第一章 風音タケシ② 林刑事
「またここもか…」
夜の港の駐車場で、赤く点滅する幾多のパトライト。通報を受けて現場に来てみたが、どうにもすでに事は終わっているらしい。
「こちら磯子1。本部応答願います」
〈ザァッ こちら本部〉
「磯子1。現場の林です。鑑識の応援を要請。現場暗いので、投光機あるったけ、どうぞ」
〈ザァッ 本部了解〉
「古賀。高橋。検証やるぞ」
「「はい」」
いま号令をかけた男は県警捜査一課の林。いわゆる刑事だ。自ら囚われていると言ってきた少女からの通報を受け、横浜の小さな港の倉庫へやってきた。銃を持っているとの話だったのでそれなりの数を動員したのだが、現場は静まり返っている。
「林さんっ! こっちに女の子が!」
「女の子? 通報者か?」
呼ばれた方へ小走りに駆けていく。なるほどそこには少女が一人、体育座りをしているのだが
「これは何だ?」
彼女の周りには、ぼんやりと緑色に光るドームがあった。手を差し伸べようにも光の幕に阻まれる。
「これは、君がやったのか?」
林は声を掛けてみた。少女は首を横に振る。
「知らないお兄さんがやってくれたの」
「知らないお兄さん? あ、すまない、私は県警の林。お巡りさんだ。これ、そこから出られるのかい?」
「お兄さんは出られるってゆってた」
「ふむ…じゃぁ、ちょっと出てみようか。大丈夫。私たちが保護するから」
女の子がスッと立ち上がる。頭が光のドームに触れると、それはサァっと消えていった。
「消えた…中川君!」
近くで検証の手伝いをしていた婦警、中川が応えた。
「何でしょう?」
「彼女を頼む」
「はい。了解しました。大丈夫? 痛いところとかない?」
「うん。へいき」
中川は周囲を見回し
「林さん。彼女を車内に保護しようと思いますが」
「許可する。よろしく頼む」
「了解です。ねぇ、ここじゃなんだし、寒いし、車の中に行こっか?」
「…うん」
少女の手を取り現場を離れた。
「人が倒れてるぞぉ!」
遠くから高橋が呼ぶ声に林たちが駆けつける。
「こりゃ…長田誠也じゃないすか? 半グレの」
「ホトケさんか?」
「いえ、脈、呼吸共にあります」
「待機中の救急隊員へ連絡。彼を運んでもらう。随伴2名。曽我、宮田」
「「はい」」
「曽我は病院の中、宮田は外で待機。本部へ連絡してそれぞれの交代を要請しておけ」
「了解」
「高橋。それじゃここは頼んだ」
「分かりました」
長田が倒れていた現場を離れた林は倉庫の検証組に合流した。マグライトの灯りで青白く浮かび上がるのは地面に散らばる白い粉。
「こりゃEH、か?」
EH。それは近頃巷で流通していると言われる麻薬エンプティヘブンの警察略称だ。
「林さん。鑑識到着しました」
「了解。投光機入れたらあとは鑑識さんたちに任せる。俺たちはPCで待機だ」
「了解」
「古賀、どうだ?」
「確実な物証はありませんが、無数の足跡、それもかなり争った後のようです」
「現場にEH…『ギャノン』…か?」
「最近話題のヤツっすか?」
「ああ。そんな子供向けの特撮みたいなことが、って思わなくもないが、他にも黒いのも、って話だろ?」
「警察官連続ノックアウト事件のヤツっすよね」
「ああ。荒唐無稽と思わず、可能性としては頭に置いておくべきだろうな」
「そうっすね」
「林警部」
「お、小谷さん。どうです?」
「間違いねぇ。ありゃEHじゃ」
「やはり。ここでキメてたとか?」
「いんや、違うな。あの感じ、かなり強い力で地面に叩きつけられたんじゃろうな。入れ物をただ落とした、というのとは違うのう」
「容器は? 見つかりましたか?」
「いんや、見つからん。回収したんじゃろうな。じゃが撒き散らした分までは手が回らなかったか、暗くて気付かなかったか、そんなとこじゃろう」
