Ep13、反響。あの時のお礼ですよ?
新たな企画が挙がるその最中で、滝美に異変が・・・?
※ストーリーを一部変更しています。
「私は居候です、仕返しに来ました」
わたし、この手の脅迫状通じませんよ?だって全くこちらへ来ないじゃないの?
「社長、少しは危機感持ってくださいよ」
何で?
「最近多いんですよ、他社の方でゲーム投稿したのに“返事も来なくて”と恨むユーザー様方が、急増しているんですね」
よくある事、受付に手紙と偽ってコピー用紙に自分のイラストでジコピーする方、何だってそんな事するのかなぁ→「再投稿狙いです・雇ってもらいたくて・作品起用宜しくお願いします・好きな人が居るんです」→だって来るんだもん。
時々ね、訳の分からないティッシュを持ち運んで、中に暗証番号入りのカード入れてくる人いるよね?あれ、金銭振込じゃなくて、自分の口座使ってくださいって人。どんな人ですか?
「社長の身内って人じゃァ、ないんです?」
「う~ん、コーヒーうんま!」
「例えばコーヒーと名札付けて中身はチョコなんて?」
「今日は3月15日なんです、義理チョコも貰えないわたしって何でしょーね!」
我が社のゲームユーザー様方の中に「もう、余命が少なくて・孫が居ないんで受け入れ先下さい・借金のカタにどう?」とか言われてもですね、我が社、生活保護先じゃァないんです。ところで「借金ガール」って企画どの様に落ち着きました青木さん?
―――「借金ガール」―――
このゲームのコンセプトを説明しますと、会社を退職したヒロインが帰り道の並木の中で突如「あなたに気があります」と言って選択肢があるのですが、「YES」を選ぶとそのままさらわれてバッドエンドになるんです。「NO」を選ぶと、戦闘シーンになるんですよね。
「何で二択しか?」
だって社長が借金の在る人は「ヤダ」とか、「若者は二択エンドがいいんだ」と言いましたっけ?飛ばしますと、戦闘中に瀕死の重傷を負ったヒロインが身ぐるみ剥がされそうになると、お助け小僧がやってきます。「ねぇ、お母さん」で「1そうよ・2いいえ」の何れかを選ぶことでパラメーターが変化すると。1は攻撃力、2は魔力が上がるんです。
「スリだと素早さと運でしょうが?」
社長忘れました?『変態にはスポーツ或いは呪いを掛けろ』と仰りました。そこで大北さんは攻撃魔力と振り分けたんです。おほんっ!で、武器はベルト、魔力は専門用語を放つと撃退完了。そこで小僧が「僕を味方に付けると借金返済できますよ」と話しかけます。そこで小僧に付いて行くと穴場という場所へ辿り着くんです。
「穴場ってカジノじゃん。賭博違反行為ってどう?」
もうね、やかましいんですよあなたは。社長のプログラム端子で作ってるんですから文句言わないの。更にポテトの種あるでしょ?食べてから吠えたらどうなんです?
“シュン”
3年勤めた会社を辞職。労働団体事業所も無いから給付金はなし。借金は1,200万円で5年間、穴場でひたすらカニとかエビを倒しますと、3千円ずつ獲得できるのです。これ、経験値は設定なし。パラメーターは善と悪業によって比例します。通称カオスパラメーター、「まるで人生ゲームにハマった賞金目当ての女でしょ、それ?」・・・話はまだ続いてるんです。「ほら、あるでしょ?映画に」っておっさんは黙って居なさい!
