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ポセイドンズ~海上保安庁特殊警備隊(SST)~  作者: 佐久間五十六


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第67話新入隊員

 「え?新入隊員ですか?」

 「あぁ、本庁の指示でな。」

 「名前は山名愛(やまなあい)女性ですか?」

 「令和の今SSTにも新しい風が必要だろう?」

 「ノムケン、喜べ貴様のバディだ。」

 「マジすか?色々気を使うじゃないですか?」

 「大丈夫。山名隊員は海保校を次席で卒業している。ポンコツノムケンと一緒にするな。」

 「野村班長よろしくお願いいたします。」

 「あぁ、よろしく。ノムケンって呼んでくれ。」

 「隊長分からない事はじゃんじゃん聞いて良いんですよね?」

 「あぁ、じゃんじゃん聞いてやれ。」

 「もぅ、神隊長ったら。」

 「貴様のポンコツぶりが目に見えるな。」

 「本当に困りますよ。こんな若くて美人。」

 「貴様妻子持ちだろうが?何ゆうとる。」

 「分かってますよ。」

 「命預け合うんだから、しっかりコミュニケーションとってくれなきゃ困るのは貴様だぞ?」

 「荒巻の様な事にはならないでしょうね?」

 「本庁も今回ばかりは威信をかけてセレクションしたそうだ。同じ過ちは起こさないだろう。」

 「ハニートラップとかは無しですよ?」

 「そう言う事は気にせず仕事に集中しろノムケン!」

 「はい分かりました。神隊長がそこまで腹をくくっているなら、自分も腹をくくりましょう。」

 「じゃあ山名隊員の事はノムケンに一任するから。よろしく。」

 「班長、さ行きましょうか。」

 若くて美人な山名隊員は直ぐにSST他ユニットにも噂は広まり、独身の隊員の争奪戦が行われていた。史上初の女性SST隊員は矢部元隊長や荒巻の様なゲロッグの内通者ではない事は神隊長の御墨付きである。後は山名隊員をノムケンがどう育てるかで彼女が一人前になれるかが決まるのであった。

 「はい。これ。」

 「シグ・ザウエルp-228自動式拳銃ですね?うわぁ、本物だ。」

 「先ずはこいつをしっかり扱える様になる射撃訓練を繰り返すんだ。」

 「はい。」

 「それからこれ。」

 「海上保安庁法及びそれに関する法律。」

 「なるほど。これをマスターして即戦力になれと言う事ですね?」

 「君は飲み込みが早いから、直ぐに慣れると思う。と言うかやってもらわなければ困る。セカンドユニット班長のバディなんだから。特別扱いはしない。船の上では平等だからな。」

 「あのお?SSTって毎日何してるんですか?」

 「そうだな。基本はこの大阪特殊警備基地でユニット毎に対シージャック訓練や突入訓練を目標を持って有事に備える。他にも国際テロ組織ゲロッグの動向をチェックしたり、やる事は山積みだ。」

 「ゲロッグ?あぁ、レッドリストに乗ってるレベル4の組織でしたっけ。」

 「ゲロッグの事はおいおい教える。今はまずp-228をしっかり扱える様になってくれ。」

 「はい。」

 「で?どうだったノムケンは?」

 「神隊長が言うほどポンコツではないですねぇ。」

 「しっかりしていたか?」

 「はい。」

 「まぁ、大変な事もあるけど、君のキャリアに絶対プラスになるはずだから頑張って見てよ。」

 「はい。」

 「何か嫌な事があれば遠慮なく言ってくれ。こんなご時世だからな。」

 「はい。」

 「それからセカンドユニット隊員には山名隊員の事話してあるから、挨拶だけ忘れないでね。」

 「はい。」

 「じゃあ俺行くね。君は射撃訓練でもして、飯食って風呂入って寝ろ。そこまでSSTは干渉しないけどね?結構個人の裁量に任されているんだよ?それに君は本庁期待の女性SST隊員だからね。じゃ!」

 「もっと色々話聞きたかったけど、とりあえずまずp-228の射撃訓練でもしてから帰隊しよっか。どうせ他の隊員は男子寮なんだろうし。私は普通隊員の女子寮だからな。ルームメートが黙っちゃいないけど、SSTの事は他言無用。絶対に喋らないから‼」

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