「そうですか。ありがとうございます」
「いつまでそんな口調で話すんじゃ。おヌシの方が地位は上じゃろがい」
「はは。肩書きは変わっても小谷さんには頭が上がりませんよ。いつもお世話になってます」
「まぁええわい。わしもトシじゃからの。育てた若い連中を、もっと信用してこき使ってやってくれい」
「当然ですよ。はい、了解いたしました」
「林さん」
「中川。どうだった?」
「先ほど保護した女の子、名前は仁村光、年齢10歳。先日の捜索願の件と一致します」
「保護者へ連絡は?」
「先ほど本部へ連絡しましたので、そちらから行く手筈です」
「分かった」
「一石二鳥で案件、片付きましたね」
「何言ってんだ、こっちは謎だらけで何も解決してないぞ」
「そうなんですか?」
「とりあえず、その子は身辺を洗って、何事もなければ親元へ返せばいいだろう。念のため救急車1台要請。EHが使われていないか、健康診断もしなきゃならんしな」
◆
コンコン…
編集部のドアがノックされた。
「ノック? 珍しいな。はぁい、どうぞー」
入ってきたのはスーツ姿の中年と若手、2人組の男たち。
「どうも。私、県警の林と申します」
もう片方が警察手帳を提示する。
「…警察が、何か用ですか?」
いつもは陽気な小林だが、警察手帳を目にすると顔付きが急変し、言葉尻も厳しく問い返した。
「アポも無しに伺って済みませんな。いえね、こちらの雑誌に掲載されている記事について伺おうと思いまして。できれば、そのぉ、書かれた記者ご本人さんとお話しさせていただきたいのですが」
「何の記事でしょう?」
「こちらの、エンプティヘブンって麻薬とですね、デギールって犯罪組織の記事があるでしょう? これについて、ちょっと伺いたいんですがね。これ、文責記者の名前がありませんよね」
「記者名無記載のものは編集部の文責ってことになってますが」
応えたのは岩竹だった。編集長席を立つと、小林と入れ替わり侵入を拒むかのように林の前に立ち塞がる。
「記事の内容的にも記者の身の安全を確保するため、名前は明かせられませんな」
「身の安全に関しては我々が保証します」
「重要参考人を取り逃しているのに?」
「…何のことですかな?」
林は虚を突かれ動揺するが、努めて冷静に切り返す。一方の岩竹は余裕満々に笑みを湛え、追撃をかけた。
「病院で確保していたはずの重要参考人が消えた。しかしこの事実を、県警は公表しておりませんな。それはまた、なぜ?」
(…なぜ知っている…?)
◆
それは事実だった。
「はい、捜査一課…なにぃっ??」
エンプティヘブン取引現場の捜査がひと段落したところで、林はいったん署に戻っていた。
時間は4:00を回ったところ。そろそろ徹夜も厳しい歳になったなと、ドサッと自分の席へ身を投げたところに電話が鳴った。病院で待機していた曽我からであった。トイレへ行くのにほんの少し席を外し、戻ってきたときには長田の姿は無かったと言う。
「とにかく俺もそっちへ行く。現場からも何人か応援を呼んでおけ」
林は病院へ急行する。明け方ということもあり、赤灯を回すのみでサイレンを鳴らさないパトカーが、静かに駐車場へ滑り込んだ。
「林さん。すみません」
「そういうのは後だ。まずは状況を」
「はい。俺がトイレに行っている間、時間にして2分かそこら、病室を出て、戻ってきたときにはこの有様で」
共謀を防ぐために病室は個室。曽我曰く、病室を出るときにカギは掛けたそうだ。窓は上部の換気用しか開閉しない仕組みなので、そこからの出入りは不可能だろう。まして全身打撲で自力では動けないはずの身体だ。
「密室…ってことか。俺は探偵じゃないんだがなぁ」
林はため息交じりに呟く。
「林さん」
