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授かりし者
皆様、はじめまして。
yoshitomoと申します。
つたない文章では御座いますが御愛読頂けますようお願い申し上げます。
「「婆ちゃん・・。
婆ちゃんがいつも言ってた言葉の意味がやっと分かったよ。
ありがとう。
僕はこの出来事を一生、、
いや。
生まれ変わっても忘れることはないんだろうね。
婆ちゃん・・。」」
僕がこの世に生を受け、生まれ堕ちたその瞬間から
「障害」
とも呼ぶべきものに気付いたのは物心つく前のことだったという。
僕のこの
「授かりもの」
を知っているのは家族とごく一部の大人だけ。
それは幼少の頃、祖母に絶対に他言してはいけないと固く誓わされたことに
起因する。
幼心ながらに僕はしっかりとその約束を守り平穏と呼べるまでに
今までを過ごし、現在高校1年の夏休みを迎えようとしている。
けれど、
僕はこの授かりものの及ぼす影響の大きさを、被害を、試練を、
この時、知る由もなかった。