鉱山に棲むカナリア
「よーしお前ら、今日もバリバリ鉱山掘っていくぞ」
「「「「「おー」」」」
あっ、鉱山のみんなお仕事始めるのかな?
でもボクがまだだよー!
「チィーチィーチィー」
「っ!ボス!ラルク忘れてます!」
「あっ、そうだったな。よし、新入り、今日はお前がラルクの世話係やれ」
「自分ですか?」
「まあ、ここで働くなら全員通る道だ。そんな難しいことじゃ無いからな。
一番前歩いてラルクが『チィーチィーチィー』って鳴いたら直ぐみんなにデカい声で知らせて直ぐに下がれ。後は定期的に餌を与えろ。それぐらいだ」
「成程」
「それとお前、前職は魔物使いらしいな。どういう経緯で鉱山で働くことになったか知らんが、ラルクと話せるなら仲良くしてくれよ」
「分かりましたそれじゃあラルク君とお話ししておきますね」
「よしじゃあお前ら、今日もバシバシ働いていくぞー」
「「「「おー」」」」
今日は新人さんがボクの担当なのかな?
あんまり力が無さそうだけど大丈夫なのかな?
〈これでも自分は案外鍛えて力持ちなんですよ?〉
うわぁ喋った!
どうしてボクの思ってることがわかるの?
〈自己紹介がまだでしたね。
自分は魔物使いをしているバルといいます〉
バルさんは魔物使いさんだからボクとお話しできるんだね!
でもどうして魔物使いさんが鉱山で働いてるの?
〈上司からこの鉱山で魔物が不当に働かされていないか調査しろとの命令を受けましたので。
このことはナイショ、ですよ?〉
分かった!ナイショにするー
〈ありがとうございます、ラルクさん〉
でもボクは不当に働かされて無いよ?
何もしてないのに鉱山のみんなはボクにご飯をくれるんだ!
だからいつもみんなの応援をしてるの!
〈成程 ‥‥‥〉
今日はたくさん話せて嬉しいなぁー
ありがとうね、バルさん!
〈『今日はたくさん話せて嬉しい』?
他の仲間は居ないのですか?〉
外の小屋にみんな居るけどいつの間にか居なくなってるんだー
どこいっちゃったのかな?
〈それは ‥‥‥
すみません、自分には分かりません ‥‥‥〉
いいんだよバルさん!
バルさんは今日入ってきたばかりの新人さんなんだから!
ボクも応援するよ!
〈ありがとうございますラルクさん。
あ、そういえばご飯がまだでしたね。
ん?このご飯は ‥‥‥〉
そのご飯結構美味しいんだ!
毎日このご飯でも飽きないよ!
「すいません、このご飯どこから調達してるんですか?これ結構上等なもので」
「ああそれか?
これはココで採れた鉱石を納品するときに『いつも命懸けで頑張ってもらってるお礼です』って俺たちに酒と一緒に渡されるんだよ」
「ここの鉱石の納品先って王城ですよね?」
「姫君が大層生き物が好きっぽくてなぁ。
お小遣いの殆どを差し入れに使ってるらしいぜ」
「成程」
「まあぼちぼち先頭歩いてくれたら今日は上がっていいからよろしく頼むわ」
「分かりました」
お話し終わったのかな?
じゃあ今日も応援頑張るぞー!
〈 ‥‥‥〉
話の意味の意味が分からない場合は
『鉱山のカナリア』と調べて下さい。
(金融の意味では無い方です)




