日々雑感 ①
あくまで一個人の考えです。
このサイトで議論は不可能ですので悪しからず。
震災以降、反原発の発言をよく見かける。時節柄当然だが。原発の運営と技術を切り離して考えるべきだと自分的には思っている。東電や現政府がクソなのは論を待たないが、技術としては原子力を持っておくべきと考える。
何故なら原発を無くすなら無くすでいいが、その後の電力供給はどうするのか?そこが不透明だからだ。クリーンエネルギーは出力が弱い上に不安定過ぎる。基本的に風任せ、お天気任せだから。電力は安定供給がキモ。
電圧が不安定だと周波数が狂う。そうすると電子機器が誤作動を起こすし、精密な工業では致命傷。日本は技術が生命線なんじゃないのか?安定したクリーンエネルギーは地熱発電ぐらいなもの。でも初期投資が・・・。
ならば太陽光発電や浮力発電で作った電力を蓄電して、必要に応じて取り出すか?だがそんな大容量のバッテリーは開発されていないし、充放電時のロス、バッテリーの寿命や廃棄の問題もある。
結論として、原発を一気に無くす事は経済的にも日常的にもリスクが大き過ぎる。集中治療室なんかで電子機器によって命を繋いでいる人達にとっては致命的だ。数十年先まで見越した計画を立て、必要な技術を開発しながらでないと脱原発は難しいだろう。
古い原発の廃炉には賛成である。経年劣化や老朽化、何より設計思想の古さが問題。原発がどうしても必要なら、新しく安全性の高い炉に切り替えるべき。
第4世代型や第3世代プラス型の新しい原発は、「人間が操作し続けない限り反応が収束して止まってしまう」構造らしい。(「知りたいサイエンス 原子力ルネッサンス」より)これなら原理的に暴走などの事態にはならない。
だが、それは地元住民の了解が前提条件。キチンとシステムを説明し、理解を得る努力を怠ってはならない。また住民側も、説明を理解出来るよう、或いは嘘を見抜けるよう科学を学ぶ必要があるのではないか。
感情的にワーワー言いあっていても物事は前進しない。どちら方向にも。事は科学技術の問題なのだから、科学的に理解・考察する事が必要だろう。推進するにせよ反対するにせよ。