現場からこちらへ来ていた高橋に呼ばれた。
「ちょっといいですか」
高橋に連れられ、林は病院の守衛室へ。
「先ほど病室と廊下の監視カメラの映像を見せてもらったんですが」
「もう一度見れるか?」
「はい。守衛さん、お願いします」
守衛の男が、先ほど高橋に指定されたところから映像を流し始めた。2画面、廊下と病室の両方が、同じ時間帯で同時に表示される。
「廊下の方は何事もないんですが…」
「ん? なんだこれはっ?? すみません、少し巻き戻してもう一度お願いします」
異常は病室で起こった。
曽我が部屋を出た直後、長田のベッド脇の床に直径2mほどの黒い円形が生じると、その円から黒い姿のヒト型が3体現れた。そしてベッドの上の長田を確認すると、3人がかりで担ぎ上げ、黒い穴の中に消えていった。モニター上の時間表示でざっと30秒ほどの出来事だった。
「連れ去れらた?」
「林さん。コイツら一体何モンですか?」
「俺が分かるかよ! すみません。この映像、証拠としてコピーさせていただけますか? それと、まだ詳細が分からないもので、御内密にお願いします」
守衛の男は恐る恐るうなずいた。
コピーされたディスクを林が受け取る。
「曽我。これを鑑識に回してくれ。それと…詳しいことが分からない以上、しばらくは全関係者に箝口令を敷くしかないな。現状は俺の一存で決定、署へ戻って上に報告してからその後の対応を決める。いいな」
「はい」
「秘密主義ってのは性に合わないんだがなぁ…」
◆
(この件は捜査に当たった俺のチームと報告書を見た上の連中くらいしか知らないはずだ。それをなぜ…)
「報道というものを舐めてもらっては困りますな。我が週刊マンスリーはいわゆる大衆紙ではありますが、内容については責任持って読者に伝えるべきだと考えております。それはグラビアであっても、特集記事はもちろんコラムなどの小さい記事であっても、です」
「よすんだ! ここは俺たちが収めるから!」
秋山の制止を振り切り、奥から一人の若者が出てきた。
「それは俺が書いています」
若者は岩竹と共に真正面に立つと、一言そう言って口を真一文字に閉じる。少し睨んでいるような鋭い目に何か強い意志を林は感じた。
「君は?」
「風音タケシ、です」
(風音…風音…どこかで聞いた覚えが…あっ??)
「取材先や方法についてはメシのタネなんで言えません。ですが、取材を基に書いた正真正銘のルポです」
「…そうか…あ、いや、お騒がせしましたな。 …曽我、引き上げるぞ」
「え? 林さん?」
ドアが静かに閉じるのをタケシは見届けた。
「いいのか? タケシ」
隣の岩竹が声を掛けるが、タケシは林たちが出て行ったドアを見つめたまま不動だった。
「これで警察が動いてくれるなら俺にとっては願ったり叶ったりです。犯罪が減ってくれるってなら、それで」
◆
「林さん、急にどうしたんですか?」
「署に戻って調べたいことがある」
署に戻った林は資料室へ直行。過去の調書をまとめたファイルを開く。
「…なるほど」
その背表紙には『石廊崎事件』の文字。
「あの子が…大きくなったもんだな…」
林の口元がほんのり緩んだ。
◆
「お前んとこ、あれ本物の母ちゃんじゃないんだろぉ?」
「親父も家に帰って来ないらしいじゃんか」
「お前、ホントに親いるの?」
「なんだその目、やんのかぁ?」
「オレのことはいい…でも…家族のことを悪く言うのは」
「なにキレてんだ、コイツ!」
「許さねぇッ!」
ボコッ
「イテッ! 殴りやがったっ!」
「コイツを後ろから羽交締めにしろ!」
「やっちまおうぜ! オラッ!」
「やめろって…」
「オラッ!」
ボコッ
「ウグッ…やめろって…」
ボコッ
「やめろって言ってんだろォォォォッ!」
バキッ バキッ バキッ
