長いだけの語りじゃないが、二割は見流して良い
改
無色透明。それが私の人生。
狼狽なる異次元。この身を纏う閉塞感は永久に続く。
まさに針の筵。
耳慣れた叱咤の雨の繰り返し。
黒が這い寄り鳴らす不快。
頬から伝う冷気はハリボテに拘束する。
ぬくもりを奪われていく。
真っ白な時期、一段と冷気を帯びて、皮膚が張り付く。
常に責められ続けた不快感ですら、もう何も。
全てが。
元々感覚なんて碌でもなく、屍みたいに生きていて。周囲も多分そうだった。
私と同じ屍みたいな人達。
怨嗟や発狂とともに生気は奪われていっていた。粗雑にゴミを見るような視線を向ける残忍な怪物は、私以下の存在なんだと何度も思った。此処があるから生きているような怪物だったから。そんな怪物のために壊される私はなんて惨めなんだろうとも思ったけど。
とっくに知り終えた事実の目の前には無力であった。
此処は、愕然なあまりにもかけ離れた世界で。
怪物が住んでいて、娯楽と愉悦を満たすだけ。
地獄である、誰もが思う。
それでも天国を知らないから、地獄だなんてさえ感じなかった。
「痛い」も「やめて」もとっくに諦めてる。
「ごめんなさい」も「許してください」も無駄を知った。
怪物は怪物で、私から略奪簒奪を行う。
完膚無きまでに壊された私。
だから、意識すれば。否、無意識でもきっとこの場所を永遠に懐古するだろう。今を生きる私がそうだ。過去に生きた私はもう居ないけど、今はきっと…………。
特異すべき原点、地獄からの救いの手が述べられた日。
又、天使からの甘い甘い戯言に騙された日。