「元ネタは、今流行りのビューティー・ネットカジノでしょ?」
「素晴らしくなんて在りません。僕とバトンタッチしません?」
青木さん、河見くんに変わって?おやじギャグ言いたいんです、わたし定年前なので。
「交替です。で、溜まったお金で装備を購入すると、スキル欄が表示されまして、」
装備ごとにスキル、つまり剣と鎧セットで“攻撃=耕す・剣技・裏技・バグ”が起こせ、筋力上がるんです。それが我が社の端子を活用したコントローラーに反響するように、ポイント上げるに応じて収入が増えるという仕組みなんですね。逆に法衣と杖セットで“魔力=犬を呼ぶ・通報・対立・わんぱく=魔法”を憶えると口煩くなって交渉術が身に付き、色んな会社に我が社の名刺のある”端子コード”を入力させることで資金調達できると・・・ん?どっかであったような?感じのスキルを憶えて、戦略的にモンスター退治に出掛けると、技能実習生学校というポイントが開放され、そこで借金返済の行動を起こせるシステムなんですって。
「端子、端子、端子だらけのこの企画」
「狂っていませんが、実用する事も可能です」
「すると、使役ポイントが増えまして」
端子を応用すれば使役の出来る刺客を選べるそうです。“攻撃=詐欺師・スパイ・賭け事等で住処を得られる”のに対し、“魔力=モンスター(医療)・読書・教育学園長・呪術師での拠点を選べる”と言うんですね企画が。チーフの薪さん居ないですねもう、詐欺に教育なんてただの広告じゃん、いつもみたいに変態やってなさいよ?
―――会議1時間経ちました―――
「社長、借金ガールが借金返済したら何があると思います?」
「それは拓野君、君の住宅ローンが終わればもう退職なんでしょう?」
「いいえ、終わりなく隠し要素として、地獄へ向かうんですよ?」
へ?何か言いました?「地獄へ向かうと鬼退治に向かうんです」って言います君の事だから?それでエンマ大王倒すんですよね――!
「エンマ退治に出掛けるとコードが手に入るんですよ」
「借金してるのにエンマ退治するとボケるんでしょ?」
「社長、認知検査って行きていますよね?」
はあ?私オール100点満点なんで興味御座いませ――ん?で、何ですかね君は依存症でしょうか「社長、仰る通り鬼とエンマを倒す事で、赤いコインが貰えて換金所をダウンロードできるんです。コレ、現金に出来るんですよ?一応、パチンコ店業界のオーナーに取材行ったら、“どうぞ”ってアイデアくれたんですね~~」
ねぇ、ボツですってそれ、犯罪ですってば~君はもう終わっています?依存が、過ぎる家族連盟に加入申し上げます?もう少し、例えば赤いコインが増えたらダウンロードと引き換えに”換金ポイント”が手に入るという事で作戦練りましょう。「社長パチンコ好きなんですね?」はーいわたしは賭け事もーう卒業したんですってねー?「無理でしょ」わかります?ボケると賭け事にハマるんですよ。年齢なんて関係ありません、そこの子供も気を付けてくださいよ――!
「この企画はあるユーザーから寄せられた、ボツ案から得た情報なんですけど?」
「わたしもチェックした限り“神経すり減らし線入れた”と遺言してましたっけ!」
「現在、遺言一通5万円、線香3,060円、仏も心も全て物価高に使役されます」
不吉ですね、ボツ案の元は物価高の影響からという80年前のパンデミックから現れたって歴史文書の一端から来た話題だそうで?これは探偵雇わなくては成りませんか?総製作費4,500万円投資したGH―Pテクニカル株式会社の甘味さんに何て言い訳すりゃいんですかい、ホイどうです?
「勿論、課金制度は万全ですよ?現金あげるって=税収と呼ぶんですね」
「カジノに一回500円サイトに投資した場合、3割が現金でその1割を受け取る税務署企画がありまして、我が社も国に奉仕する時代になったんですねー社長?」
「何度賭けてもオフライン形式で最大収益の上限額が決まっているので大丈夫では?」
あのーそれって誰の許可得たんです?わたし、騙されてポイされるタイプじゃないんでしょうか。まさか社員にスパイが居るなんてボケちゃったのわたし?100点満点は教習所で合格したので“心療内科病院”行かなくて済んだんですってばぁ!
「ところで、病院システム取入れたんですよね?丁度4センチUSB端子に入る容量なんで、安心して遊んで頂けるんですよ??通院はハマると抜けられませんからね!」
そのユーザーから恨み買ってませんか~あなた?一応粗品プレゼント企画通してからじゃ駄目?あーあ、もう知らんからわたしはもう、ねー青木さんそこでお菓子食べてないで参加して下さいよー夕方5時に電車間に合わなくなるんでしょー?
