10
――うぎゅっ
グレイが跳んだ衝撃でポナの体がガクッと下がったが、ポナは羽ばたいて持ち直し、空へ戻った。水平飛行に戻ると、修太が啓介に声をかける。
「啓介、お前の番だ!」
「了解。悪いな、兵士さん達。死なないけど、痛いよ!」
啓介は右手の人差し指を立てる。すると空中に光の矢が現われ、辺り一帯に雨のように降り注いだ。兵士達の悲鳴が上がる。
続いて飛来した岩塩鳥から、黒狼族の女戦士達が馬車の前に飛び降りた。
「うわああ、黒狼だ!」
「いったいどこから、ひいいい」
悲鳴が更に増え、レステファルテ兵の統率にヒビが入った。
「王子がおたおれになった!」
その声が駄目押しだった。あっという間に恐怖に包まれ、兵は潰走した。
「よっし、最後の仕上げだ!」
修太は周りを見回して、サーシャリオンの姿を探す。修太が手を振ると、サーシャリオンを乗せた岩塩鳥がこちらに飛んできた。
「サーシャ、兵士がもう少し離れたら、作戦通りにするぞ。準備を頼むぜ」
「あい分かった。では行こうか、岩塩鳥よ」
「クアー!」
気合いの入った鳴き声が返る。
修太達は空の上から、逃げるレステファルテ兵を追いかける。そして、岩山に入る直前、ポナがはりきって号令をかける。
――シューさん、そろそろ大丈夫だよ。この辺なら、黒狼を巻き込まない。
修太は啓介のほうを見る。啓介はこくっと頷いた。
「ああ、作戦を始めよう」
「というわけだ、ポナ。思い切りやってくれ!」
――はーい! それじゃあ、行っくよー! しっかり掴まっててね!
ポナは注意をうながすと、更に高く羽ばたき、一際大きく翼を広げる。
――ピアアアアア!
甲高い鳥の鳴き声が、辺り一帯に響いた。ポナの目が緑に輝き、風が巻き起こる。兵士の一団、ちょうど東側に砂嵐が起きた。
*
逃げていたレステファルテ兵は、鳥のモンスターによる追い打ちに悲鳴を上げた。
「砂嵐だ! モンスターが砂嵐を起こした!」
「逃げろ、岩山まで走れ!」
彼らが岩山に逃げ込み、砂嵐が岩山ごと飲み込んで、暴風が吹き荒れる。
その砂嵐の中、黒い巨大な影が現われた。黒い竜が砂嵐の中を悠々と浮かび、一声、空に向けて高く吠えた。
「ひぃっ」
「なんだ、この声、は……」
隠れた岩場から空を見上げた兵士達は息を飲んだ。
美しくも恐ろしい黒い竜が、鳥のモンスターとともに砂嵐の中からこちらをにらんでいたのだ。
冷たい汗が噴き出す中、身じろぎもできずに竜を見つめる。
黒い姿は威圧的なのに、まるで神話に出てくる竜のように、神々しさも秘めている。
彼らがその姿を目に焼き付けた頃、その姿は揺らいで消える。砂嵐もほどけて消え、鳥モンスターもどこかにいなくなっていた。
危険が去っても、兵士達はしばらく動けずにいた。
果たしてこれは、恐怖が見せた夢か、それとも幻か。実際に起きたことなのか、誰もが見たのに、はっきりしない。
彼らは我を取り戻すと、夢うつつのような足取りで、すぐに岩山から北へと移動を始める。ただ、あの場から離れなければ神罰がくだされる。そんな予感と畏怖から、足を速めた。
*
「……というわけで、『砂漠の黒い魔物』作戦、終了でした」
啓介が手を叩いてまとめると、修太はうろんな目を向けた。
「は? 何、その作戦名。初めて聞いたけど」
「かっこいいだろ?」
「うーん、そうなのかな。珍しくネーミングセンスがマシなほうにも行った気がするけど、中二病っぽい」
「失礼な! この辺には恐ろしい魔物がいるんだぞーって、レステファルテの人の意識に植え付けることで、これ以降は兵士を送ろうなんて思わせないっていう大作戦だろ。俺はそう判断した!」
