◆世界設定
簡単、世界設定
・エレイスガイア
創造主オルファーレンが作った世界。
人間、妖精、黒狼族・灰狼族といった人々がいる。(人種に関しては、もしかしたら増えるかもしれないので未定)
モンスター、始元素(精霊)、動植物で溢れる。
・カラーズと精霊とモンスターの関係性
毒素には、人の憎悪や悲しみから生まれるものと、人間が精霊と呼ぶ、モンスターは始元素と呼ぶものから生まれるものがある。始元素から生まれる場合は、誰かが魔法を使うことで始元素が疲弊し、その疲労が毒素となる。
そして、その毒素を食べて減らす為に生み出されたのがモンスターである。
モンスターは毒素を食べることで、徐々に闇に思考が侵されていき、最終的には狂う状態になる「闇堕ち」になってしまう。
そこから目を覚ますことが出来、更には闇にかすみそうになる意識に平穏をもたらすのがカラーズの〈黒〉である。更には、落ち着いたモンスターの身にたまった毒素を浄化するのが〈白〉の役割である。
また、世界に満ちる精霊を、世界中に撹拌させる為に、他のカラーズがいる。
カラーズが魔法を使うことで毒素が生まれる反面、同時に精霊が世界のあちこちに移動することになるという相互関係が成り立っている。
・カラーズ、ハーフ、ノンカラー、先天的無色について
エレイスガイアに住む人間(妖精やその他種族も同様)には、三種類のタイプがいる。
それがカラーズ、ハーフ、ノンカラーである。
これらの判別は、目の色を見ることで分かる。
カラーズは、青、赤、黄、緑、白、黒の六色のいずれかを持つ。この六色の色が濃ければ濃いほど、強い魔法を使うことが出来る。その為、六色は「貴色」と呼ばれ、尊ばれている。
目の色により、使える魔法が異なる。
水に関わる『青』、火に関わる『赤』、植物や大地に関わる『黄』、風に関わる『緑』、光に関わる『白』、闇に関わる『黒』がある。
ただし、『白』は光魔法・浄化、『黒』は鎮静・魔法の無効化といった魔法である。
【色の濃淡による力の大小】
※弱<強で表す。
青……青に近い水色<青<藍色
赤……薄い赤<赤<深紅
黄……黄<黄橙<金
緑……明るい緑<緑<深緑
白……銀<白銀
黒……黒灰色<漆黒
貴色持ちは珍しい上、特に〈白〉と〈黒〉は生まれにくい。
髪色、外見などは遺伝によるが、目の色だけは生まれてみないと分からない。遺伝ではなく、生まれた時に決まる為。
ハーフは、カラーズの六色のどれか二つの色が混ざっている者もまた威力は小さいが魔法を扱うことができ、こちらは「混ざり者」という意味でハーフと呼ばれている。
混ぜて黒になるからハーフとしての黒というものはいないし、灰色を持つハーフはいない。その時は、黒か白のどちらかでしか生まれない。
その他の色を持つ者はノン・カラーと呼ばれ、魔力を持たない為に、魔法を使うことが出来ない。その代表色として茶色と設定している。
先天的無色は、生まれた時から何らかの理由で目が見えない者を指す。
必然ではないが、特別な力を持って生まれる場合が多い。その場合、先見の力を持つ者、耳が異様に良いあまりに霊の声を聞く者もいれば、心の声を聞く者もいる。嗅覚や聴覚や味覚が無い者にはそんな異能は生まれない。彼らの場合は目が見えるからだ。その為、目の見えない彼らはノン・カラーではなく「無色」と呼ばれる。
後天的無色の場合、目が見えていた時の目の色に属する。
異能を持つ無色は、神の寵愛を受けた者として、手厚く保護され尊敬の的になっている場合が多い。
例外として、黒狼族の男性は目の色に関わらず魔力を一切持たず、灰狼族は男性も女性も目の色に関わらず魔力を一切持たずに生まれるので、魔法を使えない。
一方、妖精は世界に近い存在とされ、カラーズかハーフとして生まれる者の方が多い。
・白教
五百年前のモンスター大量発生事件、それを鎮めた〈白〉の聖女レーナ様を祀る宗教。レーナを祀る為、パスリル王国では〈白〉は神聖視されていて、〈黒〉は蔑視されている。
盲目的に〈白〉を信奉し、モンスターを悪魔として憎む。その為、唯一モンスターに襲われない〈黒〉はモンスターの仲間であるとして、悪魔の使いとして処刑や収容所送りにし、パスリル王国内ではほぼ狩りつくされている。
・種族
人間
妖精
エルフ……とがった耳、白い肌、金髪、美形揃いな妖精族。
他種族や人を嫌い、森の奥深くに隠れるように暮らす者が多い。
二十歳を過ぎると成長が止まり、長くて五百歳まで生きる。
百歳までは若者で、四百歳オーバーは長老と呼ばれる。
