

 となりにお姉さんがいるだけで、すごい楽しい。

 時がとまればいいとはこのことだ。

「A、、、B、、、C+、、A−、、S−」

 散歩するなり、お姉さんが暗号をいい続ける。

「なにブツブツいってるんですか?」

「すれ違った女の子にランクつけてるのよ」

「ランク?!」

「ランクって言うのはね、Sランク、学校で一番可愛いレベル、A、学年で一番可愛い。B、クラスで一番可愛い。C、クラスで真ん中くらい。D、ブサイク、DDデブでブサイク。+は、それよりもちょっと可愛い、−は、それよりも少し可愛いくない。」

 お姉さんは、すれ違った一瞬で、ランクをつけていたのか。

「ランクつける意味あるんですか?」

「店に紹介する時に、お店に女の子の評価を伝えたり、お店側が、B以上じゃあないと受かりませんよとか、Cだとこのくらいの給料、Aだとこのくらいまで給料だしますよとかの基準として使われてるのよ、なにかと便利なのよ。

 新人はランク甘くつけすぎだから、ちゃんと客観的に見てランクつけるのよ!後は、女の子にやさしくされたら、ランクちょっとあげたりするのよね、男のスカウトは!君はちゃんとランクつけるのよ!」

「わかりました。」

 とゆうか散歩ってゆうから、デート気分できたが、これはまさか、まんまと仕事をおしえられてるのでは、

 、、

「あの子のランクなにかいってみて!」

「んー、、Cですかね」

「じゃああの子は?」

「Bマイナス」

「そこの白い子は?」

「Aですかね。」

 このやりとりを10分ちょっとやった。

「んー、、君なかなかやるな、ランクづけがほぼ完璧だよ!」

「伊達にメンクイを自称してないですからね」

 冗談半分、ほこらしげに言う。

「じゃあ最後に、、私のランクはなに?」

 意表をつかれた。頭の中はパニックだ。正直僕にとってお姉さんは、Sランクだが、私的な評価が、混ざっているかもしれない、答え方一つで、好きなのがばれてしまうかも、かといってあまり低すぎるランクを言うと嫌われてしまうかもしれない。

 色々考えすぎてなかなか答えれない。

「ねえ、まだ??正直にいいなさい!」

「Aくらいですかね」

 結局無難に答える。

「そかそか、まぁいいでしょう!」

 お姉さんは、笑顔だ。

 どうやら、正解だったみたいだ。よかった。

「そろそろ女の子に、話かけてみようか?」

「今日は散歩だけじゃあないんですか??」

「細かいことは気にしない!まずは、そこの子、C+の子いってみよーか。」

「いきなり無理です、絶対無理です。」

「ほんとイケメンなのにもったいないなー!」

「やっぱ苦手ですよナンパ」

「しょうがないな、じゃあ私が練習台になるわ。私クラスの女で練習できの感謝しなさい。(ニコー)」

 上から目線だなぁー、でも可愛いから許せる、むしろうれしい。

「わかりました。正直お金に困ってるんで、お金稼げるかもしれないのであれば本気でやるんで、教えてください!」


 もっともらしい言葉を並べたが、お姉さんとの練習だったら、いくらでもやりたいだけだ。金に困ってるのは事実でもあるので、嘘ではないが。

 まてよ、よくよく考えれば、これができれば、お姉さんとずっと会えるし、お金もたくさんもらえるんなら、やる一択しかないんじゃあないか。

 今までの人生本気で何かやったことなんてなかったな、本気だしてだめだった自分を、みるのが嫌で、きっと逃げていたんだ。

 ここで本気でやらないでいつやるんだ、これがおれの人生のターニングポイントだ。

 ナンパなんて、簡単だ、おれはイケメンだ、やってやる!そしてお姉さんも手に入れる!


「やる気でてきたわね、さっそく練習やるわよ。私そこ歩くから話しかけてみて」

「はい」

 お姉さんスタスタスタ

「すみません、、、、、」

「、、、、、」

「く、、 なに話していいかわからないです」

「うん、そうよね、1から教えるわね、まず!例えばこんな感じね。

「すみません〜相手が反応してくれなかったら、反応するまで、すみません〜、こんにちは〜、三回くらいいって駄目なら諦める、反応してくれたら、こんにちは〜今日はこれからどちらへ?」

「買い物だけど、なんですか?」

「そうなんだ、ちょっとタイプだったから声かけちゃった、買い物何買うんですか?」

「服買いにきたよ!」

「そうなんだ、おしゃれですもんねー。」

「何なのー?ホスト?スカウト?ナンパ?」

「うーん、しいていうなら、ナンパかな?

 友達になってください。」

「友達?」

「友達!」

「あったばっかじゃん!」

「そしたら、知り合いになろ、もぉ知り合いでしょ、ラインだけ教えて!」

「んー、どーしようかな??」

「じゃぁ、もし連絡とりたくなくなったら、すぐブロックしていいら、ライン教えて!」

「ほんとにブロックするかもよ??」

「いいですよ!信じてますから。笑顔でいう。」

「じゃあ交換しよっか」


「はい!こんな感じよ!ただの一例だけどね。 」

「お姉さんすごいですね!!なんとなくは流れわかりましたよ。ありがとうございます!」


「一番大事なのは言葉のキャッチボールよ。

 自分しゃべる、相手返答、それを、返す。

 こんな簡単なことができないスカウトマンが多いわ。

 一方的にしゃべって、しかとされて、帰ってくるスカウトよくいるわ。底辺スカウトがこれね。君はそうならないように頑張ってね」


 その後も、何パターンもやってもらい、色々と徹底的に教えてもらった。

 なんか自信がみなぎってきた。

「これでばっちりよ!あとは自分はイケメン、こっちが話かけてあげてるくらいの気持ちでいけば絶対大丈夫よ」

「わかりました!そこの可愛い子話かけてきます!」

 、、、、

 、、、、

「ライン交換してきました!!」

「よくやったわ!一人交換できればもう何人でも交換できるよ。」

「わかりました!もーちょと声かけてみます。」


 合計3人もラインきけた。

 イケメンが本気だせば。このくらい聞けるのは当然といえば当然だ。

 ライン交換した子は、なんと全員Cランク以上。ぼくの携帯のラインの可愛い子のトップ4が入れ替わった!もちろん一位はお姉さん。

 すごすぎる。こんなに可愛い子の知り合いが増えるなんて、もし、ほんとに、これがお金に変わるなら、なんて素晴らしい仕事なんだろう!


「今日は、よく頑張ったわね、なんか散歩っていって呼んで騙しちゃった形になっちゃったし、明日は、ほんとにデートしようか?」

「したいです。」

「素直でよろしい。笑顔でニコー」


 


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