「ぼりぼり、、、ポテトが美味しくてもう、睡眠不足だし帰りません?」
「ええ??企画が無理だと分かってるアスリートな青木さんが鼻ほじってる??」
「そういや、育児休暇にハマったから最近自家用車を使役していないんでしたっけ?」
はい、却下。
――終電――
我が社から15分離れた駅に到着したんです。そしたらねタバコの匂いとアルコールの混じったツンとする匂いがするんですよ?臭くてもう一度トイレで吐こうとしたんだけど!!青木さん、ADの富可君とか、WDの香月さんにも油菓子食べさせて炭酸ジュース飲ませたんでしょ?わたしも過食したら血糖値150になるんで覚えといてね?
“スゥ~ハア~~吸うと気持ちいいんだな~これが、たまらん”
何だか背後から迫る冷たいモノがず~~っと当たってるんですね、ボケたんですね。
“「私は居候です、仕返しに来ました」”
Ep10画像テンプ(ボツ案)かな?
――――――――「社長、“あなたの親戚から”と書いてますよ」
無職で病気沢山抱えてます。定年になりましたから孫と思って採用してくださいませ!既に妻は他界し、孤独な毎日。OKIMI・GAMEサイトであなたを偶然発見したんです。そう、地下街の駅前で写真も撮ってアプリケーションに保存してハアハア言ってましたから、孫になって下さい是非とも!
「・・・ボツです」
青木さん??あれ・・・
――ピーポピーポ――
「あ・・・痛ァ!」
なんだなんだ?わたし、何で眠ってるの?そうか、ボケたから認知診療病棟に運ばれたんだ。ごめんね皆、わたしのせいでボツ案ばっかり出したから、睡眠薬注射して薬物反応クリアして入院させたんだね?あーあ、本当に医者が何か言ってるの聴こえてくるんですけど怖―い!!
“実はもう・・・ヒソヒソ・・・あ、そ、そんなぁ・・・シクシク・・・”
「あんたもツキが減ったね」
「わしも聞こえた。余命6日って聞こえたぁ――」
え?なんて?もう一度言ってくれない?誰がどうなったって話てます?痛すぎて声出ませんがお帰り下さい。ナースコール押しますよ?
“ああ、、、何てこと!ドンッ、スタタタタ・・・先生・・・何も・・・”
“いやぁ、本当の事を言わないと、ご本人さんの事だから・・・ねぇ?咲たん♡”
何かね、分かる。腰の辺りズンっと痛むもん。ガンなんでしょわたし。ええ、定年ってそういう意味なんですよね、もう知らないお給与あげません、鬼になりたいです!・・・痛いな~何だろう。ナースコール“どうしましたー?”ええ、痛くてもう死にそうです助けてゴボッ!“305室A-21の滝美誠也さん!?せんせー緊急でーす、助けてゴボッ?”
“タタタタタタタ・・・・”
「ハア、ハア、どうしたんですか?」
「あのーわたし沖見開発事業独立会社の社長で滝美誠也っていいますごめんなさいもう地獄でもエンマ様にでも棺桶準備宜しくお願いします――!余命6日いただきました~」
「滝美さん?あの、余命って何の話でしょうか?」
となりのおじちゃんが「あんた聞えたよ」っていうし、奥のおばちゃんは「もう、しっかりしなさいよー」って医者に言うんだもん。わたしに応援してよ、痛くてもう!!
「あなた、終電時に腎結石で倒れたの覚えていません?」
「そうですねぇ、確か尿管に3つ溜まっていたようでして・・・」
3つ?
「パチンコ玉よりデカいですし、10cmだと・・・」
「まだ完全に取りきれていないし痛いのはねぇ・・・」
取りきれていない?
「結構大掛かりな外科手術なんです」
「光学レーザーポインターで溶かしてはいるんですけど」
「元・医者なる人から助言がありまして・・・」
・・・うん?
――――――――「社長、“あなたの親戚から”と書いてますよ」
無職で病気沢山抱えてます。定年になりましたから孫と思って採用してくださいませ。もう妻に先だたれてシクシク・・・何で採用して住まわせてくれないのかなぁ?
という感じで――地下駅――へGO!
『覚えてる?』
『あの、人違いじゃ?』
『ボクはあなたの元・担当医だったんです』
『あの酔っぱらいは警察に撃たれません?』
『まったく、アクタクリニックから抜け出して・・・探したんですよ?』
アクタ:滝美さん、あなたの腎結石は、放っておいたら余命半年です。
タンパク質と栄養素が血液に従い、腎臓を肥大化させる事も。
それに合併症を起こす程の可能性だってあるんです。
滝美:どうでもいいです――
アクタ:そりゃ、あなたの会社で雇ってくれたらの話ですけども。
滝美:ヤブですね、却下――
アクタ:もおおうッ!あなたって人は――・・・
”背中が冷えたら注意しておいて下さいよ――!?”