「アナタたちっ! 何やってんのッ?」
「コイツが! タケシが殴ってきて!」
「なっ…!」
「タケシくんっ??」
◆
「ハッ??」
ガバッと起き上がるタケシ。ふと見た手が血塗れたように赤く見えた気がしたが、カーテンの隙間から漏れた陽の光の加減だと気付き、安堵のため息を漏らす。
「…夢か…まだこの夢、見るんだな…」
バンッ
枕を壁に叩きつけ
「クソっ!」
頭をかきむしる。
◆
タケシとて現役大学生。バイトの都合で遅刻や欠席もあるが、秋山からはまずは学業を優先するように、と少々キツめに言われている。秋山の言葉には素直に従うタケシなので2年前期までの現在、落とした単位は皆無である。
学校があれば授業もあり、友もいる。その友人の一人がこのジャージ姿の新橋輝夫だ。根っからのゲーム好きで新作・話題作があればすぐに飛び付きハマると数日大学へ来ないこともある。中でも格ゲーが大好物、その腕は確かで、アマチュア大会にエクシヴィジョンで参戦したプロゲーマーを負かしたこともある。その腕を買われプロチームから声が掛かるほどだが本人はいずれ開発の方へ進むつもりなので断っている。タケシとは中学時代の同級生。高校は別々だったが大学で再会、今もこうして連んでいる。
「ヨォ、風音! 今日はちゃんと来てんな」
「イヤイヤ。イヤイヤイヤ。新橋が来てないだけでオレは割とちゃんと来てるよ?」
「そうか? 俺が来た時は全然風音見ないんだけど」
「そりゃ選択科目のせいだろ。逆に新橋来てるってことはハマってるゲームがないってこと?」
「逆だ逆。大ハマり」
「マジで? でも学校来てるし」
「そのゲーム、イベントが夜なんだよ。『がい☆ます』っていうんだけど」
「アイドル育成の、アレ?」
「ちげーし。簡単に言うとオンラインでプレイヤーが参加する格ゲーだな」
「お。得意分野じゃん」
「まぁな。ところがコレが今までの格ゲーと違ってコントローラー使わんのよ。スマホとかタブでできる」
「ふーん…」
タケシはゲームをしない。というより、ひとり暮らしな上に取材と記事、そして何よりギャノンとして戦うことでいっぱいいっぱいなのでやっているヒマがない。よってゲームには興味がないのだがゲームの話題となるとイキイキする新橋の話を聞くのは好きだ。普段話す相手といえばマンスリーの編集部員。楽しくやっていても年上相手なら気遣いはする。旧知の仲である新橋との会話はタケシが気兼ねなく話せる憩いのひとときなのだ。話の中身はサッパリではあるが。
「この辺、風音みたいなトーシローには分からんだろうけど、液晶画面だけで操作できる分、なかなかにムズくてな。ハマるんだわぁ。まず『がい☆ます』タウンというのがあって」
ここから延々と新橋が説明してくれるのだが…この男はゲームの話となると熱くなり過ぎる。懇切丁寧過ぎるので要約しよう。
『がい☆ます』というのはx-acto.社が運営する、ブラウザ上で動くオンラインシミュレーションゲームだ。サイトへ行きユーザー登録をするとアバターが与えられ、『がい☆ますタウン』に入ることができる。タウンの中には様々がアクティビティが用意されており、これらで遊ぶことを『がい☆ますライフ』と呼ぶ。ライフの基本はまさにタウンでの生活、衣食住そのもので、タウンで生活しているだけで『ギル』という仮想貨幣を得る。このギルを持ってタウンへ繰り出せばさらに様々なアクティビティを体験できる、という仕組みだ。はじめに与えられるアバターは男女共通で濃灰色の人型という面白味の無いものなのだが、ギルで『スキン』という外観データを入手でき、ユーザーは思い思いの自分になることができる。多くのスキンを集めて要素要素を取り込むことで好みのアニメキャラに限りなく近いものが作成できるのでスキン集めに精を出すものもいる。
