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第一部 SIDE - ?

いよいよ本編。

一話あたりの文字数を増やしていこうかと思ってます。

「ってここまでがチュートリアルかよっ!あっぶね~。たまたま辿り着けたから良かったものの下手したら始まる前に終わってたわ。」


そうなのである。どうやら送り込まれたはいいものの、身体が星に順応されてないままだったみたいなのである。空気の成分も重力も前の所とは微妙に違ったかも知れないし、この世界特有の病気や感染症等にも耐性がないままだったと思うとゾッとする。

それで体調が急激に悪くなったわけだ。謎は解けたものの不親切さがレトロゲー並で泣けてくる。


「ちゅーとりあるってなんですか?」


「あぁ、チュートリアルってのはゲームだと基本的な操作方法とかを・・・って言葉が通じてるぅぅ。」


「そう言えばそうですね。良かったですね、お館様。」


すごくマイペースだ。

言葉が通じないわ、いきなり倒れるわ、かと思えばいきなり喋れるようになるわで、不審者そのもののはずなのに全く動じてない。

ってそれより気になる発言があったぞ。


「そのお館様ってのは何?」


「この屋敷はミヤ様以外は村の者でも入れない所だったのです。ですが、いずれ入れる者がやってきて、その者はお館様である。っていう伝承があるのです。正直眉唾だったのですが、伝承は本当だったのですね。」


「それで敷地に入れて驚いてたわけね。で、ミヤ様ってのは?」


『うちにゃ。この屋敷を守っていた神使なのにゃ。』


先程の黒猫が近寄ってくる。


「色々驚きすぎて何からツッコんでいいのかわからないけど、この世界では猫って喋れるものなの?」


『何言ってるにゃ。人とは声帯も何もかも違うのに猫が喋れるわけないにゃ。これは念話にゃ。』


「念話?よく分からん。じゃ語尾がにゃってのはどういうこと?」


『念話ってのは相手の言いたいことを自分のイメージや知ってる言葉に変換するにゃ。つまりそっちが勝手にイメージしてるだけにゃ。』


大ショック。語尾はオレが言わせてるって感じなのか。恥ずかしすぎる。

心の中で頭を抱えながらも恥ずかしさを誤魔化すために質問を変えてみたり。


「神使ってのは?」


『たまにこの世界に送られてくる者を待つ神の使いにゃ。と言ってもこうして念話ができたり寿命が長いこと以外は普通の猫とあまり変わらないのだけどにゃ。』


「そうなのか。」


「さっきから誰と話しているのですか?」


「ミヤ様とだけど・・・って他の人には聞こえてないのか。うわぁ、独り言ばっか言ってる変人に見えちゃってるじゃないか」


「ミヤ様とお話できるなんてさすがお館様ですね。」


これでもかと不審者ぶりを見せつけてるのに動じない性格が最高である。こりゃ惚れるわ。



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