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ポセイドンズ~海上保安庁特殊警備隊(SST)~  作者: 佐久間五十六


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第78話隙

 「大佐!地雷源を突破するには、危険を承知ですがオスプレイを使うしかありません。」

 「地対空ミサイルの餌食になるぞ?」

 「ここで何もしないよりはマシです。」

 「おい、オスプレイは今どこにある。」

 「一番先頭の部隊より5㎞北の町に待機させてあります。」

 「5㎞か…。何分で部隊と合流出来る?」

 「5分で合流出来ます。」

 「車一佐5分後にオスプレイを派遣する。それで地雷源を突破してくれ!」

 「正気かよ?でもそれ以外に方法は無いしな。」

 「だな。」

 150人の日米合同特殊部隊はオスプレイに再度乗り地雷源をなんとか突破した。

 「かなりの悪手だな。」

 「ですが、大佐あそこで足止めを喰っていたら、ここには辿り着け無かったでしょう。」

 こう言う所にゲロッグの隙と言うか、脇の甘さがあった。それともあえてオスプレイでここまで着させたのか?それは謎であった。ただ、サダフィ大佐や車一佐は"隙"と見て進軍した。50機ものオスプレイが飛行していたにも関わらず、地対空ミサイルは一発も飛んで来なかった。もし仮に戦略的に地雷源を作っていたのなら、日米合同特殊部隊が何らかの方法で地雷源を突破する事は容易に想像出来たはず。その推測は当たっていた。ゲロッグの戦闘員達はてっきり空爆をしてくるものだと思い、シェルターに待避しており、迎撃体勢を取れなかったのである。これをチャンスと見たルドルフ少将は、目的地までオスプレイで直接行くように指示した。行軍にかかる時間を大幅に短縮させた。

 「さぁ、ここからは心して進めよ?ゲロッグにはスナイパー(狙撃手)もいる。」

 「意外と発展してるな。スーダン。ずっと砂漠かと思ったが、そうではないみたいだな。」

 「敵は地下シェルターに待避していると見られる。適宜手榴弾を使いシェルター内部を制圧せよ。」

 「了解!」

 と、まぁ意気込んでハルツームに辿り着いた日米合同特殊部隊であったが、ゲロッグの指揮官は既に以前の空爆で殺害されており、指揮命令系統はほぼ壊滅していた。その為、投降者が続出して最終的には、ゲロッグのNo.2フェローグの確保に成功していた。投降したスーダン国内のゲロッグ隊の人数は1000人を越えて、事実上ゲロッグは解散状態になった。

 「はい。つるぎ船長の神です。」

 「私だ。」

 「車一佐!?随分早いお戻りで。」

 「作戦は成功した。マスコミにはまだ言うなよ?」

 「はい。お疲れ様でした。」

 「神隊長?車一佐なんだって?」

 「作戦が上手く行ったみたいですよ。」

 「もっと詳しく聞かせてよ!」

 「自分も詳しい事は分かりかねますので。すみません。」

 「本当か?神隊長?」

 「本当にそれ以上の事は本当に何も…。」

 「怪しいな?本当?」

 「こちらとしても守秘義務がありますから。」

 「そんなんじゃ記事に出来ないじゃないか?」

 「まだ正式な取材許可は下りてません。ルドルフ少将の許可が下りるまでは、メール一つ本国に送信出来ませんから。」

 「まぁ、それは分かってるけどさ。」

 「私はSSTいや海上保安庁の代表として来ているので、軽い口は叩けないのです。どうかご理解を。」

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