「俺の考えとあってはいるけど、こっぱずかしいから、なんか嫌だ!」
修太と啓介が言い合いをしていると、グレイが口を挟む。
「どうでもいい。上手くいったんなら、それでいい」
「ええー、そんなつまらない返事を」
あからさまにむくれる啓介。
「ほう、なるほど。そうなったのか」
「うおっ」
後ろから声が増えたので、修太が座ったままビクッと肩を揺らす。いつの間にかカリアナが立っていた。
「なんで黒狼族の人って、気配と足音を消して後ろに立つのかな」
驚かされた腹いせに呟くが、カリアナはどこ吹く風といった様子で、グレイに話しかける。
「グレイ、バロアの体調はだいぶ良くなったよ。子ども達も。今日のところは、念のために、避難所に移ろうと思う」
「それがいいだろう。花ガメの花粉のにおいが薄れるまでは、そうしたほうがいい」
「そうだな。三日もすれば、集落についたにおいも消えるだろう」
集落には耐性の強い者を数名残し、あとは避難所で数日過ごすことに決まったようだ。
「グレイの養子、お前も一緒に来てくれ。バルに会わせたい」
「え、なんで?」
「確かにお前は戦う力はないのだろう。だが、あの鳥はお前のために動いた。そこの魔王は、お前とその少年の味方だという。ならば、息子の考えを改めさせるのは道理というもの」
カリアナの言うことは難しくて、修太にはよく飲み込めない。大人しく降参して問う。
「どういう意味ですか?」
「グレイが言っていただろう。息子と違う価値観で、強いと判断した、と。その意味を、今なら愚息も分かるだろう。バルは族長の息子という意識が強すぎて、他の者より考え方が固い。あの調子では、集落を出てから苦労するだろうな」
カリアナの顔には苦いものが浮かんでいる。
「男は集落から追い出すからといって、子が可愛くないわけではない。外でも生きていけるように、できるだけのことはしてやりたい。勝手なことを言っている自覚はあるのだが、良ければ協力してくれないか」
隣に膝をつき、カリアナはじっと修太を見つめる。族長をするだけあり、ただ強く怖いだけではなく、慈愛の心もあるらしい。その目は親が子を想う、温かいものだった。
「分かりました。でも、俺だけの力じゃないんだけどな」
――じゃあ、ポナが後ろからにらんであげるー!
ポナがピョンと跳ねて、楽しそうに言った。
「え? 虎の威を借る狐感がすごくない? 俺って助けられてばっかりだからなあ。なんか情けないな」
だから別に、バルが修太を弱いと言うのは、当たり前だと思う。
――なんで情けないの? 最初にポナを助けてくれたの、シューさんだよ? おねえちゃまを、正気に戻してくれたでしょ。
「いや、あれはサーシャに無理矢理送り出されただけで……」
――でも、助けてくれたでしょ。
「まあ、そうなんだけど」
――ポナね、シューさんの魔力、とっても好きだよ。優しくってねえ、落ち着くんだ~。生まれる前にいた闇と、とっても似てる。魔法の力が強いだけじゃなくてね、シューさんの魂みたいなものを感じるんだよ。
モンスターは、皆、〈黒〉が大好きだけど、ポナはシューさんが一番好き!
優しくて温かいの!
「う……」
こんなに褒められて、照れない者がいるのだろうか。修太は思い切り照れた。顔を赤くして、黙り込む。
啓介やサーシャリオンがにやにやして見てくるのが鬱陶しい。
だが、ポナはまったく気にせず、好意をあらわにして、嘴ですりすりと修太の頭を撫でてくる。
――ねえねえ、シューさんは~? ポナのこと、好き?
ねえねえと詰め寄られ、修太は若干目をそらしながら、こくっと頷いた。
「……まあ、好き、だぞ」
――お友達?
