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死んだら異世界に!?  作者: カサヒ
第一章【異世界、そして出会い。】
3/4

3話

パソコン壊れたりで更新遅れましたごめんなさい!!


ルージュと行動を共にしてから2時間が経過し………


「なぁ、まだ?」

「あと半分だ。・・・このペースなら明るいうちに出られそうだ」

「まだ半分もあるのかよ………日本に帰りたい………自転車………」

「ふむ…大丈夫か?」


前の方で周りを警戒しながら歩くルージュが尋ねてきた


「少しは疲れたかな。つか君は大丈夫なのか?」

「普段から鍛えているからな、一切問題ない。」

「すげーな…生きていられたら身体鍛えようかな…」


先ほどからずっと狼や野犬に襲われてはルージュに助けられている

にも関わらず汗ひとつかかない彼女は本当にすごいと思う


「なに、嫌でも街につき次第稽古をつけるんだから、それまでは私に守られていろ。」


きっぱりと言われた


「そうだな、よろしく頼む。」

「もちろんだ」


そう言って二人とも黙り、そして先に進んだ


「さて、もうすぐ森の出口なんだが…様子がおかしいな。普段なら動物たちいるはずなんだがな………」

「そういえばさっきからおとなしい動物を見てないな。」


「…ッ!優!危ない!」


ルージュに思いっきり引っ張られ近くの茂みの中に放り込まれる。

『ドォンッ』

響く轟音

その音の主は………巨人


「あーこれ知ってる、オーガってやつだ。」

「いいから走れ!馬鹿者!!」


やべぇ、腰が抜けて立てねぇ


「君だけ逃げてくれ、腰が抜けた」

「くっ!」


ルージュが目の前に立ち剣を構える


「貴様がいなくては修行ができんのだ!時間を稼ぐからはやくどうにかしろ!」


オーガが腕を振り回し、それをルージュが紙一重でよける。


「逃げろっつの………」


近くにあった木の棒を杖代わりにしてどうにか立つ


「よし、どうにか逃げられそうだ」

「早く離れろ!!」

「あいよ」

ゆっくりながらも着実に離れて行く。


「くそ!このオーガ、動きが速すぎる!変異種なのか!?」

少しずつ傷をつけていくルージュだが思いのほかオーガの動きが速く、決定打を与えられない。


そして優がある程度離れ、余裕ができた頃にそれは起きた。


オーガの身体が赤く変色していく。

「…っ!やはり変異種か…!優!そのまま真っ直ぐ走れ!こいつはまずい!」

「君はどうするんだ!」

「すぐに追う!早く行け!」

「わかった!早く来いよ!」


その場にルージュを置いてひたすら走る。

5分ほど走った頃、視界の隅に人が飛んで行った。

「あれは…ルージュ!?」

そのままルージュは木に叩きつけられ地に倒れこんだ。


「ルージュ!」


吹き飛び、木に叩きつけられ、血を吐いている。

どうにか生きているようだ。

だがそんなルージュに追い打ちをかけるべく後方から血にまみれた変異種のオーガが迫ってきた。


「くそ!!やめろ!」

そう叫び、優はルージュの長剣を拾いオーガの前に立った。

「守られっぱなしは嫌なんだよッ!」




◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆





ルージュが目覚めたのは翌日の朝、宿の中だった

「どうして…ここは…宿?」


記憶がはっきりしない

森の中でオーガと遭遇して、優を守るために戦って…それから…


「目が覚めたかい?良かった良かった。」

「あんたあのお兄ちゃんに感謝しなよ?血だらけであんたを背負ってこの宿まで来たんだ。」


宿屋の店主とその妻がそう言った


「それって…その背負ってきてくれた彼はどこにいますか!?」

「あんたの隣で寝てるわよ?」


優はルージュとは反対側を向いて寝息を立てていた


「かっこいい彼氏さんじゃないの~羨ましいわ」

「違います!」

奥さんにからかわれ顔を真っ赤にして否定するルージュ

その横でぐっすりと寝ている優


ルージュは優に傷がないか確認し、ほっと一息ついたのだった。



後日、

街外れの森で引き裂かれたオーガの死体が発見された。

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