で、運ばれたのはわたしが病院を抜け出したから、わざとあんな予告状を出したというんです?
「ほんとうに大変だったんです。あの方が救急車呼んでなければ・・・ご家族は家出したと仰ってて」
はあ??わたしが家出したんですけど、で、あなたの親戚=元・担当医さんは我が社へ使役しようとしたんでしょ?まったく腎臓医学会応援するならゲーム会社をサポートしてくれたらいいのにね!ズキッ、痛ッぅ~~!!おーい社長が倒れたんだぞ~~見舞いに来~~い・・・痛すぎて攻撃か魔力に振り分けなくてはならなくてごめん、今回の企画書にある「借金ガール」は規格外と致しませんか~~?・・・ああ、誰も来ない・・・一人生活なんて学生以来だい、ぷんぷんッ!!
“ガラ×3スタスタスタしゃちょおーー”
「やい、ブラック河見君に青木さんは退場で~永田君、英治さん里井さん、ぐすっ!待ってましたーあ“!・・・う、痛ッ」
「ほらほら~無理しちゃいけませんって、定年前なんだからもう~~」
「ほんと、世話役大変なんですよ!発表したばかりなのに!」
「企画倒れたら4,500万円は残ります?」
「まったく・・・あの人が助けてくれたからプラスになったものの・・・」
「あのお・・・いたわりは年寄りのお楽しみなんで・・・痛ッ!」
・・・そおいう!痛ッッ「またナースコールですかもう、いい加減にして下さい!ブチン」
――借金×→「ラッキーガール」の発売から3カ月――
わたし、補助輪外して、杖生活に回復したんです。何でかってあの後、2週間で縫合痕が塞がってヤッターって階段で叫んでいたら、足を踏み外してボキっといっちゃったんだもん・・・ところで、あなた方はどうしてビールばっかり飲んでゲラゲラ笑ってるんでしょ?腎結石なるんでしょ?老人を労わるゲームって企画起こしちゃマズいんでしょ??
「ほらほら~もう、子供みたいに口の周りベッタリじゃないですか!」
「社長ってある意味、ラッキーベイビーですよね~!」
そう、わたし赤ちゃんに戻されたんです。童話の世界じゃ当然なんだって言うから真似しただけなんですってねー怒らないで児童虐待で書類送検オーライなんですね~そこの青臭い×16人のチームたちぃ~~・・・。
「ハイハイしてもう、可愛いんだから~私の息子の太鍬くんみたいで母性出ちゃう~~ハイハイ~~社長どちたんでちゅかあ~~」
「ゲームありまちゅよお~~って僕ぅ、そんなタイプじゃないんですけどお!!」
・・・ふぅ、
もうね、いい大人になって騒いでるなんて我が社は・・・ホント曖昧なのによく付いて来てくれたものだ。もしも君達に出逢っていなかったら、別の人生送っていたんじゃないかな。ホント―に世話の焼ける社員達なんだろーか、ねぇ・・・。
「もう、社長ったら、何、黄昏てるんです?」
「ホントですよ。まるで石ころ取った後みたいにボーっとして」
「溜まったものをデトックスするって言葉忘れてません?」
「結石も取れて骨折ですか。ラッキーでしたね」
そうです。石ころをやっつけたんです。それも随分痛くてズキズキと唸っていた訳ですね。ウイルス対策万全でも暗号なんか読み取れる時代になったんで、無名なる出来事に遭ったら全てが詐欺で逮捕される訳ではないと思うんですよねーって感じでしょうね。それで後日に、こんな事言ってますが?
「ゲームの仕様上、企画内容や、言語など変わる事がある様です」
当然ですけどね、それに従ってプレイする楽しさ、つまらなさ等、色々訳ありでしょうが。このようにアプリケーションとは小さくも大きなモノなんでしょうし、捨てられたら再び、評価される時代がやってくる事でしょう!さあ、また他の企画書考えますかね。多分はい。