「友達だ」
なんでこんな恥ずかしいことを言わないといけないのか。しかし幼児相手に大人な対応をするのもどうかと思う。ポナの純粋さに、修太が頭を抱えたくなった時、後ろから問われる。
「お兄さん?」
「ああ、お兄……」
つられて言い返しそうになり、修太ははたと我に返る。トリトラが後ろにいた。
「おいっ、何してんだ、トリトラ!」
「ちっ、あとちょっとだったのに」
「お前もしつこいな!」
言い返しながら、そういえばトリトラとシークも一緒に来ていたのだと思い出した。
――シューさん、後ろからにらんであげるから、行こうよ~。そんな黒狼、ほっといてさぁ。
「ひどいな、僕はシューターの兄貴分だよ。だからシューターの友達なら、君も妹分だ」
――ええっ、なんで私のお兄ちゃんぶるの? きらーい、ポナ、この黒狼、きらーい!
トリトラが言い返し、ポナが泣きついてくるので、修太はこめかみに青筋を立てる。
「ああもう、うるさいっ。意味の分からん喧嘩をするな!」
――ぶー!
「ちぇっ」
トリトラは舌打ちして、ポナはむくれている。シークが呆れ返ってトリトラに問う。
「っていうか、トリトラ。お前、モンスターが妹分でいいのかよ」
「問題なし!」
「変なとこで、懐が広い奴だな。いつもは好き嫌いが激しいのに」
彼らがやかましくて話が進まないので、修太は敷物から立ち上がり、カリアナの後ろについていく。
「行きましょう」
「ああ。ふっ、くくく。面白いな、お前」
「待ってよ、シューター。僕も行くよ」
グレイから目付役を任されていたせいか、トリトラも慌ててついてきた。
バロア達が休んでいる場所に行くと、皆、不機嫌という顔をしていた。
怒っているのかとビビる修太に、カリアナが断りを入れる。
「花粉のにおいがひどすぎて、あんな顔をしているだけだ」
体調不良とくさいのを我慢して、自然としかめ面になっているんだろう。なるほど。
「来たね」
バロアがじろっと修太をにらんだ。
「恩着せがましくして、私に家族として受け入れろって言うんだろ」
「ちょっと、バロア。あの子がエズラ山のボスを説得してくれて、砂嵐で追い払ってくれたのに。そんな言い方はないでしょ」
ミドーレがバロアの額をペチッとデコピンした。
たったそれだけなのに、バロアは軽く吹っ飛んで、その場を転がる。グレイが弟子をたしなめる光景とそっくりだ。
「ひぇっ、あの、そこまでしなくても」
あわあわと口を挟む修太に、ミドーレは薄く微笑んだ。
「気にしないで。私は子と弟子のしつけはしっかりするタイプなの」
「グレイのお母さんだ。間違いない」
修太の呟きに、トリトラがぶんぶんと大きく首を縦に振る。さすがは同じ目にあっているだけはある。
お陰でバロアは余計に不機嫌そうになった。逆効果としか思えない。
どうしたものかなと思っていると、カリアナがバルを呼んだ。
「バル、『お前の常識と違う強さ』の意味、分かっただろう?」
「母さん」
まだ青い顔をしているバルがこちらにやって来た。あきらかにやせ我慢をしている。
「でも、そいつはモンスターの力を借りているだけだろ」
「それじゃあ、お前に同じことができるか?」
「……できない、けど」
「人間は弱いからまとまるし、集団になれば強い。単体でも強いことがある。そしてこういう、他者に守られながらも、できることで力を発揮する者もいるのだ。あなどってはいけない。お前のその傲慢さは、いつかお前の隙になり、そしてお前を殺すだろう」
カリアナが諭す。その声には心配がにじんでおり、気付いたバルはしゅんとなった。
「ごめん」
「非を認めるのも、強さだ。いいことだぞ」
バルの頭をポンポンと叩き、カリアナはにやりと笑う。バルは修太のほうを見て、渋々という様子で謝る。
「……悪かった」
「ああ、うん。別にいいよ、弱いのは本当だしな」
「どうして怒らないんだ? お前はボスモンスターを説得して、兵士を追い払ったんだろう」
「俺はグレイの手伝いで、魔法の無効化くらいはしたけど、あとはポナやサーシャの力だ。あの馬鹿王子を倒したのはグレイで、お前達を助けたのはグレイやお前のお母さん達だな」
