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チュートリアル #05
目を瞑り頭を抱えしゃがみ込み、次に来るであろう想像を絶する痛みに震えて待つ。
されど待てど暮らせど何も起こらない。
恐る恐る目を開けるとそこには信じられない事が起きているではありませんか。
少女が戦っておられる。
オレに向かって振り下ろされたはずのマチェットを小刀のような武器で弾き返しておられる。
さらにはそれを逆手に持ち、返す刀で首を一閃。
首チョンパとはいかなかったものの、首筋から血が吹き出しドサリと倒れるゴブリン。
呻き声すら出させない見事な攻撃。そして振り返る少女。
ネコ耳だ。圧倒的なまでのネコ耳。そして綺麗な白髪に青い瞳。しなやかな身体。
美少女である。白猫様だ。
状況を忘れ、しばし見惚れてしまう。ボーイミーツガール。
・・・なんとも言えない間が生まれる・・・。
いやいや見惚れてる場合じゃない。助けてもらったお礼を言わなければ。
「ありがとう。おかげで助かりました。あなたは命の恩人です。」
「********************* ************** *************。」
これは困ったぞ。言葉が通じない・・・。