エピローグ 狂犬
「う…うう…」
「よォ。お目覚めかい?」
三屋木は痛む全身を起こし、霞む目を擦る。ヌルッとした手応え。経験的に血だろうと悟った。
聞き覚えのある声。そして見覚えのある巨体。
「島津か」
「その通りだァ。オメェ、デギール裏切ったんだと?」
「ああ、そういうことになるな」
「『上』はオカンムリだったぜ?」
「…それで…何の用だ?」
「仕事さァ。『上』に逆らえばどうなるかは知ってンだろ?」
「待て島津! 取り引きを」
「待てねェ。パゾル!」
「待て島」
その大男は三屋木に耳を貸さずダァンと右足で大地を踏むと、真っ黒な穴が三屋木を飲み込んだ。
「県警の本部長サマがこのザマとはねェ」
そう言い捨てて大男はこの場を去った。
◆
間も無く、通報を受けた警察がやってきたが三屋木の姿を見出すことはなかった。
その後、彼は失踪として扱われ身辺に捜査の手が入る。その結果、覚醒剤の取り引きの疑いが浮上し、本人不在のまま職務停止、懲戒免職となった。
「こんしーるど、しちゃおっかなー」
謎の少女モルモが結成した組織「アンジェラス」。そのアジトへ、タケシとルミが向かう――――
次回、宇宙記者ギャノンZセカンドシーズン「アンジェラス」。お楽しみに。