「よく分からない。なんで俺達を助けるんだ。お前になんの利益がある。バロア姉ちゃんに家族と認めて欲しいからか? 俺達のこと、好きなようには見えないけど」
バルは突っ込んだ質問をする。
「まあ、ぶっちゃけると、お前もバロアさんも嫌いだ」
修太は正直に言った。
バロアの顔が強張り、バルも目を丸くする。近くにいた人達は、軒並み驚いている。
「俺は普通の人間だ。そんなふうにトゲトゲされて、嫌いだって言われて、好きになるわけないだろ」
「確かに」
トリトラが頷いた。
「それじゃあ、なんで助けるのよ!」
バロアが怒って問う。
「そうよね。もう兵士が来ないようにする作戦を考えたの、あなたじゃないの」
ミドーレも不思議そうだ。
「理由なんか簡単だ。あんた達がグレイの家族で、仲間だから」
「は……? それだけ?」
ぽかんとするバロアに、修太は大きく頷いた。
「そうだよ。別に見ないふりをして、ここを立ち去っても良かったんだ。でも、グレイは旅のついでにって、差し入れを用意するくらいには、仲間を大事にしてる。普段はそっけないけど、やっぱりここが故郷なんだ。俺はグレイの家族になったから、家族の大事なものは大事にしたい。それだけ」
修太は苦笑を浮かべる。
「俺と啓介、フランジェスカやササラさんは、もう故郷に帰れないんだ。故郷を失くすってつらいことだよ。帰れなくても、家族が生きていて、顔を見たければ会いに来られる場所って大切だと思う。そんな人達を放っておいたら、俺はグレイに後ろめたく思いながら生きていかなきゃいけなくなる。あんた達に嫌われるより、そのほうがしんどい」
「あんた……そこまで弟のことを大事にしてくれてるの」
呆然としていたバロアの顔が、急にぐしゃりと歪んだ。
「うわぁぁぁん、ごめんねー! そこまでちゃんと『家族』だと思ってなかった!」
「えっ、ちょ、ぐええ……っ」
バロアに涙ながらに抱き着かれ、その熱い抱擁に修太はうめく。豊満な胸に顔が埋まる形だが、何かを思う前に、息苦しさと体がみしみしとする感覚に恐怖した。
「やめなさいってば、バロア! 死ぬでしょ!」
ミドーレが引き離してくれたが、修太は咳き込みながらその場にへたりこむ。魂が抜けかけの修太を支え、トリトラが謝る。
「大丈夫? シューター。ごめん、素早過ぎて対応できなかった!」
「いや、大丈夫……」
のはずだが、なんだか、まだみしみしいっている。近くで見ていた女戦士が、念のために治癒の魔法をかけてくれた。
「こえー。大人の抱擁、やばいよな。俺も絞め技をくらって気絶したことあるぜ」
バルが同情混じりに言う。
「はははは」
何故か後ろでカリアナが乾いた笑いをこぼす。バルを気絶させるほどの抱擁をしたのは、恐らくカリアナなんだろう。
さっきの言葉で、バルの態度も少しやわらかくなったが、頭をかいて首を傾げている。
「うーん、俺はまだ、お前の強さってやつは分かんねえけど。そんなふうに言ってくれる人間が、仲間の傍にいるのは良いことだと思う。仲間のことを頼むぜ」
するとカリアナが、バルの頭に拳骨を落とした。
「何が頼む、だ。一丁前に生意気なことを。悪いね」
「うううう、いてええええ」
母親の鉄拳をくらったバルは、その場にしゃがみこんだ。これを見ていて許せないほど、修太は心が狭くはない。
「いや、あの、そこまでしなくても……」
「大丈夫だ、手加減してるから。だいたい、バル。グレイはお前に頼まれるほど、やわじゃないんだよ! 口のきき方には気を付けな!」
「はい、すみませんでした」
カリアナに叱られ、バルは素直に謝った。修太には生意気な態度だが、母親には頭が上がらないようだ。
(黒狼族のしつけって怖い……)
グレイと弟子達のやりとりにもどん引きしている修太だが、カリアナとバルも冷や冷やする。体が頑丈で強いから、こうでもしないと改心しないのかもしれない。修太が肝を冷やしても、数分もすると、しつけされた弟子がけろっとしているから、この推測で合っている気もする。