さてこれらライフの中で最も人気があるのが『がい☆ますコロシアム』で、むしろコロシアムの人気が高過ぎて『がい☆ます』と言えばコロシアムを指すほど。そして新橋が熱くなっているのがこのコロシアムである。コロシアムはタウン内に設置された闘技場で行われる格闘アクティビティ。ライフ内では最も多くのギルを得ることができ、イベント優勝者には特別なスキンの供給など優待措置がある。ルールは実に単純で、コロシアム内に集まった者同士が殴り合い、最後に残っていた者が勝者。勝敗は通常の格ゲー同様体力ゲージが0になると敗北。必殺技はないのでアバターをいかに上手に操るかがポイントなのだ。スキンによるクセや強弱の差もあるのでコロシアムで活躍した者ほど強いスキンを入手できるがライフで遊べば様々なスキンを入手でき、組み合わせ次第ではスキンによる差がなくなるので結局操作テクニックがモノを言う。腕に覚えのある新橋だけに夢中になるのも当然と言えよう。
「ストーップ新橋ストーップ。落ち着け新橋。熱く語られてもオレには分からん」
「ん? おお、悪りぃ。まぁとにかくよ、おもしれぇんだわ、コレが。課金アイテムとか一切無しの親切設計! 風音もやってみねぇ?」
「いやー、オレはそういうの苦手で。遠慮しとくわ」
「そっか、残念だな。なんか近々デカいイベントがあるらしいからずっと特訓モードなんだぜ? 格ゲー好きとしてはテッペン獲りたいからな」
「そっか。がんばれ、としか」
「おうよ。ありがとよ」
つれないやり取りのようだがこれはいつものこと。むしろゲームに夢中な新橋がタケシには眩しく見える。
(…オレの場合はリアル世界が格ゲーみたいなもんだからなぁ…)
■なぜ?なに?ギャノン!
Q2
ギャノンスーツは服の上から着るのですか?
A2
相転移で現在着用の服とスーツが入れ替わります。なので実質素っ裸でスーツを着ているのと同じになります。最初は恥ずかしがる人もいますが、現場に出るとそんなこと言ってられなくなるのと、余計な突っ張り感とかないので慣れればどうということはありません。なんなら陸上競技のユニフォームより身体の自由度は高いです。
Q3
スーツを着ると世界はどのように感じられるのですか?
A3
視覚については、肉眼とほぼ同様か、むしろクッキリ見えます。スーツが得た視覚情報を脳へ直接送るので、信号的に非常にクリアなのと、人によっては視力矯正も入るのでむしろ快適です。敵接近などの警告は、追加したユニットにより情報内容や認知方法が異なります。認知方法については、各種センサーからスーツを通じて信号を脳へ直接送って視覚情報と成すのが基本ですが、バイザーに情報を表示する方法もあり、各自使いやすい方法で運用されています。
聴覚についてはほぼ視覚と同様、ただし増幅レベルは大きくとっておらず、むしろ制限装置が掛けられています。というのは大きすぎる音が入力されると、ヒトは気絶してしまいますからね。
ちなみにスーツの外の温度については、外界と完全に遮断されているので、スーツ側の設定範囲内で温度を体感することになります。そもそも宇宙空間内での作業を前提に作られたモノなので寒さには強いですが、熱過ぎるものはNG。ギャノン流体自体、金属に近いものなので、アッツアツに溶けた鉄相手だと溶けて同化してしまいます。せいぜいチンチンに熱した中華鍋が掴める程度です。
嗅覚は必要に応じてオンオフ可能です。ワステロフィが踏み込む現場が必ずしも衛生的とは限りません。そうなると悪臭内での任務となるため、オフの方が良いことも多いのです。
味覚は…そもそも任務中、スーツを着ながら食事ということがないですからねぇ。普通に相着解除して食べれば良いのではないでしょうか?