嫌いなのか、好きなのか
夜に時計が鳴る音が好き
とね
夜に時計が泣く音が好き
のね
違いがわからないんだ、僕は。
時計がケタケタ笑う音も
伝わらないから泣きそうになる声も
なにもわからないんだ。
でも、夜だけは
そんな時計の音や声や悲しみや
涙など
気にしなくてもいいからね
だから、夜だけが
好き
なんだ。
おまえなんて嫌いだと
好きなところ
ひとつもみつけられないんだと
云うんだけれど
なぜ、それが
愛の言葉にしか聴こえないんだろう?
それがほんとうに
ちっとも、わからなくて
わからなくて。
気がつくと
みんなを好きになりそうなじぶんを
ダメだからなと
諌めているんだ。
夜だけ、好きで
いろよな、
とね。