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ポセイドンズ~海上保安庁特殊警備隊(SST)~  作者: 佐久間五十六


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第72話極秘作戦メンバー志願

 「中井総理より、山久海保長官に極秘作戦の依頼があった。」

 「当然、SSTも出張るんですよね?」

 「それが詳しい事は全く分からんのだ。」

 「は?どういう事ですか?」

 「今回の作戦には海自・米国海軍・米国海兵隊も合同で参加する。ただ、SSTは参加させないとの事だ。」

 「え?では並の海上保安官を派遣するんですか?」

 「林次長の話だと、あえてSSTを出す必要はない。との見解を示したらしい。」

 「まぁ、確かに今回は海自や米国海軍もいるしな。」

 「で、この作戦は何を目的に行われるのですか?」

 「対ゲロッグの完全壊滅及び制圧だ。」

 「じゃあ俺達も出張らせて下さいよ。」

 「駄目だ。SSTの出動は認められていない。」

 「何言ってんすか?ゲロッグを追ってたのは、海自でも米国海軍でも米国海兵隊でもない、我々SSTですよ?SSTでは役不足と言う事ですか?」

 「まぁ、そういきり立つな。林次長は是非SSTを参加させて欲しいと言ったのだがな。山久長官が頑なにSSTは参加させないの一点張りでな…。」

 「え?長官が何故?」

 「その本意は山久長官にしか分からんが、神隊長!SSTを極秘作戦に参加させたいのならば、山久長官を説得するしかないぞ?」

 「直ぐに長官室に行って来ます!」

 「神隊長。すまんが今回の極秘作戦は目をつむってくれないか?」

 「理由(ワケ)を教えて下さい!」

 「中井総理は極秘作戦でゲロッグを根絶やしにしたいと思っておられる。だから自衛隊も出すし、米国海軍や海兵隊の力も借りてやろうと言う訳だ。」

 「ですが、長官!ここまで犠牲を払い身をていしてゲロッグを追っていたのは、紛れもなくSSTですよ?」

 「それは確かだが、君達(SST)ではゲロッグを潰しきれないじゃないか?」

 「それはそうですが…。」

 「これは遊びじゃないんだよ。」

 「では隊長の私だけでも同行させて下さい!」

 「無茶を言うな。SSTにはやるべき事が他にある。」

 「これまでの戦いの経験値は絶対に無駄になりませんから。山久長官お願いします‼」

 「何故そこまでゲロッグにこだわる?」

 「宿命の敵だからです。確かに今回の極秘作戦ではSSTは足手まといになるかも知れません。だから山久長官もあえてSSTを極秘作戦のメンバーに加えなかった。違いますか?」

 「その通りだ。今回の極秘作戦はあくまで軍事作戦だ。軍隊ではない海保が参加する必要は無い。これまでも君達(SST)には幾度も挽回するチャンスはあった。それでも法律の壁がSSTの前に立ちはだかり結果としてゲロッグを壊滅するには至らなかった。」

 「長官のおっしゃる通りです。我々日本人はもう二度と戦争はしないと決めました。しかし、相手がテロ組織となれば話は別です。むこの民を狙う非道悪劣な組織に日本人は屈しません。」

 「覚悟はどうやら出来ているようだな?」

 「はい!いつでも。」

 「よし、分かった。今回の極秘作戦に神SST隊長を加える。」

 「中野班長すまん。」

 「あ?」

 「今回の隊長代理の件です。」

 「あ、あぁ良いってことよ。気兼ねなく行ってきな。」

 「ありがとうございます。」

 神隊長が極秘作戦に参加する為隊長代理として、中野将ファーストユニット班長がSST隊長代理となり穴を埋めた。

 「彼なら安心です。新参者ですが、力は確かです。」

 「新参者で悪かったな。」

 「あ?聞こえてました?」

 「特別警備隊員歴30年の老兵を前にして何を申すか?」

 「その経歴は初耳ですね?」

 「誰にも言ってねーからな。ま、神隊長よりはまともだろうよ?」

 (おい、おい本人を目の前にして言うか?普通…。)

 「じゃあそう言う訳なんで中野代理よろしくお願いいたします。」

 「あいよ。」

 こうして神隊長は日米合同軍事作戦(通称アルファミッション)に参加する事になったのである。アルファミッションは神隊長の想像を遥かに越える規模で行われていようとしていた。

 「これでゲロッグも終わったな…。」

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