4話
言い訳しません。
投稿遅くて大変申し訳ないです。
今後とも頑張ります。
暫くして…
優は目を覚まし、宿に金を払ってくる、と言って部屋を出たルージュを見送り一人、考えていた。
「あー・・・なんつーか精神的に疲れた。」
昨日、オーガ?に襲われてルージュがぶっ飛ばされて、んで・・・あれ?どうしたんだっけか?
「さっきの様子をみるとルージュも覚えてなさそうだしなぁ」
さっき宿屋のおばちゃんが来た時に実は起きてたりしたのだが、
起きるのが面倒でそのまま横になっていたのだ
「うーむ・・・どうやってここに・・・」
正直な所どうやって宿に止まった、とかどうやってオーガから逃げたー、とか何一つ覚えていない。
あのクソ神、俺の記憶飛ばしたりしてねぇだろうな?
ふと、扉を開く音が聞こえてそちらに目を向ける。
「今戻った。身体の調子はどうだ?」
「んー・・・まぁ絶好調でもないけど悪くもないな。」
「ふむ…そうか。とりあえず今日はしっかり休むといい、明日からは訓練だ。」
「訓練?」
「最低限の戦闘技術は身につけてもらおうと思ってだな。」
確かに戦えないんじゃいつ死ぬかわからないしな
「うん、わかった。でも訓練ってどんなことをするんだ?こう・・・剣とか使う感じ?」
「最初から剣など使わせたら危険すぎるだろう・・・最初は基礎体力を鍛えようと思う。森を歩いていた感じだとほぼ必要ないかもしれんがな。」
あーそういえば森で長いこと歩いてたな、しかも結構早いペースだった気がする。
「まぁ体力があろうと無かろうと初日は基礎体力のテストのようなものをさせてもらうよ。」
「了解、よろしく頼む。」
「うむ、こちらこそよろしく頼む。さて、少し聞きたいことがあるのだがいいか?」
「何だ?」
「どうやってオーガから逃げた?それにここに着いた時に血だらけだったと聞いているがそれはオーガが原因か?」
予想通りの質問だなぁ・・・嘘つく必要もないし正直に話すか。
「実はその事なんだが・・・君がふっ飛ばされてからの記憶がないんだ。だからわからないとしか言えない。あとかすり傷ひとつない。」
彼女の目を見てはっきりと伝える。目を見て話さないと真実でも信じてもらえなかったりするし。
それに怪我してたら流石にこんな平気な面してない
「・・・本当か?」
「嘘をつく理由がないから、信じて?」
俺がそう言うと彼女もこちらを見つめてくる。
可愛いな、おい。
「嘘はついていないようだな・・・でも何か変なコトを考えなかったか?」
「いいえ特には。」
可愛いとか思ったのはもちろん内緒だ。
「よし、じっとしてるのも嫌だし街を散策しに行きますかね。部屋に引きこもってる方が気が滅入るし、それに空から落っこちてから街なんて見てなかったから。」
「そうだな、そうしよう。私はこの街を拠点にしているからそれなりに案内できる、一緒に行こうか。」
「おぉ、それは助かるね。頼む。」
そういった俺に少し微笑んで、任せろといった彼女はやっぱり可愛かった。
うん、異世界ってステキ。
その後は適当に話を切ってから、街に出るために着替えることにした。
今着てるのは宿屋から借りた服で、着ていた服は血だらけだったので洗濯してくれたらしい。
たたんであった俺の服に着替え、宿のオバちゃんに礼を言い、夕飯時までには戻ると伝えてから、
街へと出た。
異世界二日目にして初の街が楽しみだ。