「チビ、あんたさぁ、名前、なんて言ったっけ?」
傍でグスングスンと鼻をすすっていたバロアが、改まった態度で問う。
「シューター・ツカーラだよ」
「シューターね。よし、シューター。いいよ、甥として認めてあげる。何か困ったら、ここまで訪ねてきな。今日の借りを返すからね」
「認めて……くれるんですか?」
バロアはにかりと笑った。
「うん。弟は感情表現が不器用で、見た感じは冷たいけどね、あれで結構優しいほうなんだ。仲間内では、ってつくけど」
「それは分かってます。良い人だと思う」
「ふふっ、『良い人』ねえ。種族も違うし、苦労するかもしれないけど、よろしく頼むよ」
バロアに右手を差し出され、修太も握手を返す。その修太の耳元に、バロアがささやく。
「だけど弟を裏切ったら、八つ裂きにして殺すからね?」
「……ハイ」
一気に体温が下がった感覚に、修太は苦笑いを隠せない。本気の目でじろっとこちらを見て、バロアは殺気を霧散させて笑った。
「姉さん、脅すんじゃねえよ」
いつの間に傍に来ていたのか、グレイがバロアに釘を刺す。
「可愛い弟のためだよ」
「そんな扱いをされる歳じゃねえ。やめろ」
「可愛い可愛い可愛い」
「や、め、ろ」
子どもの頃は、いつもこんなふうにじゃれあっていたのだろうか。バロアとグレイの親しげなやりとりを眺め、修太は微笑んだ。
それから三日、様子見で滞在した後、レステファルテ兵が来る様子がないため、修太達は再び旅に戻ったのだった。
*****
――赤砂荒野には、神のような黒竜が棲んでいる。
騒がせれば鳥とともに現われ、砂嵐を起こす。
王都に戻った兵士達は、将を失ったにも関わらず、おとがめなしに済んだ。そして、この日に見たことを、あちこちで語った。
初めは砂嵐と黒竜のことだけだったが、話が伝わるうちに、尾ヒレが付き始める。
――黒竜は、同じ色をした黒狼族を守っている。
厳しい地で生き抜く黒狼族への畏怖がなした誇張だったが、それは彼らを守る目に見えない防波堤となった。
レステファルテ人は砂漠と海の民で、古来より迷信深い人達だった。
その噂に乗っかって、黒狼族側も尾ビレを付け足した。
――黒狼族を無理に奴隷とすれば、黒竜が災いをもたらす。
縁起の悪さを嫌うレステファルテ人は、そのうち奴隷を解放するようになったが、新たな差別となり、レステファルテ人の黒狼族嫌いが払しょくされるには至らないのだった。
第三十九話、終わりです。
急に付け足した話でしたが、「家族愛」と「家族として認めてもらう」をテーマにしていました。
修太に家族が増えて、わたしもうれしいです。ポナとの再会も楽しかったですよ。好きー! 大好きー! みたいなポナ、可愛い……。幼稚園児だと思いながら書いてます。いつもモンスターに好かれちゃう修太でした。
次回こそ! 「夢見る町」編に移りますよ。
ただ、アフターのほうを書きたくなったので、しばらくあちらを書いていると思います。
それから、今日、拍手から、修太への誕生日おめでとうコメントをくださった方、ありがとうございました!
誕生日を公開しているキャラがほとんどいないとはいえ、キャラの誕生日を祝ってもらえたのは初めてなので、感激しました。ありがとうございます(> <)
10月(紫夕の月)25日は修太の誕生日です。
作中でちらっと出しただけなのに、ありがたいです。登場人物紹介にも書いていませんよ。
ちなみに啓介は、五月二十日生まれですよ。春ですね~。
お礼を言うために、必死こいて続きを書きましたよ。
黒狼族、奴隷にされる心配はやがて少なくなるんですが、代わりに、レステファルテ国内では縁起が悪い系の差別が増えるって感じですね。
それでも気にせず、彼らは強く生きていくんでしょう。
もちろん、レステファルテ人にも、黒狼族に個人として接する人もいるし、冒険者ギルドでなら安全に過ごせるんですけどねー。
グインジエのサマルさんとかね。元気にしてるかなー?(キャラを知人扱いしてしまう(笑))
では、またのんびりよろしくお願いします。