賢い反面、非力な一族で、それを補う為に魔動機を作りだして生活を楽にしている。
雨ばかり降るミストレイン王国は、エルフが中心の国で、他種族は立ち入れない。
ダークエルフとは仲が悪い。
テリトリーに入られるのを嫌うので、追い返す時だけは非常に凶暴になる。だが基本的に性格は臆病なので、それ以外は外に出たがらず、安全圏で暮らしている者がほとんど。
ダークエルフ……とがった耳、浅黒い肌、黒髪、美形揃いな妖精族
エルフと同じく森に住む妖精で、他種族嫌い。
ほとんどエルフと変わらないが、エルフとは違って非常に好戦的であり、森の狩人として知られている。また、頭の良さから知的好奇心も強く、エルフよりも外界に出ている者が多い。
こちらは魔動機を作らないが、代わりに特殊な武器の作成や薬草・毒草に詳しい。
エルフ同様、子孫が生まれにくい為、同族意識が強い。
ドワーフ……とがった耳、小人、茶色や黒い髪が多く、いかめしい顔をしている。
非常に器用で、鍛冶や細工、魔具作成に長ける。
気難しい職人気質であるが、色んな土地に点在しており、人の間で暮らしている。
五十歳までは若者で、それ以降は大人。長い者だと七百歳まで生きる長命種だが、外見が老けているので分かりにくい。五百歳オーバーは長老と呼ばれる。
男だといかに筋肉があってごついか、女だと背が高いことが美人の条件。
黒狼族……人間に似た姿形に、黒い犬や狼のそれに似た尻尾を持つ種族。
レステファルテ南西部のマエサ=マナに集落を持つ。
男性の成人は十三歳で、女性は十六歳。
女性はカラーズやハーフであれば魔法を使えるが、男性は目の色に貴色を持っても絶対に魔力を持って生まれず、魔法を使えない。
女性中心の社会であり、男性は族長の旦那以外は全て成人したら集落を追い出される。
また、女性は成人後、各地を遍歴して強い男性を探し、子どもを作って、集落に戻って出産し、育てる。子どもが女の場合は集落で育て、男の場合は十三歳まで育て、男親か同胞の男の元へ一年間師事させる。
同胞には甘いが、同時に厳しく、力に溺れて賊の真似ごとをする輩は、同胞の手により処刑される決まり。
生まれた時から名前だけを持ち、個を尊び、己を高める向上心に溢れている反面、協調性に欠ける。名を大事にしている為、同胞以外は認めた相手のことでなければ名では呼ばない。
強い者を尊ぶが、それは武力だけではなく自律する心も見ており、人それぞれに判断基準が異なる。しかし人間で名を呼ばれる程に認められる者は滅多といない。
人に似ているが、人よりも身体能力に優れている。嗅覚にも優れ、嘘もにおいで分かる。ただし、花ガメというモンスターの花粉が弱点。
灰狼族……灰色の毛をした狼が二足歩行しているような種族。
男だと身長二メートル、女だと百八十センチくらいの高身長な者がほとんど。
パワータイプ揃いで、考えるより体を使う方が得意。
力が強く、動作は機敏で、嗅覚に優れる為、戦闘においては一番の猛者である種族といえる。
セーセレティー精霊国の西に集落があり、女はそこで子どもを産み育てている。男の方が数が多い為、追放ではないものの集落の外に出て、各地を遍歴していることが多い。多くは冒険者として、または傭兵や、どこかの領主の私兵として生活している。
旅をしている場合、自身が生涯仕えるに値する者を探しており、その相手に忠誠を捧げることを誇りと考えている。
一度忠誠を誓うと絶対に裏切らない為、地位の高い者はもしかしたら仕えてくれるかもしれないと灰狼族の訪問を喜ぶことが多い。
一方で、がさつで力が強い為、人にはやや敬遠されている。
男性も女性も、貴色を持っていても魔力を持たないので、魔法を使うことは出来ない。
・貨幣
エレイスガイアでは一部を除いて共通貨幣として使われている。
単位:エナ
赤銅色をした一円玉程度の大きさの銅貨、五百円玉程の大きさの銀貨、銀貨と同じ大きさだが五角形をした白銀貨、十円玉程の大きさの金貨という違いがある。
1エナ銅貨、100エナ銀貨、1000エナ白銀貨、10000エナ金貨、というように十進法が取り入れられている。
*大体の価値観*
三万エナ=だいたい三十万円くらい
一万エナ=十万円
1000エナ=一万円
100エナ=1000円
10エナ=100円
For example…
フランの一月の給料が三万エナ。軍の副官レベル。
一般兵は、二万五千エナ。二十五万円くらい。
一般人の一月の給料は、だいたい一万~一万二千エナくらいなので、軍人は高給とり。ただし危険手当て込み。